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反省記 ビル・ゲイツとともに成功をつかんだ僕が、ビジネスの“地獄"で学んだこと 単行本(ソフトカバー) – 2020/9/9
購入オプションとあわせ買い
ビル・ゲイツが認めた
「伝説の起業家」が明かす
成功と失敗の秘密!
ビル・ゲイツとMS‐DOSを開発したほか、Windowsへの布石を打つなど、マイクロソフト帝国の「礎」を築いたが、その後、袂を分かって日本に帰国し「アスキー」の社長になった西和彦氏。現在は、東京大学大学院でIoTに関する研究者として活躍している。
その人生は波乱に満ちている。世界の最先端を走り、日本のIT業界を牽引したと言っても過言ではない、大きな業績を残したが、一方で、アスキーの資金難、創業メンバーとの訣別、役員・社員の造反、アスキー社長からの陥落など、数多くの挫折も経験。ビジネスの「天国」と「地獄」をくぐり抜けてきた稀有な人物である。
本書は、その西和彦氏が、「天国」と「地獄」の裏側を明かしつつ、「何がアカンかったのか」を真摯に反省したもの。ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブス、中山素平氏、大川功氏、稲盛和夫氏、孫正義氏など、超大物たちと織り成したリアル・ビジネスの裏舞台を綴りながら、「成功」と「失敗」の秘密を語り尽くした一冊だ。これほど赤裸々で、切実な反省を記した経営者はかつていないだろう。
【目 次】
序章 遭 遇
「感動」がすべての原点である/1970年代に始まった「革命」/ビル・ゲイツが受けた「衝撃」/二人の天才は「何」をやったのか?/ビル・ゲイツに、いきなり「直電」した/僕がビルに頼みたかったこと/僕は絶好のポジションにいた/わずか3ページの「ファミリー」の契約書/すでに齟齬は内在していた
第1章 萌 芽
僕の人生を支配する「宿命」/「創意工夫」で人に喜ばれる体験をした/「チゴイネルワイゼン」と「エンジニア」/『週刊プレイボーイ』がもたらした情熱/150万円の「電子レンジ」を壊して学んだこと/新しいものをつくる「組み合わせ発想法」/「計算機」×「タイプライター」/とめどなく広がる「未来社会」の妄想 /〝学校ズル休み〟で開いた「扉」/「興味のある場所」に行くだけで、人生は自然に拓ける
第2章 武 器
「成績が悪いのだから、このIQはおかしい」/218人中、ピッカピカのビリ! /大切なものが打ち砕かれたような「挫折」/僕は、一瞬で「決断」をくだした/72時間ぶっ通しで考え続ける「集中力」/「挫折」が人間を強くする/僕がはじめて手に入れた「武器」
第3章 船 出
図々しくいけば、面白がられる/これって「自分の仕事か?」と考えた/「モノ」をつくってお金になるのは楽しい/ガレージ会社の「限界」を痛感した/はじめて「雑誌」を立ち上げる/僕がどうしても譲れなかったもの/「大喧嘩」と「感謝」 /「仲間が平等な会社」をつくろう
第4章 ゲリラ
「狂気」の創刊劇/「当たってくだけろ」で道は拓ける/「満員電車」のなかで働く/「仮説」こそが人生を導く/「持たざる者」はゲリラ戦しかない/ビジネスの「善」と「悪」/機動性こそ、ゲリラ「最強の武器」である/僕たちは「追い風」の中にいた/雑誌、単行本、そしてソフトウェア/アスキーを育てたのは誰か?
