【まとめ記事】大学見学は、親子で行くべき?服装はどうしたら…? オープンキャンパス、10の最新情報

2024/06/29

■特集:オープンキャンパスに行こう!

大学の志望校を決めるうえで、ぜひ活用したいのがオープンキャンパスです。では、そもそもオープンキャンパスでは、どんなことがわかるのでしょうか。何をやるものなのか、行くとどんないいことがあるのでしょうか。オープンキャンパスについての基本から最新事情までを紹介します。(写真=関西大学提供)

 

 

1. オープンキャンパス 基本のキ

志望校を選ぶうえで、参考になるのがオープンキャンパスです。「そもそもオープンキャンパスって何?」「行く意味は?」「何校くらい行ったほうがいい?」など、保護者世代にはなじみがないオープンキャンパスについての情報を、専門家への取材をもとにまとめました。

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2.親だけで参加してもいい?

オープンキャンパスでは、模擬授業など中高生向けのプログラムに加え、保護者を対象とした説明会なども盛んに行われています。親も一緒に参加すべきでしょうか。

「ぜひ行ってみてほしい」と言うのは、ベネッセコーポレーションの西野貴昭さんです。親子で行くことで、親世代のときとは変化している大学の教育内容や入試スタイルについての情報をアップデートできるからです。また、参加後に親子で感想を言い合うことが、よりよい進路選択にもつながるとも話します。

でも、子どもが親と一緒に行くことを嫌がったら? そのときは、親だけで行くのも手です。親も実際にキャンパスに足を運ぶことで、子どもが気づきにくい情報を見つけたり、ネットやパンフレットではわかりにくい情報を手に入れたりすることができるでしょう。

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3.多角的に情報収集を

コロナ禍をきっかけに多くの大学が始めたのが、オンラインでのオープンキャンパスです。定番になっているのは、VR(バーチャルリアリティー)キャンパスツアー。画面上で学内や大学周辺を散策できるほか、3DCG学内を再現して、ゲームの世界にいるような楽しさを味わいつつ見学できるものもあります。

 オンライン版オープンキャンパスの登場によって、実際にキャンパスを訪れなくても、複数の大学を比較しやすくなりました。キャンパスが遠方だったり、気になる大学が多かったりする場合にも重宝します。ただ、「やはりリアルにはかなわない」という声もあり、オンラインだけでなく、リアルのオープンキャンパス、パンフレット、SNSなど、いろいろな情報に触れることが、満足のいく情報収集につながります。

(写真=帝京平成大学提供)

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4.大学生108人にアンケート

大学に合格した先輩たちは、オープンキャンパスには何回くらい参加し、どんなことを感じたのでしょうか。学習管理アプリ「Studyplus」の大学生ユーザー108人にアンケートを取ったところ、73.8%が高校時代にオープンキャンパスに参加し参加回数は平均すると2.1回でした。また、参加者の78.5%は、「オープンキャンパスが大学選びの決め手になった」と回答しています。

オープンキャンパスが大学選びの決め手になった人たちのコメントには、「自分の雰囲気に大学があっていると身をもって感じられた(国際医療福祉大学4年)」「大学の雰囲気がわかって受験当日の緊張が減った(帝京平成大学2年)」など、「雰囲気」という言葉が目立ちました。キャンパスに行ってこそ実感できることが少なくないことがわかります。

(グラフ=編集部作成)

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5.オープンキャンパスでやるべきこと5選

オープンキャンパスに行ったら、余すところなく情報収集してきたいものです。押さえておきたいキーワードは、「全体を知る」「入試を知る」「学びに触れる」「疑問を解決する」「オープンキャンパスを楽しもう」という5つです。

「全体を知る」には校舎や構内の主な施設を見て回るキャンパスツアーや大学説明会、「学びに触れる」には講義を体験できる模擬講義など、オープンキャンパスにはそれぞれの目的をかなえるプログラムがあります。見逃さないよう、事前に押さえておきましょう。

