「テイルている」のその後
「テイルている」というパズルゲームを作った事がある。
2002年10月とかあるからもう11年も昔の話ですな。
当時は「天使のしっぽ」というアニメにどはまりしていて、それのファン活動の一環として作成した「同人ゲーム」といったところです。
Linux で動くゲームとして公開していますが、Windowsで動くものとして作成し CD-R に焼いて同人誌即売会で売るのが目的でした。まあ結局即売会で売れたのは10枚ちょっとという数字だったのでそれなりにしょんぼりして、後はオンラインでの配布とオープンソースとしての公開を軸とします。
絵は友人に描いて貰ったとはいえ、元キャラの意匠的なものはアニメから持ってきているものでして企画運営会社のワンダーファームさんに因るところが大きくその後あんましプッシュはしていません。
Windows版を作るのが目的でしたが、Linux とのマルチプラットフォームで作るというあたりがプログラマとしてのお楽しみでありそのために SDL というシンプルなライブラリを利用していた次第。
当初は Delphi 好きだったこともあって、ObjectPascal 互換のオープンソースコンパイラである FreePascal を選択し開発しています。当時 FreePascal はあんまり使われていなかったから、試しに使ってみたかったというのが理由ですが、その後あんましパッとしない扱いでしたね。
PSP の Homeblew が始まった頃、SDL がまっ先に移植されました。
シンプルな上にファウンデーションな部分をまとめてくれるので、大抵の組み込みハードには移植されます。
そこで PSP 上の SDL にテイルているを移植してみるために FreePascal で書かれてたコードを C言語(C++じゃないよ)に書き直してみました。2005年10月のお話。
以降、このC言語版がベースとなっていきます。
先にも書いたようにアニメのキャラなんで私個人の成果として振り回せず、あまり流布しないように細々と公開していた次第。そんな中でも GP2X に移植したものが一番広く見られていたのかな。
これが一部ではそこそこにうけてましてねえ。GP2X wiz にはバンドルアプリとして「テイルている」の画像差し替え版が入っていたくらい。
そのほかの部分でも細々とごひいきいただいていて、以前紹介した Android版 SDL を用いた移植例の様にあちこちで派生移植を見かける次第。
ドイツ在住の Martin Dieter という人もなんか妙に「テイルている」を気に入ってくれている一人で、昔から何かハードに移植したりする度にメールをくれる人物。テイルているの Wii移植版とかでググるとでてくる。
ちょい前まで明確な配布サイトを持っていなかったのだけれども、最近落ち着いてきたらしくダウンロードとかできるようになっているみたいなので宣伝しておこうというのがこの記事の意図。
全部を見ているわけでは無いけれども Win/Mac/Linux/Android/NDS/PSP といったところがターゲットの様子。
Android版は GooglePlay からダウンロードできるらしく > GooglePlay
この Android版、起動時に http://u-ac.net から gamedata_high-v1.0.0.4.zip をダウンロードしてゲームのデータとするんだけれども、日本からだと回線が細くてダウンロードが終わらずに失敗することもあるみたい。ご注意。
Ver1.0 以降は SDLnet を使ったネットワーク対戦プレイの実装に力を入れているみたい。
新しいキャラ絵があったらくれとか言われて追加で絵を渡してやったりしてます。
ほかにも色々データ差し替えたりして頑張っているみたいなので気が向いたら見てやってくださいな。
細々としたものではあるけれども、オープンソースならではな広がりかもね。