イスラエルのサッカー選手を若者グループが襲撃 オーストリア
(CNN) オーストリアのビショフスホーフェン町で26日までに、イスラエルとフランスのサッカークラブの親善試合の最中、パレスチナ支持の若者グループがピッチに乱入し、イスラエルのチームの選手を襲う事件があった。
乱闘などが起きたのは23日に行われた、イスラエル1部リーグの強豪マッカビ・ハイファとフランス1部リーグのリールとの試合。ハイファの幹部によると、襲撃が起きた後、警官が介入し、同クラブの選手全員が更衣室に戻った。けが人は出なかったとしている。
ピッチになだれ込んだ20~25人の若者らはトルコやパレスチナの旗を掲げていた。試合中、叫び声などを終始あげ、後半の40分ごろピッチに侵入し、ハイファの選手に襲いかかったという。
この騒ぎを受け、試合は中止となった。同幹部は「我々はサッカーチームであり、政治には関与していない」と反発している。ハイファは例年、オーストリアでシーズン入り前の合宿を実施しており、今回は27日まで10日間の日程だった。同クラブはイスラエル北部のハイファ市に本拠を置く。
イスラエルのサッカー協会はCNNに、今回の事件の調査を欧州サッカー連盟(UEFA)に求めるかどうか検討中と説明した。一方、パレスチナのサッカー協会は事件に対する公式な対応を準備していると述べた。