関西社会学部で行われた模擬講義の様子(写真=関西大学提供)

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6.年内入試で合格するために

オープンキャンパスに参加することは、総合型選抜や学校推薦型選抜の「年内入試」を受けるうえでもメリットがあります。年内入試の多くは、志望理由書や事前課題といった提出書類のほか、小論文や学力試験などを組み合わせて、多面的に合否を判断します。志望理由書などを通して、「この大学で学びたい」という受験生の意欲を評価する入試方式ともいえます。

オープンキャンパスは、大学の理解を深める絶好のチャンスです。施設を見たり、模擬授業を受けたりしながら、「どうしてその大学で学びたいのか」を明確にするのに役立てましょう。

オープンキャンパスで、学びたいことを見つけるためのプログラムを実施する大学もある(写真=創価大学提供)

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7.オープンキャンパスに何を着ていく?

「オープンキャンパスに何を着ていけばいいの?」と、悩む高校生は少なくないようです。

 「服装は基本的に参加者の自由であるケースがほとんどです。体験学習や実習に参加する際に『動きやすい服装を』などと呼びかけるケースもありますが、それを除けば、服装に条件を設けている大学は聞いたことがありません」と言うのは、高校生の進路指導・キャリア教育専門誌『キャリアガイダンス』(リクルート)の編集長として、多くのオープンキャンパスを訪れてきた赤土(しゃくど)豪一さんです。

オープンキャンパスの大事な目的は、大学の雰囲気を体感することです。注意点はあるものの、いつも通りの服装のほうが、リラックスしてイベントを楽しむことができ、情報が頭に入りやすいでしょう

(グラフ=編集部作成)

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8. 【体験談】夢実現に向けて、両親とオープンキャンパスへ

桜美林大学1年の西山和博さんは「パイロットになりたい」という夢をかなえられる大学を探して、オープンキャンパスに何度も参加しました。実際に大学に足を運んで雰囲気や施設を見て回ったことで、大学への志望意欲が高まったと言います。

パイロット養成コースは学費が高額で、4年間で2000万円程度かかるところもあります。両親と一緒にオープンキャンパスに行ったことで、パイロット養成コースへの両親の理解も深まり、それが自分の安心感にもつながったそうです。

(写真=西山さん提供)

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「パイロット養成コースの学費2000万円」 夢を実現するため、両親と訪れたオープンキャンパス

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9.【体験談】模擬講義が志望校選びの決め手になった

AO入試(総合型選抜)で、第1志望の東北大学法学部に進学した鈴木叶恵さん(仮名)は、高1の夏に学校行事で東北大学のオープンキャンパスに行きました。それまで東北大学に対しては「仙台にある旧帝大」というイメージしかなかったものの、緑がいっぱいのキャンパスが気持ちよくて、「3年後にここにいられたらいいな」と思ったそうです。

その気持ちをさらに揺るぎないものにしたのが、模擬講義での教授の一言でした。講義の締めくくりの言葉がユーモアにあふれたもので、「この大学に行きたい」という気持ちを後押ししたと話します。

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10.大学選びの「ミスマッチ」を防ぐプログラムも

大学選びの際に最も重要なのは、「自分が何を学びたいか」という軸です。とはいっても、その軸が何か迷う高校生は少なくありません。そのためにオープンキャンパスで、大学での学びを体感できる探究型のプログラムを実施するところもあります。

創価大学もその一つです。高校1、2年生を対象に、自分の好きなことである「推し」を発見し、大学での学びや将来の仕事に生かしてもらおうという取り組みをしています。

このプログラムでは「国際協力につながる大学での学びとは?」をメインテーマに、1枚の写真から課題を見つけてグループで話し合ったり、意見をまとめて発表したりしていきます。企画広報課の平澤竜一さんによると、「ほかの人と対話することで、高校生のキャリアに対する意識に変化が起きます」。そして「プログラムを通して願っているのは、若者の学びやキャリアのミスマッチをなくすことです」と話します。

(写真=創価大学提供)

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