北海道の室蘭駅の隣にある、母恋駅。
その母恋駅の駅弁「母恋めし」を食べてきた。
これはテレビでもよく紹介されている、有名な駅弁。
今は遠く海外からも訪れる人がいるくらい、有名らしい。
(そういえば今回自分が母恋駅を訪れた際も、先客は若い中国系?台湾系?の女の子2人組だった)
個人的には以前、苫小牧駅の駅弁「ほっきめし」を食った際に「ホッキ貝って駅弁と相性いいよなぁ」と思ったので、同じくホッキ貝を使った駅弁として有名な「母恋めし」を1度食べてみたいと、以前から思っていた次第。
当日。
母恋駅に入る。
真ん中にポツンとストーブがあり、それを椅子が取り囲んでいた。
駅内の売店で、「母恋めし」を確認する。
まだ3つほど残っていた(3連休の日曜、午前11時 時点)。
お値段は、1188円。
レジで料金を支払う。
中身は全て、個別包装されていた。
それぞれ、箸がなくても袋をもって食べられる工夫だそうだ。
せっかくなので、具材を全て取り出してみる。
ホッキ貝のおにぎり2つ、貝殻付き。
ホッキ貝がたっぷり。
お米は「ゆめぴりか」、ヤヤン昆布の出汁の炊き込んだ味付きご飯。
弾力のあるコリコリとしたホッキ貝を、噛む、噛む。
噛むほどに、炊き込みご飯の出汁の風味と相まって、ほんのり甘く。
おいしい。。。
次に、燻製たまご、燻製チーズ。
漬物は、以前は茄子の漬物だったのが、最近「大根とヤヤン昆布のピリ辛漬物」に変わった。
燻たま、チーズがまた、それぞれ美味い。
個別包装されていたので、それぞれ表面もツルンツルンで湿ってもおらず、味がクッキリ。
最後にデザートの飴玉が2つ。
ハッカ味。
感想として、全体的にレベル高ぇな、と。
個人的に、(駅弁としては)炊き込みご飯とホッキ貝が好きというのもあるが・・・
今まで食った駅弁でも、そうとう上位に入る美味さと思った。
全体的に優しい味で、郷愁感のある美味しい駅弁でした。
個別包装で食いやすく、貝殻付きというのも見た目的にテンションがあがる。
どうでもいいが、駅弁の包装紙に書かれていた「母恋」の語源と室蘭民話が、ちょっと味わい深かった。
「母恋」の語源は、アイヌ語の「ポク・オイ」で、「ホッキ貝のたくさんある場所」の意味。
そして室蘭民話的には・・・
- 食べ物を探しにきた老夫婦を、神様が「宝物を盗みにきた」と勘違いして殺してしまった
- 老夫婦の娘が両親を探して歩き回っていた周辺を、アイヌの村人が「母恋」と呼ぶようになった
可哀想な娘が「おとうさん、おかあさん」と探し回った周辺を指して、「ホッキ貝がたくさんある場所」と呼ぶことになった?
救済はなく、ネーミングは食べ物の在処。
民話らしい、謎の哀しみだけが残る(笑
さて。
「母恋めし」は、母恋駅以外でも売っている。
割とアチコチでみかけた。
まずは、室蘭駅(母恋駅の隣駅)。
ポツンとそびえる駅で、中は意外に広々していた。
こちらでも、母恋駅が残り3つだった。
(11:30時点)
東室蘭駅でも、売っている。
東室蘭は前面ガラス張りのキレイな駅舎だった。
駅内、改札外のキオスク(四季彩館)。
「母恋めし」が売っていた。
それから「道の駅 みたら室蘭」。
こちらのお土産コーナーにも、売っていた。
道の駅に弁当があるとは思わなかったが、結構おいてあったな。
そのほか、「母恋めし本舗 本店」や「室蘭フェリーターミナル」でも売っている。
母恋めし 店舗情報
ほい。
「母恋めし」、美味かったので2泊3日の東室蘭滞在中に、2回食べた。
実にいい駅弁でした。
そんな感じ。