ロシアの経済紙コメルサントは14日、米国が新たに制裁を科したロシア産石油を輸送する「影の船団」と呼ばれるタンカーが、買い手である中国などの港で荷揚げできなくなっていると伝えた。港側が、荷揚げを認めて米欧の制裁に巻き込まれるのを警戒しているからで、新たな買い手を見つけるため、ロシア側が値引きを迫られる可能性がある。
報道によると、数十隻の船がアジアや中東の港で荷揚げできなくなる問題が発生。新たな買い手を探し、制裁対象外のタンカーに海上で移し替える必要があるとしている。
ロイター通信も13日、少なくとも65隻の石油タンカーが中国やシンガポールなどの沖に停泊していると報道。ある中国の港は、制裁対象のタンカーを入港禁止にしたという。
アジアや中東では、ウクライナ侵攻後も対ロシア制裁に参加していない国が多い。だが、港の多くは、欧米企業と取引があり、制裁を受けるリスクを避ける必要がある。
ロシアの専門家は、ロシア側…
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