夏はバーベキューの季節。屋外で豪快に焼いた肉は、高級焼肉店に勝るとも劣らない美味しさが魅力です。こちらでは、さらにBBQを美味しく焼くためのコツについて、ご紹介しましょう。
料理インストラクターで、『Planet Barbecue』の著者でもある、Steven Raichlenさんは、肉の焼き方に関する一般的な誤解を指摘し、本来やるべき適切な方法を伝授しています。
誤解1: 肉の焼き方はどれも同じすべての肉に、同じ焼き方を用いるのはNG。肉の厚さなどに応じて、それぞれのやり方がある。たとえば、薄いステーキなら、強火でさっと焼く。Tボーンステーキなど、厚いものは強火で表面を焼き、中火で中まで火を通す。わき腹の肉など、硬くて筋張ったものは、上と下に切れ目を入れてやわらかくし、テーブルに出すときは薄くスライスする。脂身の少ない肉は、オイルでマリネにしたり、生ハムやベーコンでくるむなど、脂をくわえたほうがよい。
誤解2: 肉は焼く前に常温に戻すのがよい肉を常温に戻すのは、実はオススメな方法ではない。ステーキ肉に限らず、肉類は、焼く直前まで、細菌がいない冷たい場所で保存すべきである。
誤解3: 塩は肉をかたくするので、焼く前に味付けしてはいけない塩とコショウを焼く前にかけると、肉の表面が美味しく仕上げられ、味の特徴をしっかり出すことができる。焼く直前に味付けをしよう。ただし、数時間前から塩をかけておくのはNG。肉汁が流れ出してしまい、肉の旨みが損なわれる。
誤解4: バーベキューフォークは肉を回すのによい道具だ肉をバーベキューフォークで突き刺してしまうと、肉に穴があき、肉汁が流れ出してしまうだけ。トングでひっくり返そう。
誤解5: 焼いている間、肉を頻繁にひっくり返すのがよいプロの料理人の様子を観察してみよう。肉をひっくり返すのは1度だけだ。そのほうが、表面をうまく仕上げられるからだとか。
誤解6: 肉の焼け具合をチェックするには、ナイフでカットするのがベスト肉を切ってしまうと肉汁が流れ出してしまう。焼け具合をチェックするには、指で押してみるのがベスト。レアだとやわらかく、ミディアムレアだと曲がる。ミディアムの場合はゆるやかに曲がり、ウェルダンだとかたい。
誤解7: 肉はジュージュー熱いときは一番うまい焼きたてのステーキよりも、数分おいたほうが、肉が落ち着き、ジューシーでやわらかく食べられる。
また、Raichlenさんによると、味やツヤ出しに、エキストラバージンオリーブオイル、溶かしバター、牛脂のいずれかを、焼きあがった肉にたらすのがコツだとか。ぜひやってみてくださいね。
このほか、肉焼き系記事としては、ライフハッカーアーカイブ記事「おいしく、男らしく?肉を焼くために覚えておきたい10のこと」や「肉の種類別、塩コショウを振る最適なタイミング」もあわせて、ご参考まで!
Steven Raichlen(原文/訳:松岡由希子)