中居さん問題のフジテレビ会見、識者はどう見た?「一歩目から誤り」

有料記事

聞き手・田渕紫織
[PR]

 タレントの中居正広さん(52)が女性との間でトラブルになり、週刊文春などでフジテレビ幹部社員の関与が報じられている問題で、フジテレビの港浩一社長は17日、会見を開いた。弁護士を中心とした調査委員会を新たに設けることを発表したが、記者の質問には「調査委に委ねる」などとして回答を避ける場面が目立った。専門家たちは、会見をどう見たのか。

広報コンサルタント石川慶子さん

 週刊誌報道を受けて最初にフジテレビが出したコメントは、社員の「関与はない」と言い切っていたが、その根拠を示しておらず、説明責任を果たしていなかった。今回の会見でも大半の質問に明確な回答をしておらず、かえって疑惑を深める内容で、何を目的とした会見なのか分からなかった。

 現在の社会的な関心は社員の…

この記事は有料記事です。残り762文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
田渕紫織
東京社会部|災害担当
専門・関心分野
災害復興、子ども
  • commentatorHeader
    藤田結子
    (社会学者)
    2025年1月18日11時3分 投稿
    【視点】

    このフジテレビの問題は芸能ゴシップではなく、日本社会における人権と企業、メディアに関わる問題です。他のテレビ局や新聞は、芸能ゴシップに矮小化せず、きちんと継続的に報道するべきです。 また識者が指摘するように、放送免許を与えられているテレビ

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    島沢優子
    (ジャーナリスト・チームコンサルタント)
    2025年1月19日14時29分 投稿
    【視点】

    教員の不適切指導で生徒が自死するなどトラブルが起きた際に第三者委員会が設けられますが、学校や教育委員会は委員の任命について遺族らの希望を受け入れています。 日弁連のガイドラインにのっとった第三者委員会ではなく、ご自分たちが選んだ弁護士を中心

    …続きを読む