震度6弱を観測した鳥取地震。地震から2日が経った10月22日夜も、約1500人が避難所で過ごした。車中泊をする人たちも多いという。
長期化する避難生活のなかで、問題になるのが「エコノミークラス症候群」だ。
車や飛行機などで長い間、足を動かさないままでいると、血の流れが悪くなり、血の塊ができる。最悪の場合、血管が詰まって死に至ることもある。
今年4月の熊本地震では、52人がこのエコノミークラス症候群で入院が必要と判断された。その約8割に当たる40人が女性。65歳未満は18人で、うち女性は13人だった。
なぜ女性が多いのか。災害時は使えるトイレが限られるため、水分を控えがちになってしまうことが原因だとする専門家の見方もある。
窮屈な体勢を強いられる車中泊では、2泊以上から危険度が増すが、数時間で発症することもある。
避難所でも油断は禁物だ。避難生活が1〜2週間と長期化すると、発症率が上がるという。