第1回東大経済学部卒の新人官僚、10年で8割減 学生「慣例」に幻滅

有料記事霞が関をめざさない

多湖清子 大日向寛文
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 東大生の「キャリア官僚離れ」が深刻だ。採用の前提となる国家公務員試験(総合職)の合格者は10年間で3割減り、全体に占める割合も半減した。なぜ霞が関をめざさなくなったのか。

 公務員を就職先に選んだ経済学部生は10年前より8割減って「1桁」に――。

 今年夏、東大が3月に卒業した学生の進路を公表すると、省庁の幹部に驚きが走った。

 国と地方を合わせた公務員就職者は9人。10年前は46人だった。1桁になるのは、記録が残る過去20年間で初めてだ。

 経済政策の司令塔の内閣府はかつて、経済学部生の有力な進路の一つだった。景気分析や経済成長率予測を担う官庁エコノミストの主力を長く担ってきたが、人気の低下が続く。幹部のひとりは「エコノミストとして採用できるのは数年に1人」と明かし、「霞が関の地盤沈下もここまで来たか」と嘆く。

 公務員離れは、経済学部だけでない。

 今年3月に法学部を卒業した…

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    千正康裕
    (株式会社千正組代表・元厚労省官僚)
    2023年10月8日7時33分 投稿
    【視点】

    僕が官僚の試験を受けた25年前は、東大生だらけだったが、東大生も強い動機があって官僚を目指していたというより、みんなが官僚を目指すからなんとなく「自分も」という人が多かったように思う。 学生は、いつの時代も短期的なトレンドに敏感だ。不

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    鈴木一人
    (東京大学大学院教授・地経学研究所長)
    2023年10月8日8時10分 投稿
    【解説】

    今の官僚の世界を見て、魅力的だと思う人がどのくらいいるのか、という観点から見ると、確かに政策には関与できるし、様々な意味で民間企業よりも強い立場に立てるということはあるが、給与や仕事の仕方、また政策を作る際にも様々な制約があり、自由な創意工

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