350万ドル(約4億2000万円)もの資金を集めヨーロッパ最大のKickstarterプロジェクトとも言われていた「Zano drone」プロジェクトが大コケしていたことが明らかになりました。
Zanoは最小サイズの空撮ドローンで、高画質カメラを内蔵し、スマートフォンと連携することで自動追尾による空撮など、様々な魅力的な機能が搭載。250ドル(約3万円)という価格設定も、競合他社の DJI Phantomといったドローンと比較しても非常に安価ということで、一躍大人気プロジェクトになり、あっという間に資金を集めました。Kickstarterでは「完成間近」と謳い、2015年1月の締め切りに到達するとすぐに製造開始としていましたが、実際は延期しまくりだったそうです。
1万5000台を越えるオーダーに対し、今年の11月ようやく出荷された600台のドローンのクオリティは「どうにか飛べる程度」で、空撮するも画質はひどく、自動追尾機能も実現されず、その出来はとてもひどかったと。
そして…Zanoドローンを開発するTorquingグループは破産を申告しました。
Kickstarterは、この最大級の失敗プロジェクトの水面下で何があったのか調べることをミッションに、ジャーナリストのHarris氏を雇用。
Harris氏のミッションは、このプロジェクトの進捗を1から10まで調べ、4億円以上の資金が何に消えたのかを明らかにし、Zanoのクリエイターはどう間違えたのか問題点を洗い出し、そして今後のKickstarterプロジェクトで2度とこのようなことが起こらないようにすること。
クラウドファンディングプラットフォームの問題、課題、全てが噴出されたかのようなプロジェクトですね。
この調査結果は1月くらいに明らかになりそうです。
Chris Mills - Gizmodo US[原文]
(mayumine)