こんにちは。美容研究家の境貴子です。
先月掲載の「一人でも簡単にできる! プロ仕様の肩こり改善マッサージ」が思いのほか好評で、予想以上に大勢の方が肩こりで悩んでいることがわかりました。
記事を褒めて下さると同時に多くの方から言われたのが、「目の疲れはどうしたらいいの?」ということ。そこで今回は、「眼精疲労を和らげるケア」をご紹介します。手軽に行える簡単なものに絞ってみましたので、是非覚えて実践してみて下さい。
■マッサージ編
鼻の付け根を片手でつまんで、やさしくマッサージしてほぐします。指が目に入らないように注意しましょう。必ず清潔な手で行って下さい。
親指と人差し指で、少し強めに引っ張り上げるようにマッサージしてほぐします。目頭上の皺眉筋(眉毛に沿っている眉間のシワを作る筋肉)からスタートして、目尻から涙袋までグルッと一周します。目尻から涙袋は、細かく丁寧に、余分な脂肪や水分を散らすつもりでマッサージしましょう。また、目周りはアザになり易いので、力加減に気をつけながら行って下さい。
猫の手を作り、第2関節をおでこに立てるように当てて上下させ、ほぐします。縦に伸びているいる表情筋なので、その流れに沿って刺激します。普段は一切刺激を受けない箇所なので、相当痛いのですが、スッキリします。眉毛を上に持ち上げ、額にシワを作る働きがあるので、シワ・たるみ予防にもなります。
■ツボ押し編
瞳孔の真下にあるくぼみが「承泣」、その少し外側にあるのが「瞳子りょう」という、目の疲れに効くツボです。人差し指、中指、薬指の3本の腹を使って、弱く刺激します。目のかすみや充血には、このツボ押しがオススメです。
手の甲側に親指を置いて、強く、長めに刺激します。 ここは大抵の方が凝り固まっているので、もの凄く痛いのですが、ほぐした後は不思議と色々な箇所が楽になります。頭痛、歯痛、胃痛、のどの痛みにも効果的と言われる、万能のツボです。覚えておくと大変便利で、ちょうど私のサロンのブログでもご紹介したので、合谷の場所を正しく知りたい方は、こちらからご確認下さい。
眼精疲労は肩こりケアと同じで、ポイントを正しく覚えて刺激する事と、ほぐした後で老廃物をリンパに流す事が理想的です。しかし、忙しい方にはなかなか難しいと思います。特に、デスクワークの方の視環境は簡単には改善されませんから、ちょっとした休憩時間や移動時間を利用し、目の健康のために上記のどれか1つだけでも覚えていただければと思います。気に入ったものがあれば幸甚です。
(境貴子)