第5章 進 撃
「完成品のイメージ」を売り込む/さりげない「脅し」も必要だ/「通信機能」を搭載した初のパソコン/空前の大ヒットを記録した〝デビュー戦〟/「営業マン」と「開発者」の二重生活/遊びのような「仕事暮らし」/大社長が「若造の話」に耳を傾けた理由/僕は「ソフト」ではなく、「ビジョン」を売っていた/「人脈」がもたらす「情報」こそが力の源泉/「人脈」をつくる最も簡単な方法/「インテル」にヘリコプターで乗り付けた?/低姿勢に、だけどしたたかにやる
第6章 伝 説
知らないうちに「伝説」は始まっていた/「同じもの」と「うんといいもの」のどちらがいい?/発表会に現れた外国人ビジネスマン/IBMの密使、現る/僕たちは「重大な決断」を迫られた/「やるべきだ! 絶対にやるべきだ!」と叫んだ/目的のためには「プライド」も捨てる/「運命」を分けたのは何だったか?/残酷な〝女神〟との付き合い方
第7章 開 拓
人間には「独りで考える時間」が必要だ/「予定された偶然」を生み出す/稲盛和夫氏に「雲の上」で売り込む/デザインを中心に据えた「奇跡の会社」/「空気の泡」でプレゼンテーションをした/工場見学の最中に「大量発注」を即決した/こうして世界初の「ノート・パソコン」は生まれた/すでにある「要素」を組み合わせることで、イノベーションは生まれる
第8章 対 決
パソコンの「統一規格」をつくる/家庭用ビデオの「規格戦争」を見ながら考えた /あえて「敵」同士に売り込む/マイクロソフト・松下電器・ソニー/孫正義氏から「挑戦状」を叩きつけられた/孫さんと4時間くらい話し合った/「カシオの値下げ」で各社のMSXはほとんど死んだ/僕が失敗した「二つの理由」/失敗をしたから「本質」が見えた
第9章 未 完
ウィンドウズを生んだ「幻の名機」/マイクロソフトが抱えていた「ジレンマ」/「天才プログラマー」をスカウトした/僕はビル・ゲイツに「隠し球」の存在を打ち明けた/「西のアホがマウス1万個も注文しやがった」と責められた/スティーブ・ジョブスに「スカウト」された/遅々として進まない「ウィンドウズ」の開発/「絶望的な戦い」を強いられる/「零戦も3回つくり直した」/経営者に求められる「冷徹な判断」/僕が「ウィンドウズ」を愛してやまない理由
第10章 訣 別
ビル・ゲイツと過ごした「かけがえのない時間」/「暗雲」が徐々に立ち込める/ビルとの関係が傷ついた理由/「たいへんなお金持ちになれる。いい話だろ?」/「仲間を裏切るようなのは、息子じゃない」/ビル・ゲイツと大喧嘩をした/目の前が真っ暗だった/自分が丸ごと「否定」された気がした/過去に「執着」するから人は苦しむ/僕は「社内政治」でひねり潰された
第11章 瓦 解
「元気」とは、「元々」もっている「気」のことだ/失われた「20億円」をどう埋め合わせるか?/「自尊心」の回復こそが最大の課題だった/「君が社長になって、何か考えろ」/ビル・ゲイツに対抗するために、僕は「社長」になった/慎重派VS積極派/「利益がないやんか、アホ」/〝見栄っ張り〟の独り相撲/命がけの「巨額投資」/僕は「社長解任動議」を突きつけられた/僕は「金」のために生きていた/すべては〝逆回転〟を始めた
第12章 暴 落
「転換社債」が火を吹いて、僕は追い詰められた/トイレの窓から飛び降りて「死のう」と思った/1年間に181回も銀行に通った/財界の超大物に「裸で出直せ」と一喝される/ソフトウェア産業を育成するという「国策」/僕は「晒し者」になるしかなかった/日本という〝刺青〟を入れていただいた/「君が借金を返したら、銀行の商売はあがったりだよ」/「最高の師」に出会えた
第13章 ブラック
「会社更生法も考えといたほうがええんとちゃいますか?」/シュレッダーの音を聞きながら「決意」した/車の「仮免試験」を受けている心境だった/「お前のところの利益率は、定期預金の金利より低いぞ」/「ブラックしかゴールドになれない」という勘違い/夜中2〜3時まで会社でボーッとしていた/「君、1万人に動いてもらうには、どうしたらええと思う?」/「瞬発力」と「熟慮」のバランス/ふと「ああ、幸せだな」と思えるようになった/ビルとの「和解」が僕にもたらしたもの
第14章 造 反
僕は「帰る場所」を失った/リストラ成功の直後に起きた「造反」/「会社の交際費も、わしは自分の金を使う」/「バカな経営者を排除するのも仕事のうち」/「もっと広い心をもたないと君はダメになる」/「経営者としての器」とは?/「厳しい優しさ」と「優しい厳しさ」/三人寄れば文殊の知恵
第15章 屈 辱
三人の社長が誕生して、「経営」が失われた/痛恨だった「パソコン通信」からの撤退/インターネットへの「挑戦権」を失った/アメリカと日本の「実力差」を痛感させられた/最後は怖くなって、「半導体」から手を引いた/初代「週刊アスキー」の大失敗/新編集長に「頭がおかしい」と言われた/僕たちは「総力戦」で戦った/大川さんに「土下座」をして懇願した/「大川さんの奴隷になる」という決意表明/「屈辱の日々」の始まり
