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一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル 単行本 – 2011/11/22

4.2 5つ星のうち4.2 158個の評価

18世紀のルソーの見た夢が現代社会で実現する! グーグルやツイッターなど、人々の無意識を可視化する情報技術を使い民主主義の組み替えへ──。政治の新たな可能性を拓く大胆な構想。


「一般意志」。フランスのみならず世界を代表する思想家J・J・ルソーが18世紀半ばに『社会契約論』の中で唱えた言葉です。しかしその意味するものの難解さから、これまで、さまざまな解釈がなされてきました。
東さんが本書で展開するのは、このルソーの唱えた「一般意志」は、21世紀のいまこそ実現し得るという大胆かつ斬新な論。ルソーの一般意志をあえてベタに読み込み、それを現代に適用するとはどういうことか、探求します。そして、「人々の無意識を現代の情報技術を駆使することで可視化し、それを政治に反映することこそが、一般意志の実現につながる」と述べるにいたるのです。
そしてそのアイデアは、いまやさまざまな局面で行き詰まっている、いまの民主主義、政治を突破する可能性に満ちています。
私たちの多くは「何か問題があれば、議論を尽くしたほうが民主主義的でうまくいく」と思っていないでしょうか? でもそれは本当のことなのでしょうか? 昨今の政治の機能不全を見ていると、私たちが信じてきた民主主義の形はすでに賞味期限を過ぎているような気さえします。
本書では情報技術を実装した新しい民主主義、政治の道を提示することで、日本の社会に新たな一石を投じるものなのです。
雑誌連載時から大きな反響を呼んだ注目書、待望の刊行です!!

商品の説明

著者について

(あずま ひろき)
一九七一年東京生まれ。哲学者・作家。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。東京工業大学世界文明センター特任教授。早稲田大学文化構想学部教授。二〇一〇年に合同会社コンテクチュアズを立ち上げ、現在同社代表、同社発行の『思想地図β』編集長。『存在論的、郵便的』(新潮社)で第二一回サントリー学芸賞受賞、『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社)で第二三回三島由紀夫賞受賞。他の単著に『郵便的不安たち』(朝日新聞社)、『動物化するポストモダン』『ゲーム的リアリズムの誕生』(以上、講談社現代新書)、共著に『自由を考える』『東京から考える』(以上、NHKブックス)、『父として考える』(生活人新書)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2011/11/22)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/11/22
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 262ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062173980
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062173988
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.7 x 2.5 x 19.6 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 158個の評価

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東 浩紀
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お客様のご意見

お客様はこの書籍について、わかりやすい本だと評価しています。各章が短いため読みやすく、変化のチャンスを語っている点も好評です。また、著者の思想や新しい国家像については素晴らしいと感じているようです。ただし、現実妥当性に疑問を持つ声もあります。

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6人のお客様が「分かりやすさ」について述べています。6肯定的0否定的

お客様はこの本の分かりやすさを高く評価しています。わかりやすい本で、読んでいて刺激に富むと感じています。また、各章が短いため読みやすいという声もあります。哲学書よりも本人の夢を語っている点も好評です。

"著者が冒頭で言っているように、この本は実にわかりやすい本である。現代思想に見られがちな晦渋さはなく、ここまで言ってしまってはみもふたもないと思えるほど明快だ。 このことは、大いに評価に値する。 本書の議論の構成は以下の通り(第10章参照)。..." もっと読む

"実はまた読破していません。 ではなぜレビューを。 それは、読むに値する、とわかったから。 ルソーの「一般意思」とはなにか、なかなか納得できないものが、いままでありました。 この本ては、新しい「一般意思」とおぼしきものが提示されているので、..." もっと読む

"...やはり自ら語るように「夢」以外ではないだろう。 それでも本としては面白く、読んでいて刺激に富む。やはり才能のある人だろう。" もっと読む

"...面白いし、引き込まれる内容。でも正直に言うと、違和感もある。東さんの明晰な論理展開、ストーリー展開に対する年甲斐もない嫉妬心で、異議を申し立てしたいだけかも知れないけど(笑)。 しいて言葉にすれば、次の二つ。ストーリーのベースととなっている「集合知」の確からしさ。..." もっと読む

5人のお客様が「思想」について述べています。5肯定的0否定的

お客様はこの本の思想について高く評価しています。光り輝いた思想で、着想がユニークだと感じています。一方で、民主主義2.0の実践的な内容については疑問を感じており、現実妥当性に疑問を感じているようです。

