「移民の子」でも国境強化に期待 内向きに傾く米国民とトランプ再来

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ワシントン=下司佳代子
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 ドナルド・トランプ氏が20日、米大統領に返り咲く。1期目とは異なり、従来の熱狂的なコア支持者だけでなく、伝統的に民主党を支持してきた層の支持も広げた。何が共感を得ているのか。

 無党派のジェイコブ・マルコス・ピーターソンさん(39)は今回の大統領選で、予備選ではニッキー・ヘイリー氏に、本選ではトランプ氏に投票した。

 母はメキシコから不法入国してきた移民だった。両親が4人の子を養うため清掃や調理の仕事で深夜や早朝も働く姿を見て育ち、家を失って安宿暮らしになっても、学校で貧困家庭向けの無料の昼食を食べるのが恥ずかしくても、歯を食いしばった。短大から奨学金で4年制大学に進み、現在は若手経営者同士の国際的な交流を促す組織で働く。

 出身地シカゴと、同性パートナーとの家があるネバダの2拠点で、海外旅行もいつでもできる生活。「私はアメリカンドリームがまだ存在することの生きた証拠だ」

 トランプ氏を支持すると言う…

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この記事を書いた人
下司佳代子
アメリカ総局|米国の外交・防衛
専門・関心分野
国際報道
トランプ再来

トランプ再来

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