エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1508
2025.02.19 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
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Palit「GeForce RTX 5070 Ti GamingPro」(型番:NE7507T019T2-GB2031A) 製品情報(Palit) |
NVIDIAの最新アーキテクチャ「Blackwell」を採用した第3弾モデル「GeForce RTX 5070 Ti」の国内発売日が2025年2月20日に決定した。先月末に登場した「GeForce RTX 5080」の下位に位置づけられる製品で、GPUコアは同じ「GB203」を採用する。
さらに256bitのメモリバス幅や、GDDR7 16GBのビデオメモリも変わらず、下位モデルとは言えかなり豪華な構成。それでいてNVIDIAによる国内価格は税込149,800円からと、GeForce RTX 5080の税込198,800円より約5万円も安価なことから、コストパフォーマンスに優れるハイエンドGPUとしてその登場を心待ちにしている人も多いことだろう。
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GeForce RTX 5070シリーズには下位コアを採用し、ビデオメモリが12GBのGeForce RTX 5070もラインナップ。こちらは2025年3月5日より発売が開始される予定 |
ただし、採用コアは同じだが、CUDAコア数はGeForce RTX 5080がフルバージョンの10,752基だったのに対して、GeForce RTX 5070 Tiでは8,960基で、約20%無効化されている。またブーストクロックは2,617MHz→2,452MHz、メモリスピードは30Gbps→28Gbpsに抑えることで差別化が図られている。その分、TGPは360W→300Wへと60W低下。要求する電源ユニットの容量も750W以上と控えめで、ハイエンドGPUとしては扱いやすいのも特徴だ。
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GeForce RTX 5070 TiではTGPが60W低下しているため、16pin変換コネクタはGeForce RTX 5080 Founders Editionの8pin×3(左)から8pin×2(右)へと変更されていた |
ちなみに先代「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」との比較では、CUDAコア数は8,448基→8,960基とその差は約6%とわずか。一方で、高速なGDDR7メモリを採用したことで、メモリ帯域幅は672GB/s→896GB/sへと約33%も向上している。特に高解像度・高画質環境でのパフォーマンスには期待がかかるが、その実力については後半のテストセッションでじっくりと検証する。
なおこれまでの“70 Ti型番”の製品と同様、NVIDIA純正モデル「Founders Edition」は用意されておらず、今回NVIDIAより提供された評価サンプルはリファレンス動作のPalit「GeForce RTX 5070 Ti GamingPro」だった。
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製品画像が大きくデザインされたパッケージを採用するPalit「GeForce RTX 5070 Ti GamingPro」。背面にはオリジナルトリプルファンクーラーの特徴が記載されている |
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