生活困窮7% 予備群12% 学習理解や自己肯定低く 子どもの貧困 千葉県実態調査 【県政インサイド】

 子どもの貧困対策を強化するため、千葉県が実施した県内実態調査の結果がまとまり、「困窮層」に該当する小中学生の割合は6・9%に上ることが県への取材で分かった。「困窮層」は(1)低所得(2)家計のひっ迫(3)子どもの体験や所有物の欠如-のうち2項目以上の該当者。1項目のみ該当した「困窮周辺層」も12・3%に達した。困窮する子ほど学習理解度や自己肯定感が低く、進学を諦める傾向が判明。困窮の連鎖・長期化もうかがえ、保護者が経済的な理由で子どもの受診を控えたり、体罰をしてしまう傾向も出た。

 昨年9~10月、15市町村に住む小学5年生と中学2年生、その保護者に実施。子どもと保護者各約2万人に調査票を配り、ともに約34%から回答を得た。県の大規模実態調査は初めて。

 速報集計によると、困窮層の割合(保護者回答 ・・・

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