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錯乱のニュ-ヨ-ク (ちくま学芸文庫 コ 12-1) 文庫 – 1999/12/9

4.2 5つ星のうち4.2 40個の評価
すべての形式と版を表示
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  1. 本の長さ
    556ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    筑摩書房
  4. 発売日
    1999/12/9
  5. ISBN-10
    4480085262
  6. ISBN-13
    978-4480085269
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (1999/12/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/12/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 556ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480085262
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480085269
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 40個の評価

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お客様のご意見

お客様はこの小説の文章表現力を高く評価しています。ハリウッドでシナリオライターの経験があり、文章による表現力が見事だと感じています。また、知的興奮や奇想、奇書という言葉が頭に浮かぶという意見もあります。ただし、わかりやすいことがほとんどなく、読者はまだ訪れたこともないところにたどり着くという指摘もあります。

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文章表現読後感
3人のお客様が「文章表現」について述べています。3肯定的0否定的

お客様はこの作品の文章表現を高く評価しています。ハリウッドでシナリオライターの経験があり、文章による表現力が見事だと感じています。また、分析や哲学的な内容も好評です。

"...ぼくがそうだから。 わかりやすいことは全然ないんです。よくわからないけど興奮します。 文章がジャーナリスティックなのもいい感じです。" もっと読む

"...世界を代表する建築家である著者は、かつてハリウッドでシナリオライターを経験したこともあり、その文章による表現力は見事で、まるで小説を読むように楽しめる。..." もっと読む

"分析で、哲学的で、しかし、作ったものはかっこいいコールハース。この本は、ニューヨーク好きの私にとって、また、コルビュジェがなんでそんなに尊敬されるのかよくわからない（ていうか嫌いな）私にとって、きわめて興味深く読めました。" もっと読む

3人のお客様が「読後感」について述べています。3肯定的0否定的

お客様はこの小説のような読後感を高く評価しています。小説のような読後感があり、知的興奮があると感じています。建築に明るくない人でも読んでいて楽しいと感じており、奇想や奇書という言葉が頭に浮かぶようです。

"建築に明るくない人でも読んでて楽しい、知的興奮がある。 ぼくがそうだから。 わかりやすいことは全然ないんです。よくわからないけど興奮します。 文章がジャーナリスティックなのもいい感じです。" もっと読む

"...シナリオライターを目指していたというコールハースが書いただけあり、筆致が躍っている。なぜか、「奇想」「奇書」という言葉が頭に浮かぶ。筆者によってあちこちに引き回され、読者はまだ来たこともないところにたどり着く。..." もっと読む

"...世界を代表する建築家である著者は、かつてハリウッドでシナリオライターを経験したこともあり、その文章による表現力は見事で、まるで小説を読むように楽しめる。..." もっと読む

上位レビュー、対象国： 日本

  • tam
    5つ星のうち5.0 建築に明るくない人でも
    2011年10月8日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    建築に明るくない人でも読んでて楽しい、知的興奮がある。
    ぼくがそうだから。
    わかりやすいことは全然ないんです。よくわからないけど興奮します。
    文章がジャーナリスティックなのもいい感じです。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
     レポート
  • damoclessisyphus
    5つ星のうち4.0 前代未聞の奇書
    2021年4月24日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    「この書を読まずして、現代建築を語るなかれ」という惹句はどうなのか？

    シナリオライターを目指していたというコールハースが書いただけあり、筆致が躍っている。なぜか、「奇想」「奇書」という言葉が頭に浮かぶ。筆者によってあちこちに引き回され、読者はまだ来たこともないところにたどり着く。

    ノンフィクションというジャンルの枠にありながら、小説のような読後感だ。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
     レポート
  • senninyou
    5つ星のうち5.0 『過密』への欲望
    2005年5月19日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    　ニューヨークのマンハッタンというメトロポリスをその成り立ちの歴史を辿りつつ、可能性から限界まで、独自の視点から斬る。世界を代表する建築家である著者は、かつてハリウッドでシナリオライターを経験したこともあり、その文章による表現力は見事で、まるで小説を読むように楽しめる。ル・コルビュジェによる著書『建築をめざして』に並ぶ名著とも言われおり、「この書を読まずして、現代建築を語るなかれ」と磯崎新氏も指摘するように、建築に携わる者のみならず、広く読まれることが期待される。採用されている写真や図版も非常に印象的なものばかりである。
    　文章自体はそれほど難解ではないが、その独特の言い回しを読み解く努力は必要である。著者の言葉を借りると「マンハッタンがそれ自身のメトロポリス的アーバニズム－過密の文化なるもの－を創造したという事実を明らかにするために書かれた」ものである。人間によって作り上げられ、自然に取って代わるまでに至ったメトロポリスの特殊性を、それに関わる多くの人間の欲望や意志を通じて生々しく描いている。決して望ましいとは思えない『過密』を望んで止まない人間の強い欲望が鮮明に描かれている。自分が何気なく住んでいる街のことを改めて考えさせられる経験である。
    37人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
     レポート
  • 辻潔
    5つ星のうち4.0 ようこそ、R・Kの世界へ。
    2019年4月28日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    メトロポリス、それは、ニューヨークだ。この分厚い、文庫本を手にした瞬間から、コールハースの世界へと、誘ってくれる。アリガトウ、R.・K。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
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  • かぜちゃん
    5つ星のうち4.0 原著をみてみたい！
    2023年12月22日に日本でレビュー済み
    みんなが持ってる文庫版のイメージつよく、
    ハードカバー版をはじめて見て、買ってみました！
    （よくみると状態が最悪のズタボロな）原著が舞ってる表紙・ブルベ冬のリップみたいな色味の赤いカバーと、
    遊び頁の謎のつやつや紙＆シルバーのつやつや紙が好きです。

