イマオト - 今の音楽を追うブログ -

旧ブログ名:face it。音楽チャートアナライザーとして、ビルボードジャパンや米ビルボードのソングチャートなどを紹介します。

2024年年末の地上波長時間音楽特番から、出演歌手傾向およびテレビの動向を読む (最終版)

昨年11月以降に地上波で放送されている地上波長時間音楽特番の出演者傾向分析、その最終版を掲載します。

一昨年末、および昨年夏の結果に関しては下記エントリーをご参照ください。

 

<2024年年末の地上波長時間音楽特番 出演歌手の傾向>

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『NHK紅白歌合戦』を機に考える、2025年の音楽業界における5つの注目点

2024年大晦日の『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 以下”紅白”と表記)を観て想起した、音楽業界における今年の注目点をまとめます。

 

<2025年の音楽業界における注目点>

  • Mrs. GREEN APPLEのライバルは現れるか
  • ② サブスク解禁は徹底されるか
  • ③ テレビパフォーマンス動画は歌手側に貸与されるか
  • ④ 日本の楽曲はGlobal 200でトップ10入りするか
  • ⑤ MUSIC AWARDS JAPANは成功するか
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改善がみられない日本レコード大賞への疑問と、「Bling-Bang-Bang-Born」が大賞を逃したことへの私見

日本レコード大賞が昨日開催され、Mrs. GREEN APPLEライラック」が大賞を受賞しました。Mrs. GREEN APPLEは2年連続の大賞受賞です。

 

さて受賞結果とは別に、日本レコード大賞は今年も悪い意味で変わらなかったというのが厳しくも私見です。昨年はこのような指摘を行っています。

【審査委員の構成における著しい偏り】やそれに伴う【透明性の低さ】、【対象期間等の曖昧さ】【アルバム部門の廃止】等に代表される音楽賞そのものの歪さ、そしてどんなに安住紳一郎アナウンサーが巧い方だとして大賞発表者として起用することや、日本レコード大賞のX公式アカウントが"@TBS_awards"であるという【TBS色の強さ】も含め、日本レコード大賞自体はほぼ何ら変わっていないと断言していいでしょう。

厳しい物言いは以前から提案しながら状況が好転しなかったゆえの使用でしたが、今年においても改善はみられなかったというのが自分の見方です。

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【海外ビルボード】マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」が米およびグローバルを制覇

現地時間の12月30日月曜に発表された、最新2025年1月4日付米ビルボードソングチャート(集計期間:12月20~26日)。マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You (邦題:恋人たちのクリスマス)」が4週連続、通算18週目の首位を獲得しています。

1994年のアルバム『Merry Christmas』に収録されたマライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」は、ストリーミングの興隆に合わせ、またサブスクサービスのプレイリストにてクリスマス関連曲が大きく採り上げられていくことに伴い、2017年のクリスマスシーズンに初めてトップ10入り、翌年初のトップ5入りを果たし、2019年のシーズンに初めて首位を獲得。同年3週、2020年に2週、2021年に3週、2022年に4週および2023年に2週首位を獲得しています。

(※記事とは異なりますが、マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」のヒットの変遷については【ビルボードコラム】チャートの変革が社会的ヒットを可視化…マライア・キャリー「All I Want For Christmas Is You」(2021年11月22日付)にて紹介しています。)

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主要サブスクサービスの年間チャートを比較する

『発表!今年イチバン聴いた歌~年間ミュージックアワード 2024~』(日本テレビ 12月28日放送)は今回が3回目でしたが、以前からの問題点は今回も解決されていません。

<『発表!今年イチバン聴いた歌 年間ミュージックアワード2023』への疑問点>

① ”アワード”と名乗りながらも音楽賞ではない

② そもそも基礎となるチャートに違和感がある

③ サブスクでヒットしたとは言い難い歌手の出演が目立つ

④ 音楽賞と名乗りながらテレビ局のカラーが強い

⑤ サブスクヒットを紹介する番組ながら、サブスク未解禁曲が披露されている

たとえば③については、年間チャートが過去曲やバンド/シンガーソングライターの比重が大きい一方で出演歌手はアイドル/ダンスボーカルグループが多く、また過去曲をパフォーマンスした歌手で年間チャート未ランクインの方が多い状況です。そして今年も田原俊彦さんが登場しましたが、サブスク解禁環境は昨年と変わっていません。

加えて、紹介するチャートがApple MusicからSpotifyに変わったことと、それについてのアナウンスがなかったことに強い違和感を抱いています。各サブスクサービスの中でもランクイン曲に強い特長がみられるSpotifyを用いた理由は、ともすれば番組へのCM供給等が背景にあったのかもしれませんが、それでもApple Musicより偏りが目立つと考えるSpotifyに移行したことを疑問視しています。

 

以前から提案している内容が一向に叶わないことを残念に思いますが、今回はこの番組をきっかけに今一度、日本の主要サブスクサービスであるApple Music、SpotifyおよびLINE MUSICの年間チャートを、ビルボードジャパンのチャートも含めて表にまとめてみました。

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2024年度 私的邦楽ベストソングスを選びました

毎年行っている邦楽私的選曲集、その2024年度版です。

【私的トップ10ソングス】および【私的邦楽ベストソングス】は完全な私見に基づく企画です。音楽チャート紹介時、またコラム寄稿の際には作品や歌手の紹介時に個人的な思い入れを乗せないよう、心掛けています。

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