「やらないほうが…」フジ社内で広がる幻滅 CM撤退、会見で加速か

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堀越理菜 編集委員・後藤洋平 滝沢文那 中村英一郎 浅沼愛
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 タレントの中居正広さん(52)が起こした女性とのトラブル報道に端を発した問題は、30社超の企業がフジテレビでのCMの放送を差し止めるまでに広がった。問題の焦点は、フジのガバナンスや経営問題にも及ぶ。17日に行われた社長会見には社内外から批判の声が上がっている。

 大手広告会社の幹部によると、風向きが完全に変わったのが、17日のフジの港浩一社長の会見だった。外部弁護士を中心とする調査委員会の設置を会見で発表。調査を委ねるとして、質問には「調査に関わることなので回答を控える」と繰り返した。

 加えて、フジは2023年6月に被害状況を把握していたが、中居さんのレギュラー番組の放送を続け、スポンサーには一切知らせていなかった。「3回の改編時期も、何事もなく続いていた。おかしいだろう」という反発が、業界内に広がったという。

幹部「やらないほうがよかった」

 番組に不祥事があった場合の…

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この記事を書いた人
後藤洋平
編集委員|ファッション・メディア・文化担当
専門・関心分野
ファッション、メディア、文化
滝沢文那
文化部|放送担当キャップ
専門・関心分野
放送・芸能、批評、思想、文学、演劇
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    上西充子
    (法政大学教授)
    2025年1月21日8時29分 投稿
    【視点】

     「やらないほうがよかった」とフジテレビの幹部の一人が語ったそうですが、やってよかったのだと思います。もし記者会見を行わずにいたら、4月以降の番組に広告を出さないという判断を各企業が粛々と行った可能性があります。「やらないほうがよかった」と

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    阿部藹
    (琉球大学客員研究員・IAm共同代表)
    2025年1月21日11時3分 投稿
    【視点】

    記事内で紹介されているフジテレビの幹部にとっては「やらない方がよかった」会見かも知れない。しかし、視聴者や広告を出す企業などのステークホルダーからすればフジテレビの体質を知るという意味でまたとない機会になったと思う。 港社長は「私どもは女

    …続きを読む