フジ社長「私も調査対象です」 中居さん問題、回答避ける場面目立つ

有料記事

滝沢文那 堀越理菜
[PR]

 タレントの中居正広さん(52)と女性との間で起きたトラブルの問題は、フジの社員関与が疑われ、フジが外部弁護士を中心とする調査委員会を設置する事態に発展した。

 「新たなフェーズに入った」

 東京・お台場のフジテレビ本社10階の大会議室で開かれた会見。巨大な油彩の赤富士を背景に、説明に当たった石原正人常務はそう表現した。港浩一社長は、「私も調査対象です」と述べた。社長として対応に当たってきた上、バラエティー番組の制作畑が長い人物でもある。

 「調査に関わることになるので回答を控える」「それは調査委員会の領域にはいるので、回答を控える」

 社員の関与はあったのか、トラブル後のフジの対応は適切だったのか――。フジの説明に注目が集まる会見だったが、2時間弱の会見でフジ側は、この調査委を設置することを理由に、回答を避ける場面が目立った。

 フジの「定例会見」は当初2月末まで予定されていなかった。しかし、週刊誌報道後、社内外から説明責任を求める声が、やまないどころか、日増しに高まった。調査委の設置も決まり、急遽「定例会見」として開催を決定した。

「オープンな形での開催」を拒否

 ただ、会見に参加できたのは…

この記事は有料記事です。残り521文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
滝沢文那
文化部|放送担当キャップ
専門・関心分野
放送・芸能、批評、思想、文学、演劇
  • commentatorHeader
    曽我部真裕
    (京都大学大学院法学研究科教授)
    2025年1月19日7時10分 投稿
    【視点】

    調査委の調査に委ねるとしながらも調査委に関する具体的な情報を明らかにせず、調査に委ねることを口実に説明を避けたという印象をもたれても仕方がないように思います。クローズドな会見としてその場を最小限のダメージで乗り切ったように見えましたが、CM

    …続きを読む
フジテレビ問題

フジテレビ問題

元タレント中居正広さんと女性とのトラブルへの対応が問題視されているフジテレビ。事態は社長と会長の辞任に発展しました。フジ側は第三者委員会を立ち上げましたが、依然厳しい視線が注がれたままです。関連記事をまとめています。[もっと見る]