育成枠を除いて今秋のドラフト会議で最も遅い82番目で指名された9位の山本は、プロでの目標を迷わず「日本一の捕手」とボールに記した。
内定していた大学進学を辞退し、独立リーグに進んだ19歳は「今年は指名自体ないと思っていた」と驚く。
武器は強肩だ。捕球からの二塁送球は1・8秒台を頻繁に記録。プロでも十分な数字に、小林晋哉担当スカウトは「足の速さと一緒で、肩の強さは教えても身につかない」と高評価。体の線が細く、同スカウトは「まだ“エンピツくん”や」と笑うが、当人は「1年目から優勝の駒になりたい」とやる気満々だ。
3位指名された北海道・北海高の本格派右腕・阪口皓亮は大阪・大正東中の後輩。「1軍で一緒にバッテリーを組みたい」と夢を語った。
やまもと・ゆうだい 捕手。京都翔英高-滋賀ユナイテッド。178センチ、78キロ。右投げ右打ち。19歳。