The Japaneseなケータイといっていいでしょうコレは。
2003年、KDDIのINFOBARを覚えていますか。赤・白・水色のタイルスタイルなカラーリングで、かっこキレイな携帯電話を見せつけたau Design project第一弾。当時、携帯電話スキーな界隈では驚きと賞賛の声が上がりまくったものです。
そういえば、アニメ『化物語』でひたぎ父も持っていましたね。
そのINFOBARが、当時のスタイルをモチーフとした装いで、「INFOBAR xv」として2018年秋に帰ってきます!
展示されていたのは電源の入らないモックアップですが、ほぼこのままの外見で製品化する予定だそうです。
製造技術の進歩により、完全なフレームレス・キーを実現できたとのこと。充電コネクタはmicroUSB。
カラーは3色。左からNISHIKIGOI、NASUKON、CHERRY BERRYです。 白と黒の市松模様であしらった「ICHIMATSU」がなくなっているのが無念。でもここはINFOBARとau Design projectの復活を純粋にお祝いしましょう。
INFOBARといえばこの色。NISHIKIGOIは朱色・象牙色・水色。
シックなNASUKON(茄子紺)は紺色・灰白色・灰色。
紫色・乙女色・桃色のCHERRY BERRY。 ピンクというよりは、小豆のような和を連想させるトーン。
カメラ近辺のアップ。4Gフィーチャーフォンですが、ワンセグなし、Felicaなし、防水なしとかなり割り切った設計。
スマートフォン時代になってからもINFOBARはあったのですが、初代INFOBARらしいフィジカルなキーを持つモデルは2012年式のINFOBAR C01が最後。その後に登場したINFOBAR A02、INFOBAR A03は、いわゆるスマートフォンデザインの潮流に身を寄せたデザイン・UIでした。
しかし新型の、15周年記念モデルとしてリリースされるINFOBAR xvは、電話番号ボタンも通話ボタンもメールボタンなどなども全装備ですよ奥さま。というかフィーチャーフォンなんですけどね。
デザインはINFOBARシリーズを描き続けてきた深沢直人さんの手によるもの。温故知新という言葉が脳裏に浮かびますね。いわゆるスマートフォンスタイルが当たり前となった時代だからこそ、フィジカルなボタンを持つINFOBAR xvに目が奪われます。
サイズは48x138x14mm。左からiPhone 7 Plus、新型の「INFOBAR xv」、初代INFOBARです。こうしてみるとコンパクトだなあ。実際に握ってみると、しっくりと落ち着きます。各ボタンも押しやすそう。電話機としてはアリですアリ。
4G LTE対応、3.1インチWVGA、800万画素フロントカメラ、バッテリー容量1500mAh、メモリ8GB、microSDカードスロットつき(32GBまで)、Wi-Fi、Bluetooth4.1、FMラジオ、海外対応といったスペックで、スマートフォンと比べると高いものではないというか...低い。でもガラケーとしては十分な性能なのでしょうね。
+メッセージ、LINE、PCメールに対応しており、ブラウザ機能経由でFacebookなども利用できるでしょう。
またスマホと連携してINFOBARから音声アシスタントを操作する「スマホ音声アシスタント呼出機能」を持ち、テザリング機能も装備。モバイルルータとして使えるわけですねえ。
発売されるのは2018年秋の予定。そうなんですこれ、まだモックアップなんです。でもデザインはほぼ決定で、この形で発売されるように鋭意開発が進んでいるそうですよ。
また本日からMakuakeでクラウドファンディングによる応援プロジェクトがスタート。専用ケースや、文鎮じゃなくて実物大インゴットなどのリターンがあるようですよ。
Photo: 武者良太
(武者良太)
訂正[2018/07/12]記事初出時の「The Japaneseなスマートフォン」という表記を「The Japaneseなケータイ」に訂正しました。
追記[2018/07/12]画像をスライドショーとして追加しました。
訂正[2018/7/18]一部モデル名に誤りがありましたので訂正しました。