米ハワイ到着の旅客機、車輪格納部から遺体 地元警察が捜査
(CNN) 米シカゴからハワイ州マウイ島へ飛んだユナイテッド航空機の車輪格納部から遺体が見つかり、ハワイ当局が捜査に乗り出している。
遺体発見は24日。ユナイテッド航空はCNNに寄せた25日の声明で、「24日にマウイ島のカフルイ空港に到着した際、主要降着装置の車輪格納部から遺体が見つかった」と説明した。
遺体が見つかった機体はボーイング787ー10型機。フライト追跡サイト「フライトアウェア」によると、UA202便は24日午後、定刻通りハワイに到着したという。
ユナイテッド航空は「車輪格納部には機体の外側以外からは入れない」と述べ、「現時点ではいつどのように車輪格納部に入ったのか不明だ」としている。
ユナイテッド航空は現在、地元捜査当局と協力中。CNNはマウイ警察に追加情報を求めたものの、現時点で返答はない。
CNN提携局のハワイ・ニュース・ナウによると、マウイ警察が遺体の発見を巡る捜査に当たっている。
車輪格納部に隠れるのは密航者が最もよく使う手口だ。米連邦航空局(FAA)によると、航空機で密航を図った人物の77%超は死亡している。
スペースに余裕がないことから降着装置を格納する際に押しつぶされるケースが多い。多くの航空機では、このスペースは車のトランクにも満たない広さしかない。
航空便の高度が上昇するにつれ、状況は悪化する。酸素レベルが極めて低下し、密航者は意識の維持に苦慮する。フライト中は機外の温度が急低下して、血流に支障が出る。凍傷に加え、低体温症の危険もある。