敗北否定のトランプ氏「やってくれ」 知事名指しで圧力
米大統領選で敗北を認めないトランプ大統領が、共和党関係者を通じて複数の州で選挙結果を覆そうという、新たな試みを始めている。成功する可能性は低いが、民主主義の原則を損ねる行動として、共和党からも批判が出ている。
トランプ氏は20日、ミシガン州議会の共和党幹部をホワイトハウスに呼んで会談した。同州は4年前の大統領選でトランプ氏が勝利したが、今回は民主党のバイデン次期大統領がトランプ氏に15万票あまりの差をつけており、勝利を確実にしている。そこでトランプ陣営が新たに狙っているのは「選挙結果を認定しない」という奇策だ。
「ひっくり返す」
同州では民主、共和両党の関係者が加わる委員会が郡の選挙結果を認定し、州に報告するが、最大都市のデトロイトがあるウェイン郡では17日、共和党委員が認定を拒否。市民らの抗議を受けて認定したものの、後から「撤回」を申し立てた。トランプ氏は、この共和党委員に直接電話をしたことが明らかになっている。ツイッターには「ミシガンが選挙結果の認定を拒否した。勇気があることは美しい」と投稿した。
バイデン氏が1万票あまりリ…
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