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機長も副機長も管制指示を誤認か 運安委が音声記録公開へ 羽田事故

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増山祐史
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 羽田空港の滑走路で今年1月、日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機同士が衝突し、海保機の乗員5人が死亡した事故で、事故について調査する国の運輸安全委員会は近く、海保機内のボイスレコーダーの内容を初めて明らかにする。管制官は、滑走路の手前まで向かうよう指示していたが、海保機側が進入許可と誤認したうえ、機長と副機長による互いの確認でも修正できなかったとみられることが関係者への取材で分かった。

 運輸安全委は事故調査と原因分析にはさらに時間を要するため、同種の事故を防止する観点から、海保機内の音声記録などをまとめた経過報告書を近く、公表する方針。調査を続け、今後、最終報告書をまとめる。

 管制官と交信していたのは海…

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この記事を書いた人
増山祐史
東京社会部|国土交通省担当
専門・関心分野
運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツ
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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2024年12月15日10時29分 投稿
    【視点】

     国の運輸安全委員会は、事故に関して、捜査機関が行う責任追及とは別に真相究明を行います。時間はかかりますが、事故の原因が明らかにすることが、再発防止の上でもとても有効になります。  刑事事件でも、秋葉原通り魔事件、相模原障害者施設殺傷事件の

    …続きを読む