第16章 陥 落
「あんたも早よう凡才になってみたらどうや」/「僕に社長を辞めろということですか?」/社長の最後の仕事は、社長を辞めることである/僕はすべての「権限」を失った/昭和・平成を代表する事業家「大川功」/「特命担当」秘書役としての仕事/「50億円」を現金で寄付する男/あっという間に「10億円」を値切る交渉力/ビル・ゲイツに「説教」した男
第17章 撤 退
帝に仕える「占い師」/効率的経営VS創造的経営/「次世代ゲーム」戦争/〝負ける製品〟を予定通り出すことに意味があるか?/「セガで好きなことをやってみろ」/ハードウェアVSソフトウェア/「感動」のないプロジェクトが、成功するはずがない/対立・孤立・敗北/行くも地獄、戻るも地獄
第18章 負け犬
「わし、ガンなんや」/見たことのないような「心細そうな顔」/なんでも自分で決める「事業家魂」/生涯忘れることのできない「言葉」/「生まれるときも裸、死ぬときも裸」/「お金は使って初めて温かいものになる」/アスキー復帰への「望み」は完全に断たれた/僕が一番つらかったこと
終章 再 生
「俺は、負け犬じゃない」/「教える」ことは「学ぶ」こと/「世界でひとつだけのことをしている」という誇り/僕がMIT客員教授になった理由/MITでのキャリアを棒に振る/「大学の経営」について学んだ/敗北によって「闘志」に火がつく/リーマンショックで「新大学計画」は吹っ飛んだ/独創性を思いっきり発揮できる「場」を作る/「日本の技術力」を高めたい
- 本の長さ456ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2020/9/9
- 寸法13.2 x 2.5 x 19 cm
- ISBN-104478108056
- ISBN-13978-4478108055
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出版社より



商品の説明
著者について
1987年、アスキー社長に就任。当時、史上最年少でアスキーを上場させる。しかし、資金難などの問題に直面。CSK創業者大川功氏の知遇を得、CSK・セガの出資を仰ぎ、アスキー 社長を退任し、CSK・セガの会長・社長補佐を務めた。2002年、大川氏死去後、すべての役職から退任。
その後、米国マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員教授や尚美学園大学教授等を務め、現在、須磨学園学園長、東京大学大学院工学系研究科IOTメディアラボ ディレクターなどを務める。工学院大学大学院情報学専攻(博士号)。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2020/9/9)
- 発売日 : 2020/9/9
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 456ページ
- ISBN-10 : 4478108056
- ISBN-13 : 978-4478108055
- 寸法 : 13.2 x 2.5 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 66,865位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 56位情報・コンピュータ産業
- - 88位パソコン
- - 118位起業・開業ノンフィクション
- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
お客様のご意見
お客様はこの書籍について、興味深く読みました。どの話も面白く、人生記として価値があると評価しています。また、ITの歴史やパソコンソフトの歴史が分かりやすく、勉強になる内容だと感じています。文章の上手さも好評で、スラスラ読めたという意見もあります。
お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。
お客様はこの書籍について、興味深く読みました。西氏の人生記として非常に面白いと評価しています。失敗に基づく経営者論や情報技術教育に向けた西氏の想いが書かれており、学びの多い本だと感じています。また、ITの偉人のストーリーで、日本のITの歴史も分かりやすいと好評です。特に、黎明期のわくわく感やWin95のとうじのドキドキ感に感動し、明日への活力を満ちた本だと評価されています。
"...2、西氏の挫折と失敗に基づく経営者論 3、情報技術教育に向けた西氏の想い どの話も面白く、私には身につまされるような言葉が多くあった。 自分に自信がある人は是非読んで貰いたい、きっと同じ間違いをおかしているから。..." もっと読む
