Windows:ファイルアーカイブユーティリティは、Windows向けのものだけでも、多種多様なものがリリースされています。用途や好みに応じて、自分に合ったものを使うのがベストですが、「何がどう違うのか、よくわからない」という方もいらっしゃるかも...。そこで、多くのユーティリティを紹介してきた米Lifehackerが、ベストなものを選んでみました。

米Lifehacker的ベストユーティリティは、『7-Zip』です。

 ■機能・特徴

  • 圧縮と解凍に対応しているファイル形式:7z、XZ、BZIP2、GZIP、TAR、ZIP、WIM
  • 解凍のみ対応しているファイル形式:ARJ、CAB、CHM、CPIO、CramFS、DEB、DMG、FAT、HFS、ISO、LZH、LZMA、MBR、MSI、NSIS、NTFS、RAR、RPM、SquashFS、UDF、VHD、WIM、XAR、Z
  • 7z形式での高圧縮アーカイブ作成が可能。
  • 7z/ZIP形式でAES 256ビット暗号化に対応。
  • Windowsの右クリックメニューに統合。
  • パワフルで軽量な、クロスプラットフォームのコマンドライン版あり。


■長所

7-Zipが特に優れているのは、そのシンプルさとミニマリズム。インターネットから圧縮ファイルを開く場合、ローカルのどこにでも解凍でき、右クリックから7-Zipでファイルを圧縮することもできます。7zおよび、ZIP形式で暗号化できるのも便利。また、大きめのファイルを圧縮したり、プラットフォーム間で移動させる場合は、コマンドライン版を使うといいでしょう。

■改善してほしい点

もちろん、7-Zipにもいくつかの欠点はあります。前述のとおり、7zとZIPしか暗号化に対応していないので、アーカイブ作成でセキュリティが必要な場合、選択肢に限りがあります。また、ユーザインターフェイスはミニマムともいえる反面、見方によっては、洗練されていないと感じるかもしれません。

■競合アプリ

PeaZip』(無料)は、人気の高いユーティリティ。見た目のよいインターフェイスと豊富なセキュリティオプションが特徴です。ただし、シンプル志向のユーザさんにとっては、機能面でもインターフェイスにおいても、若干トゥーマッチな印象も...。また、『TUGZip』(無料)もパワフルなツールです。多くのファイル形式を扱えるほか、スクリプトを作成することもできます。

一方、超ミニマム系ユーティリティの代表格が『Universal Extractor』(無料)。Windowsエクスプローラに統合できます。ただし、可能なのはアーカイブの解凍のみ。作成はできません。このほか、Windowsでファイルの圧縮・解凍をするだけなら、『WinRAR』も有力な選択肢でしょう。ちなみにこちらは、有償(40日間の無料トライアルあり)のシェアウェアです。

7-Zipは、Windows対応の無料ユーティリティです。ダウンロードは、こちらのページからどうぞ。

Whiston Gordon(原文/訳:松岡由希子)