"原理としての一般意志2.0は、切れ味鋭く、光り輝いた思想に見えるが、その実践としての民主主義2.0となると、その切れ味は鈍り、輝きも薄れてしまっているというのが率直な感想だ。..." もっと読む

"...やはり自ら語るように「夢」以外ではないだろう。 それでも本としては面白く、読んでいて刺激に富む。やはり才能のある人だろう。" もっと読む

"...面白いし、引き込まれる内容。でも正直に言うと、違和感もある。東さんの明晰な論理展開、ストーリー展開に対する年甲斐もない嫉妬心で、異議を申し立てしたいだけかも知れないけど(笑)。 しいて言葉にすれば、次の二つ。ストーリーのベースととなっている「集合知」の確からしさ。..." もっと読む

"...ここにあるのは一人の男が、自分の夢を熱く語っているだけだ。ただ、その読書体験と、新しい国家像は素晴らしいものがある。是非、お手にとって頂きたい。" もっと読む

上位レビュー、対象国: 日本

  • 2023年7月19日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    民主主義の限界や新たな民主主義への変容、みたいな視点は、成田悠輔とかと同じ方向性かと思います。Web3.0でそれがどうなっていくのかがこれからなのかなぁ、と思います。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2020年7月16日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    原理としての一般意志2.0は、切れ味鋭く、光り輝いた思想に見えるが、その実践としての民主主義2.0となると、その切れ味は鈍り、輝きも薄れてしまっているというのが率直な感想だ。

    今の時代、「社会」や「世界」といった物語が失われ、個々人がその興味関心の範囲に閉じこもる「島宇宙化」が進展し、政治や世の中にコミットする人やコミットの量は極めて限定的だ。
    仮にコミットする人がいたとしても、「ネトウヨ」が象徴的だが、互いの態度変容の可能性を前提とした言語コミュニケーションによる「熟議」の可能性は乏しい。

    日本では、少なくともここ30年は、いわゆる言論人を中心に、コミュニティの再生、熟議の必要性が叫ばれてきたが、その叫びは虚しく響くばかりで、それどころか、市井の人々は、それらの言論が流布されればされるほど、そこから距離を置いてきたように、私には見える。

    そのような時代に政治や公共をどのように運用していくかという問題意識のもと、人々の社会に対する関心や熟議への意欲に頼ることのない新たな主権概念を提示したのが、一般意志2.0だ。

    まず、一般意志とは、特殊意志の「差異の総和」として集約されたものであり、その過程で人民はコミュニケーションを取ることなく独立に意志を表明する(部分的結社の禁止)というルソーの考え方に着想を得る。
    そのうえで、現代の情報技術の発展、すなわち、グーグルやツイッターにおいて、個人が意図することなく検索したり呟いたりしたことがデータベースに集約・整理されるという環境が整ったことで、その着想が実装可能なものになったというのだ。

    すなわち、一般意志2.0とは、インターネット上に蓄積された人々の行為や欲望の履歴に関するデータベースであるという。
    そして、この一般意志2.0に従って運営されるのが統治形態としての民主主義2.0である。

    ここまでは、かなりラディカルな思想だ。
    何の意図も知識もなく行われた検索や呟き、しかも相互のコミュニケーション(例えば議論など)を経ることもない単なるデータベースに社会の運用を委ねるというのだから、極めて非常識なものだが、しかし、島宇宙化や熟議の困難性といった先に述べたような問題意識に対しては極めてクリティカルな処方箋だと思う。

    ただ、この一般意志2.0が具体的な統治形態としての民主主義2.0に落とし込まれると、いささか凡庸なものに堕してしまっている。

    筆者が民主主義2.0の具体例として示しているのは、政治討論は、視聴者のコメントを討論者が参照し、その制約を受けながら行うべきというものや、公共事業を行う場合は、人々の行動履歴や事業の必要性に関連する発言といったネット上のデータベースに縛られる必要があるといったものだ。
    無論、これらはあくまでも例示に過ぎず、より精緻で決定的な手法の可能性が開かれていることは理解する。

    しかし、私が問題にしたいのは、具体例の凡庸さではなく、民主主義2.0においては、主権者であるはずのネット上のデータベースはあくまで政策決定の要素の一つに過ぎず、それをどう考慮するかは、相変わらず統治者による熟議に委ねられているという理論の部分だ。
    すなわち、一般意志2.0において主権はネット上のデータベースにあるとされながら、民主主義2.0にとして実装に落とし込まれた途端、主権者たるデータベースは、旧来の熟議型民主主義、すなわち民主主義1.0の下僕に成り下がっているのだ!

