こんばんは、コーヒーを飲むと夜眠れなくなる「失業経験あり人事担当」の田中二郎三郎です。
コーヒーやコーラにはカフェインが含まれているから夜眠れなくなる、としばしば言われます。カフェインの摂りすぎはあまり身体に良いモノではないと思いますよね。
実際には、コーヒーだけでなくコーラや緑茶・紅茶・ウーロン茶、カカオ製品であるチョコレートなど、身近にある食品や飲料に広くカフェインは含まれていますが、昨今の健康志向に配慮してか、カフェイン含有ゼロをキャッチフレーズにする商品も発売されています。そう考えるとやはりカフェインは害のある物質ではないかと推測してしまうのですが、そもそもカフェインとはどのような物質なのか、身体にどんな影響を与えるのかを考えてみました。
Photo by Thinkstock/Getty Images.そもそもカフェインは、アルカロイドの一種ですが、このアルカロイドにもいろいろな種類があり、例えばトリカブトの毒であったり、コカインやアヘンなどの麻薬だったりします。逆にキニーネ(マラリアの特効薬)、エフェドリン(咳止めとして麻黄に含まれる)、スコポラミン(車などの酔い止め薬)などの薬になるということで、まさしく、アルカロイドは毒にも薬にもなるという表現がピッタリの物質ですね。
ではカフェインはというと、中枢神経を興奮させる作用があり、眠気覚ましや集中力をあげるなどの効果があるといわれています。含有量を多くしたドリンク飲料などが眠気覚ましに使われることがありますが、これはカフェインの覚醒効果を効能として利用したものです。また抗がん剤の破壊した細胞を修復する効果もあるとされ、抗がん剤の効果を高める薬としての用途に使用されたり、偏頭痛の薬になったりと、さまざまな用途がある物質なのです。
ただしどんな物質でも、摂取のしすぎは身体に害を与えます。一般的な成人の場合、10gのカフェインを摂取すると命に関わるといわれ、薬事法では1回服用あたりに500mg以上のカフェインを含むものは劇薬として指定されているのです(Wikipedia参考記事)。もちろん、コーラなどに含まれているカフェインは致死量からはかけ離れており微量なので、10gに達するまでカフェインを摂取することは物理的に不可能です。とはいえ、カフェインを含む物質を常に常用するとカフェイン中毒になり、カフェインの入った飲料などを飲むのを止められなくなってしまいます。
このカフェイン中毒といわれる依存症にかかると、カフェインが体内からなくなった途端に頭痛や抑うつの症状を示してしまうことがあり、これが慢性カフェイン中毒にかかった場合の症状です。ただし、アルコール依存症のように内臓に害を及ぼしたりタバコに含まれるニコチン・タールと違って発がん性があったりするわけではないので、カフェインの摂取を徐々に減らしていけば、依存症からは脱することができます。なおスターバックスではカフェイン抜きと言えば、特別にカフェインフリーのコーヒーを注文できるそうです。
カフェインは適度に摂取すれば健康にも良いので(細胞修復効果)、あくまで嗜好品として適度に楽しむことが大切ですね。あまり気にしすぎるのもよけい心配性になってしまいそうです。
(田中二郎三郎)