就任直前のトランプ氏「歴史的スピードで行動」多数の大統領令署名へ

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ワシントン=合田禄
【動画】就任式前日に集会を開いたトランプ氏=ロイター、井手さゆり撮影
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 20日に就任式を控えた共和党のトランプ次期米大統領は19日、首都ワシントンで大規模な集会を開いた。「明日から、歴史的なスピードと強さで行動し、私たちの国が直面するあらゆる危機を解決する」と訴え、就任初日から多数の大統領令を出すなどして、移民の強制送還や経済対策、エネルギー政策に取り組むと語った。

 会場となったワシントン中心部のスポーツ施設の周辺には、早朝から長蛇の列ができ、収容人数約2万人の会場に入れない人も多く出た。普段は民主党支持者が多い首都だが、この日はトランプ支持の象徴の「MAGA(米国を再び偉大に)」と書かれた帽子をかぶった人たちであふれた。

 19日夕、演壇に立ったトランプ氏は「明日の正午、4年間にわたる米国の衰退に幕を閉じる」と主張。「私たちは史上最高の初日、最大の1週目、最もすばらしい最初の100日間を提供するつもりだ」と声を張り上げた。

 トランプ新政権は初日から政策実現に向けて動くため、100近い大統領令を準備していると報じられている。トランプ氏はこの日の演説で、「明日、あなた方をすごく幸せにする数多くの大統領令を目にすることになるだろう」と語った。

トランプ氏「米国史上最大の強制送還を始める」

 これまでも2021年1月6…

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この記事を書いた人
合田禄
アメリカ総局|科学・米国政治担当
専門・関心分野
科学、医療、気候変動、宇宙開発
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