    もちろん、筆者が指摘するように、戦争はじめ近代における数々の残虐行為の背景には独裁があり、その抑制のためにはなお熟議が必要なのだというのも理解できる。
    主権はデータベースにあると言っても、現実に政治を運用するのが人であってみれば、その恣意的な利用も懸念されるし、一般意志2.0の思想が今の現実の統治形態にそのまま落とし込めるとも思えない。

    しかし、熟議の困難さを今の政治や公共の閉塞の決定的な要因として捉える当初の問題認識からすれば、最終的な決定を熟議に委ねるという民主主義2.0の結論は、最後の最後で腰折れした感が否めない。
    せめて、熟議は必要だとしても、それを必要悪として捉え、いかにその力を極小化させるかについての言及が欲しかったと思う。

    本書が書かれて10年近くが経つので、筆者が今現在どのように考えているか、関心を持つところだが、最近の筆者の小論を読むと、昨今の言論状況に対して無力感を滲ませている。
    その原因は、私からすると、民主主義2.0において熟議の可能性を残存させたものの、やはりその可能性が断ち切られたことにあるのではないかと勝手に推察するが、いずれにしろ、一般意志2.0の切れ味、輝きへの憧れは捨てきれないので、筆者の思考の新たな展開に期待したい。
    31人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2022年5月30日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    一般意思の新しい解釈をもたらした『ヒキコモリ』の政治学。ルソーを非コミュニケーション的人物とし、グーグルのシステムを加えた新たな、政治哲学の本。いささか新自由主義的なのが個人的には玉に瑕だが、新自由主義も立派な政治思想なので星には影響を与えていません。宇野氏との対談集は『弱いつながり』を読むと深い理解を得られました。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2014年2月22日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    著者が冒頭で言っているように、この本は実にわかりやすい本である。現代思想に見られがちな晦渋さはなく、ここまで言ってしまってはみもふたもないと思えるほど明快だ。
    このことは、大いに評価に値する。

    本書の議論の構成は以下の通り(第10章参照)。
    1)ルソーの「一般意志」を、「討議を介した意識的な合意」としてでなく、「情念溢れる集合的な無意識」として理解する。
    2)21世紀の「総記録社会」においては、無意識の可視化は可能である。
    3)以上、2点を踏まえて、来るべき国家の在り方が提示される。それは、「大衆の無意識を徹底的に可視化し、制約条件として受入ながらも、意識の光を失わない国家、熟議とデータベースが補いあい、時に衝突することによって(・・・)よろよろと運営される国家」である。具体的なイメージとしては、あらゆる政治的審議の場にアップグレードされたニコニコ動画のようなものを導入し、それを見ながら、審議が行われるというわけだ。
    この種の結論にたどり着くには、いわゆる「人間性」のようなものに対するある種のオプティミズムが必要であると思われる。それは、本書の終わり近くになって、著者がローティーを引き合いに出して、「動物としての人間が互いに憐れみあい、感情移入をしあう」社会をネット社会に見いだすに至って図らずも露呈しているように見える。「動物としての人間」には憎悪や羨望もあると思うのだが、いかがだろうか。
    15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2021年8月29日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    これは、大変刺激的な論考である。
    すでに現代社会は複雑化し過ぎていて、誰もその実像を捉えることができない。人々は、自分が何を欲しているかも、分かっていない。
    そういう時代に、理性によるコミュニケーションが民主主義をより確かなものにするという熟議的な民主主義観が、原理的にはすでに機能不全に陥っているという問題を指摘する。

    そして、ジャン・ジャック・ルソーの『社会契約論』における「一般意志」の、現代的な読み換えこそが必要であり、また情報技術の発展により、その読み換えの条件が整いつつあるとする。それは、情報技術の発展により熟議やコミュニケーションが可能となるというのではなく、個人の無意識が膨大な量で記録されているという意味においてである。たとえば、ツイッターやFBなどにおいてである。しかも、それは国家による監視ではなく、人々の自発的行為によって。
    そこで、著者が主張する「一般意志」とは無意識の総体であり、動物的な生に寄り添ったものだ。

