白いウェディングドレスを着た長女の前で、塩沢ひとみさんは手紙を開いた。
結婚式では花嫁から親に手紙を読むのが見慣れた光景。だが、この式では逆だ。照れ隠しなのか、娘から「読んでほしい」と頼まれた。
夫の闘病生活、長女の不登校……。これまでを思い出しながら、1週間かけて書き上げた。
《私には今も耳に残る娘の声が二つあります
一つ目は今から30年も前の暑…
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- 【解説】
みなさま、たいへん長らく、お待たせいたしました。想いをつづっての連載、再開中でございます。無名の人たち、社会の片隅にいる人たち、そしてアナタ、アナタのすぐ横にいる方々の、手紙にまつわるストーリーでございます。どうぞ、よろしくお願いいたしま
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