北方領土交渉、ウクライナ侵攻で行き詰まり ロシアとの関係悩む日本

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相原亮 野平悠一
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 ロシアによるウクライナ侵攻で、日本が進めてきた北方領土問題を含む平和条約交渉は先行きが見通せない状況となった。岸田文雄首相は27日、「ロシアとの関係をこれまで通りにしていくことは、もはやできない」と指摘。対ロ交渉は暗礁に乗り上げた形だ。

 「国際法違反であり、断じて許容できず、厳しく非難する。こうした思いをG7主要7カ国)をはじめとする国際社会と連携する形でしっかりと表す行動をしていく」。28日の参院予算委員会で、首相はロシアに対し、厳しい姿勢で臨むことを改めて強調した。

 首相は27日、プーチン大統領に対する資産凍結という異例の制裁措置を表明。記者団から北方領土をめぐる交渉への影響を問われると、首相は「この状況に鑑みて、平和条約交渉などの展望について申し上げられる状況にはない」と答え、領土交渉の今後の進展は厳しいとの認識を示した。

 北方領土交渉をめぐっては…

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