"ごく最近西さんが講演されるのを聞いたこともあり、興味深く読みました。 西さんよりは一回りぐらい下の私ですが、最初に触れたコンピュータはNECのショップにあったPC-8001。 また親に頼み込んで買ってもらったのがPC-6001。..." もっと読む
"本書は実に面白くあっという間に読了した。中でも、MS-DOS採用への働き掛け、MSマウスの開発、 ノートPCの原型となるラップトップPCの開発を主導した功績は特筆されてしかるべきであろう。 しかしながら西の進め方が持つある一面には、大きな違和感が残された。..." もっと読む
"日本のITの偉人のストーリーで、ITの歴史も分かり面白い。 読んでおいて損はない。" もっと読む
お客様はこの書籍について、ITの歴史が分かり面白いと評価しています。パソコンソフトの歴史が分かってとても良かったという声もあります。ビルゲーツのような成功した人には慎重さがあるようです。
"日本のITの偉人のストーリーで、ITの歴史も分かり面白い。 読んでおいて損はない。" もっと読む
"...大変読みやすく、西さんの素直な心情が飾らない言葉で書かれていていることが良かったです。 いろんな歴史の舞台裏を知ることができました。この本から何を学べるかは人それぞれだと思いますが、私はいろんな意味で「この本を読んで良かった」と感じています。" もっと読む
"面白かった。パソコンソフトの歴史が分かってとても良かった。ビルゲーツのような成功した人 は慎重さもあるのですね。" もっと読む
"パソコンの歴史理録として大いに意味有り..." もっと読む
お客様はこの書籍について、大変読みやすく、文章が上手でスラスラ読めると評価しています。西さんの素直な心情が飾らない言葉で書かれており、歴史の舞台裏を知ることができると好評です。また、多くの歴史の舞台裏を知ることができ、興味深い内容だと感じているようです。
"...空白も字も読みやすく、1日で走破できるだけの分量とは思いますが、過去NECのN-BASIC系に代表される8bitマイコンやMSXに造詣の深い方なら当時のPCというのがどうやって出来てきたかを知る上でかなりお勧めと思います。" もっと読む
"コンピューターの黎明期から走り続けてきた西さんの半生期であり反省記。大変読みやすく、西さんの素直な心情が飾らない言葉で書かれていていることが良かったです。 いろんな歴史の舞台裏を知ることができました。..." もっと読む
"丁度同じ時代を近い業界で過ごしたので、いろいろと懐かしかったですし、文章が上手いのでスラスラ読めました。経営の力もプロデュースの力も無かったのに、時代とバブルの金で好き放題できて、あとはそのツケを払っている(今も)感じかなぁ。..." もっと読む
"テキスト読み上げ可能..." もっと読む
イメージ付きのレビュー

秋の読書週間に是非!
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
- 2020年11月2日に日本でレビュー済みAmazonで購入この本は3つの内容が記載されています。
1、西氏から見たパソコンの歴史
2、西氏の挫折と失敗に基づく経営者論
3、情報技術教育に向けた西氏の想い
どの話も面白く、私には身につまされるような言葉が多くあった。
自分に自信がある人は是非読んで貰いたい、きっと同じ間違いをおかしているから。
この身を切るような本を執筆された西氏に最大級の感謝をしたい。
- 2020年10月23日に日本でレビュー済みAmazonで購入ごく最近西さんが講演されるのを聞いたこともあり、興味深く読みました。
西さんよりは一回りぐらい下の私ですが、最初に触れたコンピュータはNECのショップにあったPC-8001。
また親に頼み込んで買ってもらったのがPC-6001。起動画面にMicrosoft BASICの名前が出てたのを今でも覚えてます。これらのことが続々と出てきており、さすが日本のマイコンの黎明期から活躍された方の内容でした。
また、懐かしいところも多く、ASCIIだけでなく、I/Oといった雑誌の話、PC-8001の後に続く様々なコンピュータ、MSX、さらには以前聞いたことはありましたがIBM PCにMS-DOSが採用された時の話など、私自身がまだまだティーンだったころからあこがれていたものが続々と出てきて、一気に読んでしまいました。
西さんがCSKの大川さんの下について仕事をされていたころ、私自身社会人として非常に近しいところにおり、そのころの裏話としても懐かしく読むことができました。大川さんが亡くなられた時のこともよく覚えてます。
様々な失敗や挫折の際の話として、西さんの心情が吐露されており、私自身も共感できる部分を感じながら読了です。
