WHO、中国に新型コロナのデータ共有求める 発生源めぐり
ブリュッセル=森岡みづほ
世界保健機関(WHO)は12月30日、新型コロナウイルスの発生源について把握するため中国にデータを共有するようあらためて求めた。中国・武漢市で原因不明の肺炎患者の存在が公表されて31日で5年を迎えた。
WHOの集計によると、新型コロナのパンデミックが始まってから2024年12月半ばまでに世界で700万人以上が死亡した。
WHOによるとウイルスの発生源は特定できていない。30日の声明では中国に対し、発生源を明らかにするため、データを共有するよう呼びかけ、それが「道義的かつ科学的な責務だ」とした。
一方、中国外務省の毛寧副報道局長は31日、WHOの声明を受けて、「中国が最も多くのデータと研究結果を共有し、世界の起源追跡の研究に最も大きな貢献をしてきた」と反論した。
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