    なんとなく家で読みたくなく、新宿のマクドナルドで読んだのですが、寝そうになりました。
    中身はよく分かりません。ずっと読んでいたら、ものすごくピタッとハマる瞬間は来るかもしれないなという感覚はあります。
    フォントが賢そうなので錯乱しそうになりますが、かつては奇書扱いっていう説を見て安心しました。
    人のレビューを見るのが面白い本です。
    奇書だと思いこんで読んでも、真面目な読解を載せてくれている方がいるのでそうなのかも？と思うのでわからなくて混乱します。
    個人的に、漢字にカタカナルビとか点が振ってある感じがなんかＳＦすぎてなんか嫌でした。
    「モンタージュ写真（アイディンティキット）」みたいな。

    パリの出版社が図版を無くしたというエピソードが好き。原著みてみたいな〰と思います。それか新訳
    この訳がどこか悪いというわけでは全くなく、有名だからこそ別の訳とか別の出版社のversionなど色々見てみたいなとおもいました。
    役に立った
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  • akiller69
    5つ星のうち5.0 ジャーナリスティックな建築家の意欲作。
    2003年12月6日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    分析で、哲学的で、しかし、作ったものはかっこいいコールハース。この本は、ニューヨーク好きの私にとって、また、コルビュジェがなんでそんなに尊敬されるのかよくわからない（ていうか嫌いな）私にとって、きわめて興味深く読めました。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
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  • 船長
    5つ星のうち5.0 カタストロフの相補物
    2019年9月17日に日本でレビュー済み
    「マンハッタンのゴーストライター」を演じる著者は、〈マンハッタン〉——自動的・連動的・非英雄的・半覚醒的であるが故にそれじたいのマニフェストを決して明かすことのなかったプロジェクト——から、〈マンハッタニズム宣言〉とでも呼ばれるべきマニフェストを偏執症的正確さで遡行的に浮き彫りにし、この光源から投影されて視える理想の（そして架空の）マンハッタンを、現実の（つまり半端な）マンハッタンに対置させる。

    とても興味深い内容である。

    これだけマンハッタンの（病的）性質を語っておいて、臨床批評的な（正常の立場で狂気を診断する）視点・表現・語彙が、それを理性が当然期待する場面においてすら、まるで見当たらない。そのたびに、無制限の夢を讃える頌歌のように、不安な粒子が舞い上がり、「理想のマンハッタン」が映り込む。

    「ロックフェラー・センターは天才なき傑作である」p.224 と書くとき、ホロコーストのプロセスとの類似性をコールハースが認識していなかったはずがない。
    注意深く読んでいると、「絶滅の原理」「最終的解決法」p.336 、「大量虐殺（ホロコースト）」p.346 といった語彙が見出されたが、それらはテクストの波間を漂うあぶくのように垣間見えたきりで、より深いレベルでの言及はなかった（しかしこれらは計算された無意識の海に浮かび上がった意識片のごときものであり、マンハッタニズムとナチズムが平行する二つのイデオロギーではなく交差するものであるとコールハースが理解していることの証拠でもある）。

    ヒュー・フェリスの建築画と、（言及されていない）アルフレート・クビーンの木炭画の類似性についても同じことが言える。

    有名な本で、すでに多くの人が読んでいるだろうが、まぁ、そんなことは、気にする必要がない。まだまだ、いろんなことが読み取れる本だと思う。
    ヨーロッパ的なカタストロフ（カフカからホロコーストまで）に関心がある方は、その相補物として、本書を開いてみるのもよいでしょう。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
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  • かがりひらく
    5つ星のうち5.0 ニューヨーク建築のイデオロギー分析
    2007年2月7日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    オランダ人建築家コールハースは、本書でマンハッタンの発展形態をまるで「主体」の自己成長のように描写していく。自らをニューヨークの「ゴーストライター」と称するコールハースの叙述の方法に、「建築史」あるいはその語り口を知らない僕などは、終始とまどいを覚える。しかしそうした叙述手法が、ニューヨーク内在的なその発展の可能性と限界を語るうえで、有効であるということも読み進めていくと明らかになっていくのだ。彼の言うマンハッタンとは、欧州的な「歴史ブロック」を顧みない。格子状の街路構成は、置き換えと「過密化」による、無限とも思える開発自己運動を可能にしたのである。つまるところその資本主義的開発は、ニューヨークにおいてもっとも「自然」な空間布置を獲得したのだ。「摩天楼」の発生はその必然であり、そのものが「空想性／理想性／イデオロギー性」を体現していくのだ。（本書のコルビジェがそうであるように）あらゆる批評・批判はそれとして自然的傾向に充填されていく。そしてその限界は、「全否定」によってしか全面露呈されないということは、本書が書かれたよりもずっと後におきた、「九・一一」によって明らかになった、のかもしれない。

    こうしたコールハースの叙述は、資本蓄積に純化されたニューヨークという都市を論じたからこそ、可能だったのかもしれない。しかし、グローバル化が席巻する今日、こうした「建築」のイデオロギー性に着目した世界都市の叙述の方法は、例えば上海、そして東京などを考察するうえでも、有意義ではないだろうか。

    でも、あまりにも博識なコールハースの物語を、全面的に理解することは、僕にはできなかった。「ゴーストライター」についていくのは難しい。
    11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
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