- 2023年4月16日に日本でレビュー済みAmazonで購入MS創業者で世界の億万長者あのビル・ゲイツと共同でOSビジネスを成し日本のパソコンをコーディネートしアスキー社を創業した伝説のディレクターの生き様が450ページ以上にも渡り書かれています。
ある意味天才だった学生時代であるとき読んだコンピューターの記事読んでいても経ってもいられず単身でアメリカに渡り当時まだスタートアップだったMSのビルと丁々発止して共同でビジネスを立ち上げ、日本にMSの言語・OSを入れながら日本で統一規格MSXを立ち上げるところまでは立志伝としてはいいのですが、そこから始まるビルと真っ向から張り合うところ、アスキー社立ち上げ以降からの何回もの転落と造反、そして今は亡き”神様”大川功氏に師事してたどり着いた境地、ディレクターからプロフェッサーへの転換など当時”K”と呼ばれただけの「若造」が世界を股に掛け日本の大手企業をも渡り激しく生きてきた頃が生々しく書かれています。
空白も字も読みやすく、1日で走破できるだけの分量とは思いますが、過去NECのN-BASIC系に代表される8bitマイコンやMSXに造詣の深い方なら当時のPCというのがどうやって出来てきたかを知る上でかなりお勧めと思います。
- 2023年6月15日に日本でレビュー済みAmazonで購入私と同世代。当時を懐かしく思い出したのと同時に、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いの人であったと記憶しています。私も同じIT業界に就職し、忙しさが増して西氏の記憶も薄れていきました。改めて氏の歴史を振り返ると、残念ながら運のない人であったと思わざるを得ません。別の言い方をすれば、時代が西氏の考えに『追いつけなかった』のだろうと思います。これからの日本を変えていこうと思っている若い方々には是非読んでいただきたい一冊です。西氏の歩んだ道のりは他山の石になる筈です。
- 2020年9月22日に日本でレビュー済みAmazonで購入本書は実に面白くあっという間に読了した。中でも、MS-DOS採用への働き掛け、MSマウスの開発、
ノートPCの原型となるラップトップPCの開発を主導した功績は特筆されてしかるべきであろう。
しかしながら西の進め方が持つある一面には、大きな違和感が残された。
ビルゲイツと喧嘩別れし、見返してやろうと奮闘する。しかしそこでビルゲイツの視点に立って
みたことはないのであろうか。理想のPCを作り上げるために、全てをコントロールしたい西は、
後にウィンテルと呼ばれるような協調体制で進めようとするビルゲイツとは相いれない。
アスキーの共同設立者である郡司と塚本が西の社長解任の動議を出し、否決され社を去った際も、
彼らがわが身の将来を賭けてでもせざるを得なかった行動をどう思ったのであろうか。
古川が(日本)マイクロソフトの社長となった時も、裏切られたと悲憤慷慨するが、なぜ彼が
そうしたかには思いが至らなかったのであろうか。
西がアスキー社長になってからはワンマンそのものである。様々な分野に手を広げ中でも
「半導体」には固執した。これが創業者たちの離反を招き、一転して銀行管理下になると
組織、体制のリストラと効率追求に向けて絞り上げる。そこには一人一人の社員の気持ちは
全く見えてこない。3カンパニー制となってからも、社として筋の通った統制ができなく
なったことを嘆くが、相手を尊重して協調して行こうという姿勢は見えない。
CSK大川の下に就いたら「奴隷」になると心に誓い、あらゆる指示に従い適切なアドバイスを
心掛け大川の意を汲もうとするが、やはり大川の視点には立てない。
今は、経営者であるよりも教育者が向いていると思うのもやはり、一方的に与えるやり方の
方が性に合っているということではないか。
「広い心」を持ち、相手に寛容であることの必要性は述べているが、やはりそれは自己の立場
としてのものであり、相手の心中を推し量ってのことではない。
大いに「反省」をしているのは、もっぱら自らの知識や経験不足による自らの至らなさであり、
思いやりのなさなどではない。
IQに優れ豊かな想像力を持つ最優秀な人物であることは間違いない。そのため自分が他人とは
大きく異なった考えを持つ人物であることを十分に自覚していることは随所から読み取れる。
その分、自分とは異なる考えを汲み取ることは非常に苦手とするということでもあろう。
本書を読んで一貫して感じたことは、相手の立場に立ち、相手の身になって考えてみるという
想像力が欠如しているのではないかという違和感である。非常に素直に自らの思いを吐露して
いるだけに、それを自覚していないのではないかとも思えてしまう。
これが結果として全く異なる視点による創造的思考の芽を摘み、協調し発展させることなく
自らの枠に閉じ込めてしまったのではないか。いくら優秀であっても一人でできることには
限界があり、固執し間違った方向に進んだとしても修正が利かない。
