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フォークの歯はなぜ四本になったか: 実用品の進化論 単行本 – 1995/11/1
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- 本の長さ350ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日1995/11/1
- ISBN-10458253211X
- ISBN-13978-4582532111
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ペーパークリップからプルトップまで、身の回りにある実用品の形は何によって決まってきたのだろうか。機能とデザインを支配する究極の原理を見事に解き明かす。事例の豊富さと開発時の意外なエピソード満載で興味あふれる本。
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (1995/11/1)
- 発売日 : 1995/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 350ページ
- ISBN-10 : 458253211X
- ISBN-13 : 978-4582532111
- Amazon 売れ筋ランキング: - 817,076位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2010年11月15日に日本でレビュー済みAmazonで購入この本はデザインの本質を解説しているようです。日常あたりまえになっているものにも、大きな歴史性と、その形体の必然性というものがあるということを実に美しく記述しています。およそ時代を越えて人類が使ってきたものは、偉大な普遍性をもっているものであり、成功したデザインというレベルを遥かに越えています。現代の華やかなデザインの世界そのものが、実は最近の発明品だということがわかります。おもしろいです。
- 2015年11月4日に日本でレビュー済みAmazonで購入学術的にデザインを検証している本。
アカデミックなので、そのままビジネスに生かそうと思う人は、避けたほうがよい。
1、2章は面白いのに、その後トーンダウンするのは残念。
- 2023年4月20日に日本でレビュー済みAmazonで購入道具の形状の変遷を「デザインは失敗から生まれる」という主張とともにまとめた本。大量の事例が収録されていて、回りの品が気になって観察
- 2009年1月16日に日本でレビュー済み形は機能にしたがうという説と、
形は失敗にしたがうという説の紹介がある。
では、フォークが4本になったのは、どちらなのだろう。
話題は、フォークの話題にとどまらず、工業設計『デザイン)全般にわたる。
最後まで読んだが、4本である理由に確信は持てなかった。
まだまだ読み込みが浅いのだろうか。
- 2012年1月28日に日本でレビュー済み小さな見の周りにある実用品、ピン、ファスナー、フォーク、缶・・・。
普段、改めてじっと見つめることにないそうした品々は、実に多くのデザイナーが、自分の理想型や、それを受け入れる社会との葛藤の中で、様々なデザインに進化してきた。
ペトロスキーは、豊富な資料をもとに、デザイナー達の格闘の歴史を、まるで神話のように語っていく。
この本を読んだ人は、身の回りの実用品を見る目が、確実に変わるだろう。
私たちの世界は、単なる物のあふれた世界ではない、この世界は、デザイナー達の夢と挫折の上に築かれているのだ。
- 2020年5月6日に日本でレビュー済みAmazonで購入普段、わたしたちが”アタリマエのモノ”として目にする食器、文房具、大工道具、果ては建築物にいたるまで、それらがどうしてその形を持つにいたったのか。言わばダーウィンの進化論ばりに、但し、動物ではなくモノの・・・を徹底的に研究した本だ。
著者のペトロスキー氏はアメリカの工学者。学者らしいというか何というか、彼が最初から最後まで掲げている一貫した主張が「(人間が作る)モノの形は、機能ではなく失敗に従う」である。これをもう少し分かりやすく説明すると、たとえば(タイトルにある)フォークであれば、それに人が期待する役割(機能)は「食べ物をつかみ、安全に口に運ぶ」というものだが、それを満たすことがフォークの目的であれば、なんで何十何百種類ものデザインが存在するのか?とペトロスキー氏は疑問を呈する。「やれ、これがつかみづらい、あれが食べづらい。いや、このフォークの形はフォーマルな場には美しくない」というように、モノの形を決めるのは、必ずしも機能ではなく、むしろ失敗(経験)だ・・・と、そういうことらしい。
著者はこの主張を証明しようと、本全体の9割近を”うんちく的な話”に割いている。ナイフ、フォーク、スプーン、クリップ、ポストイット、ジッパー(チャック)、ジュース缶、マクドナルドのハンバーガー容器、ハンマー。世の中で普段わたし達が目にするモノの進化の歴史についての言及だ。こうした”うんちく”こそが、本書最大の特徴とも言える。
ところで、1つ難点を挙げるとすれば、この本は読むのに相当な体力を要するということだ。
読者の理解を助けようと、ところどころに出てくる挿絵はとてもありがたいのだが、残念ながら、取り上げられるモノの数の比して十分な量とはいえない。モノのデザインについて、その細かい部分を文章で描写されても、頭の体操をしたいのならともかく、気軽に読みたい読者にとっては疲労感を増やす要素以外の何者でもない。加えて、著者が終始言及する「ほらね、モノの形は失敗に従うじゃないか!」論・・・こちらについては、どうしても抽象的・概念的な話にならざるを得ず、やはり読んでいると疲れる。
しかしながら、こうしたネガティブな側面も、数々のモノのルーツを教えてくれる本書の魅力には抗えないと思う。それに、小難しい話は読み飛ばせばいい。ポストイットはなぜ生まれたのか、という話は、目を丸くしながら読んだ。
読んだ次の日から「普段、当たり前に目にしているモノを見る目」が変わる。「ふーん、このフォーク、このスプーン・・・このお箸は、どうしてこんなカタチに決まったんだろう??? なぜ?なぜ?なぜ?」って。