二人の「すずきゆう」さんが助けた命 救助に生きた学校現場での備え
若井琢水
昨年7月、千葉県習志野市の大型商業施設のフードコートで、80代男性がステーキ肉をのどに詰まらせた。苦しむ男性に駆け寄って命を救ったのは、船橋市在住の2人の鈴木優さん。すずき・ゆう。漢字の読み方も全く同じ同姓同名の夫婦だった。
最初に異変に気づいたのは、夫の鈴木優さん(36)だった。
家族で昼ご飯を食べていると、隣の席の男性がステーキ肉をほおばった後、むせ始めた。
スープで流し込もうとするが、うまくのみ込めない様子。しばらくすると、男性はのど元に手を当て、口の端から泡を出して苦しみだした。
夫がすぐに駆け寄り、声をかけながら背中をさすったり、たたいたりして、なんとかはき出させようとした。
もらった感謝状は一言一句全く同じ
妻の鈴木優さん(40)は…