今や人類文明の進歩は指数関数的に伸び続けてきている。これは人類全体の知識や経験が累積的に
活かされた結果であり、人類全体としての協調の賜物である。この人類全体の成果の上に個々人が
生かされている。一人の人間の意のままにはならないことこそが人類発展の真実であろう。
やはり、西の意のままにならなかったのは必然の結果ではなかったのか。
追記:
MSXが失敗に至った原因は、西が統制しようとした「統一規格」そのものにあるのではないか。
初期のMSX規格は安価に製造できることを目的に8bitCPUでビデオコンポジットの低機能であった。
MSX2で16bitになっても規格の制約を免れず、技術競争による発展が促されず、どれも似たような
もので済ませられてしまったからではないか。
一方PCは、「統一規格」などに縛られないからこそ、レガシーインターフェイスを容赦なく切り捨て、
その時点での最も優れたデファクトスタンダードとなる各種インターフェイス規格を次々と取り入れて
発展することができたといえよう。
そうではなくもしも、ビルゲイツが西の意向を取り入れていたとしたら・・・・
- 2023年5月3日に日本でレビュー済みAmazonで購入マイクロソフトの副社長まで上り詰めた後のいくつかの失敗を乗り越えてきたインパクトのある人生にとても興味惹かれました。
- 2020年12月24日に日本でレビュー済みAmazonで購入日本のITの偉人のストーリーで、ITの歴史も分かり面白い。
読んでおいて損はない。
- 2020年11月16日に日本でレビュー済みAmazonで購入ビル・ゲイツ氏と草創期のマイクロソフトに参画し、対立して辞めた後にアスキーを上場させた著者。そこには、並みならぬコンピュータへの情熱があった。
同時に、新しいことにチャレンジするということに対する興味が、見て取れる。
著者はこう述べている。
” 僕は、この頃から、興味のある場所には躊躇なく飛び込んでいった。 それは、今に至るまで全く変わらない。自然と体が動いてしまう。僕にとっては、それが当たり前のことだった。・・・人と直接出会って対話する以上のコミュニケーションは、この世に存在しないのだ。”
このことから、著者は自分で何かを作り出すということよりも、人と会ってコミュニケーションを交わすことで創造性を発揮してきたということであろう。
情熱とそれに対する他人からのインスピレーションによって、アイデアを消化させていく。
こういうことが大事なのだろう。
そして、著者は自分の人生を生きるうえで大切なことを下記のように述べる。
”自分の人生を生きるために大切なのは、興味のある場所に行ってみることであるはずだ。その場所には、同好の士が集まっている。・・・そして、彼らと交流することで、自分にとって重要な仕事や情報は、ほとんど自動的にもたらされる。それさえ手に入れば、人生は自然と拓けていくのだ。 ”
興味のある場所に行くと何かが生まれる。
大事なことは、自ら興味のある場所に出向くということ。
そして、同じ興味を持つ人たちとかかわりを持ち、適切な人脈を作るということ。
夢を追い求め続けたが、経営に苦労した著者。
そして、ついには倒産寸前にまで追いつめられる。
首の皮一枚でつながった164億円の協調融資の条件は、8年で返済すること。
当時の売上高利益率は3%しかなく、「3%利益が出たら、あとは使え」という経営をしていたという。
そして、著者は経営方針を変え、利益率を上げるために徹底的に厳しくやることにしたのだ。
事業部長にはかなりつらく当たりこのように対応したという。
” 儲かっているレポートができない事業部長には、「アカンやろ。儲けろよ」とやった。・・・ 休日にも家に電話をかけて、「お前、赤字やのに、家で休んでんの? 何やってんの?」と追い込んだ。「いえいえ、今から会社行と思ってました」と言うから、「早よ来い。ボケ」と言った。”
要は今でいうパワハラマネジメントをしたということだ。
さすがに乱暴なことをしていたら、いろいろなところからおしかりを受けるようになったという。
中でも、松下幸之助氏の側近の方から受けた忠告は、印象深かったと述べている。
” 10 人まではああせいこうせいと命令することができる。 だけど、100人の人と仕事をするときには、教えるような気持ちで仕事をせんとあかん。 1000人の人と一緒に仕事をするときには、『君ら頼むわ』『一つよろしくお願いします』という気持ちじゃないと仕事がでけへん。・・・ 諸君らの幸運を祈ると、祈るような気持ちでいないと、1万人の人は動いてくれない」”
マネジメントの規模が大きくなってくると、自分の力量は遠く及ばなくなってくる。
そこで必要なのは、謙虚に部下に接するということだ。
指示命令系のマネジメントから、いかにサポートすることに徹して、自らは祈るような気持ちを持つべきだということで、示唆に富む助言だと思う。
著者が苦労しながら、学び取ったことが書かれている、勉強になる一冊。