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S-Fマガジン 2011年 08月号 [雑誌] 雑誌 – 2011/6/25

4.0 5つ星のうち4.0 7個の評価

特集・初音ミク
世界的な人気を得るにいたった日本発の「歌姫」、初音ミクのSF的想像力に迫る。 山本弘、野尻抱介、泉和良による小説のほか、エッセイ、インタビュウなどで構成する。
表紙イラスト:KEI(描き下ろし)

[特集内容]
○「喪われた惑星の遺産」 山本 弘
○「DIVAの揺らすカーテン」 泉 和良
○「歌う潜水艦とピアピア動画」 野尻抱介
○佐々木渉インタビュウ
○内海 洋インタビュウ
○前山田健一インタビュウ
○エッセイ 「ミライのクルマ――未来派からミクへ」 飯田一史
○エッセイ 「初音ミク、その越境するキャラクター的身体について」 濱野智史
○エッセイ 「初音ミクを縛るのは誰?──ヴォーカロイドを巡る法律問題」 小倉秀夫
○エッセイ 「しまった!~または、ボカロ現象に、今からでも遅くない、SF大賞メディア部門賞を!」 難波弘之
○初音ミク・イラストレーションズ・ギャラリー bob / usi

【読切】
「いま集合的無意識を、」 神林長平
「天使」 ピーター・ワッツ

【連載】
「ほらホウキ星が氷を売りにきたよ 《椎名誠のニュートラル・コーナー》第26回」 椎名 誠
「零號琴 第18回」 飛 浩隆
「ウィリアム・ガズの部屋 《怨讐星域》第19話」 梶尾真治
「十五夜物語 八章 水晶宮の女王は翼ある豹となって哀しみの歌を唄った」 夢枕 獏―寺田克也
「《現代SF作家論シリーズ》第七回 J・G・バラード論「『上海』という胎児の夢」 安藤礼二

「SF Image Gallery 第8回」 土井宏明(ポジトロン)
第一回「アガサ・クリスティー賞」二次選考結果発表

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B0055OKZH4
  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房; 月刊版 (2011/6/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/6/25
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 7個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2011年7月30日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    初音ミクという音声合成ソフトがバーチャルアイドルとして人気を博してSFマガジンの表紙を飾るだなんて、現実は時としてSFよりもSF的です。
    ミク関連の文字本としてはユリイカ2008年12月臨時増刊号 総特集=初音ミク ネットに舞い降りた天使ぶりになるのでは、と思いますが、こちらと違い、インタビューや考察的なエッセイもいくつかあるものの、一番面白いのはやはり3つの小説だと思います。ここで表現される彼女は、女神のようであり、ギャグキャラのようであり、どれもそれぞれ楽しめました。
    個人的に一番面白かったのは野尻抱介の「ピアピア動画」です。これが短編3作目になるそうですが、あと1作あれば本に出来るそうですので、期待して待ってみようと思います。
    8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2012年5月22日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    「いま集合的無意識を、」神林長平
     神林さんのお話しは家で慣れないSNS(または、つぶやき)をしていたらネットの向こうから伊藤計劃と名乗る誰かが出てきてという追悼物。大丈夫か神林さん? ディック賞の受賞者が、そんなに悔しいか? っていう感じ。まあ、神林さんらしい一篇ではあった。
    「天使」ピーター・ワッツ
     雪風の側から見た戦争といった趣の無人攻撃機のお話し。前回は人間ぶりに辟易だったが、今回は宇宙人ではないので許す。実際、結構いい感じ。
  • 2011年6月27日に日本でレビュー済み
    初音ミク特集ということで購入しました。
    特集の内容は、ミク(またはボーカロイド)モチーフの短編3本、開発者その他へのインタビュー3本、評論数本。
    短編はどれも面白かったので、少し感想を書きます。

    山本弘「喪われた惑星の遺産」
    3本中、最もSFらしいと感じた作品。理由は、話が宇宙的規模だから。
    僕のようなオタクは、自分の好きなオタク的コンテンツの海外への広がりを耳にすると、嬉しいような、
    気恥ずかしいような気持ちにさせられますが、この話はそれを宇宙規模でやってるという感じです。
    面白いです。

    泉和良「DIVAの揺らすカーテン」
    全体にゆるくけだるい雰囲気が漂った青春小説のような趣です。
    他の2本には劣りますが、甘酸っぱい雰囲気は出ていると思います。

    野尻抱介「歌う潜水艦とピアピア動画」
    3作品の中で一番専門用語や薀蓄が多いですが、特に細かい部分を理解しなくても問題なく読めます。
    舞台設定は特殊ながらも途中までは何やら非常にありえそうな話で、引き込まれます。
    オチにはあっと驚く(?)「ごほうび」が用意されてます。

    これらの3作品、当然ながら初音ミクやボーカロイドが好きなほうが楽しめると思います。
    逆に、特に好きではない人が読んだらどんな感想を抱くのか、興味があります。
    23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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