バブルの残り香
育児猫と旦那は１才違い。
同時期に同じ場所で青春時代を過ごしております。
二人とも就職時には、いわゆる就職氷河期に突入していましたが、兄や姉は就職面接時にかなり多めの交通費が支給されたバブル就職組です。
そんなわけで我々の青春時期はバブルの香りが残る遊びが結構流行っておりました。
育児猫と旦那はディスコにこそ行きませんでしたが、スキューバダイビングもやってみたし、お酒は浴びるように飲んでましたし、それなりにバブルを楽しんだような気もします。
しかし色々やった遊びの中で、二人ともが一番ハマったのはビリヤードだったかもしれません。
育児猫と旦那は１０代で付き合っていたころも二人でビリヤードをしていましたが、別れてからもそれぞれビリヤード場に通っていました。
とはいえ、その後再会してから今に至るまで、二人でビリヤードに行ったことはありません。
育児猫ももう２０年近く、キューに触れたこともありませんでした。
ビリヤードって？
先日家族で食事中、長男が「ビリヤードってどんなゲーム？」と聞いてきました。
アニメ『ルパン三世』を見たことがある長男は、ビリヤードの見た目などは分かっているものの、どんなルールなのか、何が面白いのか、などが全く分からないと言います。
そこで旦那がビリヤードの説明を始めました。
おとなしくナインボール（ビリヤードのゲームの中でも割と簡単なゲーム）の説明をするかと思ったのですが、マイナーな四つ玉（ポケットがないビリヤードで欧米では公式戦から除外されている）からルールを説明しだす旦那。
いやいや・・・
「ここらへんで四つ玉の台が置いてあるビリヤード場とかたぶんないんじゃない？」と育児猫が突っ込むと
「ええ？そうかな？」と調べ出す旦那。
調べたところ、やはり近所に四つ玉用のビリヤード台が置いてあるビリヤード場はなさそうでした。
でも意外と近くに安くビリヤードが楽しめそうな場所がいくつかあるのを発見。
旦那は久しぶりにビリヤードをしたくなったようで、しばらくいろいろと調べておりました。
そのころには長男はビリヤードへの関心をほぼ失っておりましたｗ
二人でビリヤード
そんなわけで、先日旦那が平日に休みを取った日、二人でビリヤードに行ってまいりました。
今回はネカフェの中のビリヤード台をお借りしました。
料金はネカフェと同じ、２人で３時間３０００円。
フリードリンク付きです。
ビリヤード台もキュー（棒）も状態がよく（ゲームセンターに置いてあるビリヤード台は凹んでいたり、キューは曲がっていたりすることもあります）、他に客も来なくて落ち着いて楽しめました。
ずっとナインボールで遊びました。
ナインボールとは①～⑨の的玉と白い手玉を使います。
キューで直接撞けるのは手玉だけ。
最初の一撞き（ブレイクショット）では必ず①に当てなくてはいけませんが、そのとき⑨がポケットに落ちたら、ブレイクショットした人の勝ちです。
そんなことは滅多にありませんけれど。
その後は、手玉を一番若い番号の的玉に当てて、ポケットにいずれかの的玉（②でも⑨でも構わない）を落とせたら自分の番を継続できますが、落とせなかったら次の人に変わります。
最終的に⑨をポケットに落とせた人の勝ちとなります。
まぁ二人とも腕が落ちていて、十数回ナインボールしましたが、途中で９番がポケットに入ったのは２回だけ。
そしていずれも旦那が落としました。
でも楽しかったです。
最初は「いやいや３時間とかするかな？」と思っていましたが、あっという間でした。
お互いに老化している
しかし楽しいことばかりでもありませんでした。
お互いに自分の老化現象としみじみと向き合う時間となったのです。
旦那は離れた的玉の輪郭が見えづらいとしきりに嘆いておりました。
霞目ってやつでしょうか。
特に暗い色の球は、台のフチの焦げ茶色と同化してしまうようで、何度かあからさまなミスショットで、自爆しておりました。
育児猫は視力にはあまり問題は感じませんでしたが、体が硬く重くなっていることを痛感しました。
ビリヤードでは少なくとも片足は床に付けていないと行けません。
台の上に全体重を乗せてはいけないのです。
そのため手玉が遠くにある時には、片足を台のフチに乗せたりしてバランスを取るのですが・・・乗せると股が吊りそうに・・・；；
とても狙える状態ではありません。
一応補助道具はあるのですが、使い慣れていないため全然狙えないｗ
狙った的玉にかすりもしないという、ミスショットを何度かやってしまいました。
あとなぜか手汗がひどい！
キューの滑りが悪くて大変でした。
そもそも力加減とか角度とかの感覚を忘れてしまっていて、かなりグダグダのゲームとなりました。
若返りはしないけれど
そんなこんなでお互いの老化と向き合いつつも、結構楽しい時間となりました。
最近旦那の話題と言えば、愚痴が多かった育児猫ですが、何とか仲良く暮らしておりますよ～。
旦那は帰宅後しばらくアマゾンでビリヤード用の手袋やキューを見て悩んでいました（今のところ購入はしていないようです）。
旦那のリタイア迄あと１０数年。
熟年離婚を選択するカップルも多いようですが、出来れば仲良く暮らしていきたいと思っていますから、二人で楽しめる趣味があるのはいいことですよね。
久しぶりにビリヤードを撞いてみて、意外と体幹が鍛えられるし、頭は使うし、心臓に負担は少ないし、いい趣味になるんじゃないかなぁと思いました。
しょっちゅう通うには少し料金が高すぎるかなぁ。
でもネカフェじゃなければもう少し安いところもあるし、今度は別の所に行ってみようかと旦那と話しています。
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