    ずっと以前に『社会契約論』を斜め読みした時には、この「一般意志」の意味が良く分からず、また、ルソーが一方で民主主義の基礎を解きながら、同時に全体主義の(ナチズムの)基礎にも連なったとされる、その矛盾的な性格が理解不能だったのだが、この著者の読み解きには「なるほど」と感じた。

    また、最近の社会思想を概観して見せる切り口は鮮やかであもる。

    ただ、そこで描かれる「民主主義2.0」や「国家2.0」という概念には、現時点で全面的に同意することはできないのだが・・・。

    ところで本書の最後に、「国家2.0」では国家は水道のような役割になると予測されている。誰もが、水道に依拠して暮らすが、だからといって国民代表を水道局に送り込もうとは考えないだろう、という表現でもって、である。
    この表現を読んだ時、文脈は異なるが、どうしてもレーニンの『国家と革命』における「国家を郵便のように組織する」という表現を想起してしまう。レーニンの場合は、プロレタリア革命によって階級対立が死滅する時、国家の階級的な性格は同時に死滅していく、ということを含意していたのであり、東の言いたいこととは随分異なっているのだが、それでもそうした表現の類似性に逢着した点が興味深かった。

    もう一つ面白かったのは、現代では情報を縮小することに付加価値がある、という指摘だ。以前の常識では、より大量の情報を提供することに価値があったが、現代では情報が氾濫し過ぎて、そのままでは誰も利用できない。グーグルが提供しているのは、その大量の情報をそぎ落とし、必要な情報だけに縮小する付加価値なのである。言われてみれば、なるほど、である。

    まだ消化不良だが、チャレンジングな論考であることには疑いがない。
    15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2019年7月25日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    小堀桂一郎先生の「国民の総意」とはルソーの説く「一般意志」であり、現在の有権者の多数による全体意志とは別物である、との言葉に引掛かり、手頃な本を探していたところ、この本に出会いました。
    作者は、哲学者で旺盛な執筆活動をしているようです。
    ルソーは「社会契約論」で一般意志をときました。
    国家、民族、地域などの人間集団には、「公」に属する一般意志があり、それは、その人間集団の規範的な統一体として把握できる主権の所在であり、全体意志を超越する。
    個々人の利害の多数を占める全体意志は時代や状況によってコロコロと移り変わりますが、一般意志は討議、政治などによる意識的な合意ではなく、それらの基底をなす情念あふれる集合的な意識である。

    東さんは、ルソーの一般意思を「一般意志1.0」として、現代は、インターネット上に統合的に格納される膨大な情報を集団的無意識として捉え直し、これを「一般意志2.0」と名付けました。

    ICT社会の可能性を示唆した考えとしては、こんなのもアリかなと思いましたが、現実性、実現性については、「夢」レベルです。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2021年7月2日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    著者自身は「エッセイ」と断言しているが、明確な「政治思想」を提示し得ている。刊行後10年経っても内容は古びていないが、願わくば、改訂版・増訂版を読んでみたい!
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2011年12月14日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
     東という人は大変なネタ投下の才能に恵まれていると思う。
     率直に言って内容はアナだらけ。言ってることも首尾一貫しない。次から次に派手な打ち上げ花火を炸裂させ、大風呂敷を広げまくりなのだが、論証や実証の代わりに比喩を多用し、主張といえる主張が取り出せるかどうかもきわめて怪しい。ツイートを集計して無意識を可視化するなんて言うけど、具体的な統計処理方法のアイディアが示されているわけではないし、その処理方法の決定をめぐって果てしない係争が起こることは容易に予想できて、東のイメージする社会においては、そこに権力闘争が発生するに違いない。
     大体、タイトルにルソーの「一般意志」を持ってきて、行論の行きがかりみたいに「本書は、ルソーを生き返らせるためにグーグルやツイッターを召喚する、そのような本なのだ」(p89)なんて言ってるけど、これは明白なウソで、「グーグルやツイッターを輝かせるためにルソーをダシに使っている」というのが正しい。
     ただ、アマゾンやグーグルやツイッターにどこまでも寄り添って行こう、それらの存在を肯定しようという決意というか、断固たる意志は十分に伝わってきて、私としても、その姿勢に異議はない。
     だからこれは、本当に、「夢」を語った本で、未来の思想史家(もしその時代にも人々が「思想史」という趣味を保っていたならば……)によって「夢想的ツイッター民主主義」と呼ばれることになるかもしれない。
    124人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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