救急隊員が懸命にマッサージ、大声上げる警察官 事件直後の長野駅前
小室浩幸
長野市のJR長野駅のバスロータリー付近で22日夜、男女3人が刺された事件。発生の約10分後、帰宅途中だった朝日新聞記者(51)は、現場に遭遇した。
現場は長野駅から繁華街に通じる場所で、長野県内で最も人通りが多い場所だ。
記者は午後8時15分ごろ、普段使っているJR長野駅善光寺口のバスロータリーに通じる階段をのぼっていた。すると、消防のサイレンが聞こえてきた。
「何か起きたのか」。すこし足を早めて、階段をのぼりきると、周囲から「誰かが刺されたらしい」という声が聞こえた。見渡すと、駅ビルに通じる場所に人が集まっていた。
駅ビルの入り口近くまで近づいた。階段付近に人が倒れ、周辺に血だまりが広がっているのが見えた。倒れている白っぽいズボンの人に、救急隊員らしき人が懸命に心臓マッサージをしていた。
少し離れたところで、買い物…