ゲーム関連のガジェット動画などを扱う海外YouTuberのWulff Den氏は、「ニンテンドースイッチ(有機ELモデル)」における「画面の焼き付き」問題を検証するため、特定のスクリーンショットを約2年間表示し続け放置し、その結果を動画で報告しました。
2年前から始まっていた長期にわたる検証。普通にプレイしている際は心配はないかも?
記事公開時点で様々なバリエーションが販売されているニンテンドースイッチ。その中でもニンテンドースイッチ(有機ELモデル)は従来型に対し、有機ELディスプレイの搭載などを特徴としていますが、発売当初は長時間同じ画像を表示させ続けることで、その表示が別の画面に移行しても残る「焼き付き」について懸念の声が上がっていました。
発売元である任天堂も海外インタビューや公式サイトで発生する可能性を認め、予防策をアナウンスしている「焼き付き」ですが、Wulff Den氏は長期間にわたり、実際のデバイスで『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のスクリーンショットを表示し続ける検証を行っています。最初に同氏が検証結果を報告したのは本デバイス発売から約2か月半後の2021年12月17日。おおよそ1,800時間にわたり放置されていたものの、この時点では殆ど「焼き付き」が発生せず、一部が僅かに暗くなるなどの変化しか見られませんでした。
しかし、約3,600時間を過ぎた時点で「焼き付き」が顕著になりはじめ、約7,000時間が経った辺りには悪化。今回の動画では、そこからさらに経過した約18,000時間目の段階における結果を報告しています。約7,000時間目の段階と比べ、スクリーンショット内に表示されていた天井の後が濃く残っており、Wulff Den氏は「ゲームをプレイするにはとても気が散る」とコメントしました。
一方、検証に使われていたスクリーンショットの大部分が青と緑だったのもあってか、気が散るのは「赤や白が多い画面でのみ」であり、本デバイスで『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』を長時間プレイした際はゲームに熱中するあまり、「焼き付きがあることを忘れていた」ことを明かしています。
ちなみに、検証で長期間にわたり電源を付けっぱなしにされた本デバイスですが、バッテリーの駆動時間については何とWulff Den氏が個人的に使っているニンテンドースイッチより長持ちしたそうです。
なお、Wulff Den氏はニンテンドースイッチ(有機ELモデル)の「焼き付き」について、今回の動画と同等のレベルに達するには18,000時間に渡り、電源を付け続け、自動スリープ機能を阻止するためにボタンを入力し続け、ゲームで同じ画面を見続け、最大の明るさに設定する必要があるとして、現実的なシナリオでないことを強調しています。