大きなファイルを友人と共有する際、メールの添付制限を気にしたり、ホームサーバを立ち上げる、という大げさなことまでしたくないという場合、オンラインのファイル共有サービスが何よりも便利です。今回はその中からベストだと思われるもの5つを一挙にご紹介。
2年前に行った調査からどのくらいオンラインファイル共有サービスに変化があったのかを米ライフハッカーのほうで先日聞き込み調査していたのですが、どうやら状況は2年前とは大きく異なっているようです。
その聞き込み調査に基づきベスト5をこちらでピックアップしてみましたので一つずつ解説していきたいと思います。下記のサービスは全てファイルをクラウド上にアップし、任意のユーザと簡単に共有できるサービスです。ホームサーバを持つというのはかなり便利なやり方ではあるのですが、メンテナンス、アップタイム、スピードなどを考慮するととても全員にオススメ出来る方法とは言えません。
How-To Geekが最近Opera Uniteを使用した至って単純なホームサーバを立ち上げ、大きなファイルやメディアを友達と簡単に共有する方法という記事を書いてくれているので、ホームサーバを立ち上げてみたいという方はそっちの記事を読んでみて下さい。そんな大げさなものではなくオンラインファイル共有サービスで十分という方は続きをどうぞ。
■Drop.io(ウェブベース、ベーシック:無料/プレミアム:月19ドルから)
「Drop.io」は大きく分けて2種類のサービスを提供。フリーサービスは100MBまでのストレージが使用可能なファイルドロップに対応。プレミアムサービスは月19ドルから。必要な容量やドロップの数に基づいて使用容量も100MBから10GB以上となっています。
「Drop.io」が他のファイル共有サービスより抜きん出ているのは「ファイルドロップ」と呼ばれるシステム。ファイルドロップとはファイルのバッチを追加し、他人と共有し、他人がファイルを追加し、コラボレートすることを許可出来るファイルのアクティブプールのこと。またdrop.ioのメディアビューアを使い、メディアを直接見ることも可能です。
■MediaFire(ウェブベース、ベーシック:無料、プレミアム:月7ドルから)
「MediaFire」は、多層式のファイル共有サービス。ベーシックでは1ファイル200MB以下であればいくつでもアップロード可能。フリーアカウントでは最後にダウンロードされてから30日間にファイルは削除されます。プレミアムアカウントは月7ドルからで、1ファイル2GBのファイルまでアップロード可能。
またMediaFireアカウントへのサイト間の転送が可能となり、埋め込み可能なDropboxフォルダも使用可能、ダイレクトファイルリンクも提供されており、ファイルへのリンクを共有する際にMediaFireのスプラッシュページも表示されません。「MediaFire」のフォルダベースのファイル管理なら、旅行の写真やプロジェクトファイル一式などファイルをバッチごと共有する際にもとてもシンプルです。
■Dropbox(ウェブベース/Windows/Mac/Linux、ベーシック:無料、プレミアム:月10ドルから)
「Dropbox」は、オンラインファイル共有とローカルストレージと同期機能のコンビネーションにより多くのユーザの獲得に成功しています。ウェブベースのファイル共有ツールとしてフォルダのファイルのアップロード、整理を行い簡単に友達や自分の他のパソコンと共有することが可能です。Dropboxクライアントを使用すれば、パソコンの任意のフォルダにあるどんなファイルでも共有が可能。
ローカルにあるDropboxフォルダに格納されているファイルは、自動的にウェブ上にあるDropboxと同期されるので例えばOneNoteノートブックの同期やパスワードキーリングを常に最新状態にしておきたい場合なんかにとても便利です。
■RapidShare(ウェブベース、ベーシック:無料、プレミアム:月9ドル)
「RapidShare」には色々な種類のユーザアカウントがあり、新規ユーザにはちょっと複雑に見えてしまうかも知れません。アカウント登録を行わなくても200MB以下のファイル1つがアップロード出来、10回までダウンロード可能となっています。共有したいファイルが一つだけの場合、かなり便利に使えます。ファイルをアップロードする際に無料のコレクターズアカウントに登録することが可能となっていて、登録するとファイルの保存や整理などのオプションがいろいろと増えます。
コレクターズアカウントにはポイントが累積されるようになっていてプレミアムアカウントへ変換使用出来るそうなのですが、これについての説明はRapidShareサイトのどこを探しても見つからなかったので詳細は不明です。プレミアムアカウントに登録すると容量が20GBにアップし、1つのファイルの再大容量も2GBにアップ。
■Megaupload(ウェブベース、ベーシック:無料、プレミアム:月10ドルから)
「Megaupload」は、その他の人気ファイル共有ツールと同様に3種類のサービスが提供されています。登録なしでファイルを共有する場合、ファイルの大きさは最大500MBまでなり、ダウンロードの際には45秒間スプラッシュページが表示され、サーバキューの優先順位は低い設定となります。フリーアカウントに登録するとキューでの優先順位が上がり、最大ファイルサイズが2GBにアップし、200GBのオンラインストレージが使用可能なのでフリーアカウントとしてはかなり優秀です。
プレミアムアカウントの場合、ファイルの大きさ、ストレージ容量に制限はなく、ダウンロードまでの待機時間もなし、バッチダウンロード、ファイルのパスワード保護、FTPサポートやダイレクトHTTPリンクなどの機能も使用可能になります。
今回の5つに含まれていないオススメファイル共有サービスや他にも今回紹介したサービスに関する裏技などがあればぜひコメントで教えて下さい!
Jason Fitzpatrick (原文/まいるす・ゑびす)