「大人のクセにはじけてる」のキャッチコピー、遊園地が舞台のコミカルなCM、そして肝心の味が賛否両論と、何かと話題のコーヒー入り炭酸飲料『エスプレッソーダ』。もう飲みましたか?

ライフハッカー編集部でも早速買って飲んでみたのですが、残念ながら編集部は全員「No,Thank You!」な感じでした。あぁ、正直に「マズい」とすら言える。たぶん、なぜだか妙に甘いところが口に合わなかったのでしょう。

でも「コーヒーで炭酸」という着眼点は良いのでは? 誰かがそんなジェネリック・パーツ・テクニック的な話を持ちだしたところ、エスプレッソーダは「味」ではなく「効能」を考えればアリな飲み物なのではないかとまとまったのです。青汁しかり、ノニジュースしかり、飲み物の良さは味ばかりではないと気づいたのです。

結論から言うと、エスプレッソーダは昼休みに飲むべき一本として最適かもしれません。■カフェインと昼寝をセットにすることで効果アップ

昼寝が生産性向上につながると、ライフハッカーでは何度か紹介してきました。また、昼寝前にカフェインをとるのも効果的。カフェインが脳へ届くまでに、通常は30分程度の時間がかかるといわれています。カフェインが効き始めるくらいに起きれば、スッキリとした気持ちで午後の仕事に当たれるというわけです。

昼寝時間については「10分がベスト」という研究結果もありますが、いずれにしても、効き始める時間を考えて、気持ちよく入眠できるように準備しておくことが肝心です。

また、カフェインの効果を最大限に生かすためには、「1時間に20~200mgのカフェインを摂取するのが望ましい」そうです。エスプレッソーダの商品情報(栄養成分・原材料) によると、カフェインは1本当たり約132mg含まれているので、適正の範囲内というわけです。

■炭酸に隠された3つの健康効果

ライフハッカーの姉弟サイト「MYLOHAS」によると、炭酸水には「血行促進・疲労回復・便秘解消」の3つの効果があるのだとか。

炭酸水に含まれている二酸化炭素が体内に入ると、血中の酸素濃度を上げるため血流量が上がり、血行が促進されるという仕組み。これは、走っているときのカラダの状態と一緒なんだそう。また、炭酸の成分が疲労物質と結びつくことで、疲労回復効果もあるといわれ、炭酸ガスが腸のぜんどう運動を促進することで、消化を助け、便秘解消効果も期待できるなど嬉しい効果がたくさん!

■やっぱりいらない糖分

エスプレッソーダを残念にしている「甘さ」。商品情報でも「炭水化物(100mlあたり)6.6g」とあり、そのすべてが砂糖かはわかりませんが、そこそこの量が使われているのは否めないでしょう。砂糖の取りすぎは疲労を感じる原因になるという研究結果もあります。

しかし、以前ご紹介した「スポーツドリンクを自家製する方法」でも砂糖を入れていましたが、仕事やスポーツで疲れたカラダに糖分が効くのはご存じの通り。午前中からハードワークだったり、重要なプレゼンなど過度なストレス状態にあったりすれば、このちょっと過剰な糖分も疲労回復に役立ってくれるかもしれません。

以上が「エスプレッソーダは昼休み(というか昼寝前)に飲むべき」と結論づけた理由です。午後の仕事をより良くやるためのカフェインや炭酸が手軽に取れる、という視点で見れば、エスプレッソーダも悪くはなさそうです。しかしながら、ライフハッカーからは「ノンシュガー」のエスプレッソーダを出すべきだ! と、あえて申し上げたいところです。私たちがベストな「コーヒーの炭酸水割り」のレシピを開発してしまう前に。

長谷川賢人