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世の中のあらゆる現象がネットワークで理解できることが
わかります。それはあらゆるものと(例えば人)と関係(例えば知人関係)
をノードとリンクを使って、表せるからです。
ノードの数が時間とともに増大し、リンクをより古いノードに
高い確率ではるモデルでは、ノード数とリンク数の関係に
べき乗則が現れます。これはランダムなリンクで現れる
ポアソン分布と明確に異なります。
かなり分厚い本ですが、例をいろいろと変えて
説明してくれます。リンクの多いノードを取り除くと
そのネットワークは崩壊します。例えば
ハブ空港や金融センターを取り除いたら
どうなるか予想できますね。一方でリンクの小さいノードを
取り除いてもシステムには影響がありません。
これが自己組織化したネットワークの特徴です。
よって自己組織系を壊したければ重要なノードを
消せばいいわけです。これは病気の治療に使えます。
細胞内(もしくは間)ネットーワークにおいて主要な
ノードを取り除けばその細胞もしくは組織は死にます。
これは効率よく薬を作るのに役立つのです。
また会社組織でもキーパーソンが抜けても
支障がないようにいかに社内ネットワークをつくればよいかなど
考える際に役立ちます。
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新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く 単行本 – 2002/12/26
アルバート・ラズロ・バラバシ
(著),
青木 薫
(翻訳)
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原書の「LINKED: The New Science of Networks」 は、全米の科学界、ビジネス界で話題の書となり、著者のアルバート=ラズロ・バラバシもニューヨークタイムズをはじめとする各マスコミに登場した。
「すべてはリンクしている」――ネットワークという視点で捉えなおすと、インターネットの弱点、エイズの急速な広がり、マイクロソフトのひとり勝ち、アルカイダの組織など、すべてを説明するルールがあったのである。
インターネットの構造を研究していた著者は、さまざまなネットワークに共通するしくみを発見した。キーワードは「ハブ」と「リンク」。最も多くのリンクをもつ点=ハブが、自己組織化するネットワークの鍵であり、またアキレス腱でもあるのだ。21世紀の複雑な世界で生き残るために――ネットワークで考えよ。
「すべてはリンクしている」――ネットワークという視点で捉えなおすと、インターネットの弱点、エイズの急速な広がり、マイクロソフトのひとり勝ち、アルカイダの組織など、すべてを説明するルールがあったのである。
インターネットの構造を研究していた著者は、さまざまなネットワークに共通するしくみを発見した。キーワードは「ハブ」と「リンク」。最も多くのリンクをもつ点=ハブが、自己組織化するネットワークの鍵であり、またアキレス腱でもあるのだ。21世紀の複雑な世界で生き残るために――ネットワークで考えよ。
- ISBN-104140807431
- ISBN-13978-4140807439
- 出版社NHK出版
- 発売日2002/12/26
- 言語日本語
- 本の長さ368ページ
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商品の説明
出版社からのコメント
ネットワークで考えよ 「この世の中はどんなふうにできているんだろう」――この疑問を感じたことのある人なら、文系理系問わず、必ず面白く読める本です。
インターネット、食物連鎖、ハリウッドの人間関係、タンパク質の働き、アルカイダの組織……
一見なんの共通項もないように見える事象を、ネットワークという視点で見直すと、
インターネット、食物連鎖、ハリウッドの人間関係、タンパク質の働き、アルカイダの組織……
一見なんの共通項もないように見える事象を、ネットワークという視点で見直すと、
一定の数式で表される法則が見つかったというのです。
前半は伝説の科学者たちのエピソードを楽しく読んでいると、
知らず知らずのうちに、ネットワークの科学の歴史がおさらいできてしまいます。
そして後半は、さまざまな具体例を挙げて著者の理論が鮮やかに展開していきます。
読み終わるころには、身の回りのものが「あ、あれもネットワークだ」と思い当たり、世界が違って見えてくるでしょう。
内容(「MARC」データベースより)
なぜ人気のウェブサイトにはますますリンクが集まるのか? なぜ金持ちはさらに金がたまるのか? ウェブ上の民主主義からインターネットの脆弱さ、そしてウイルスの広がりまで、新しい枠組みとしてのネットワークに注目する。
著者について
著者 アルバート=ラズロ・バラバシ
Albert-Laszlo Barabasi
1967年トランシルバニアに生まれ、ハンガリーで教育を受ける。米ボストン大学で物理学博士号取得。現在は米ノートルダム大学物理学教授。インターネットから細胞内化学反応まで、複雑なネットワークに共通して見られるつながりの構造発見で注目を浴びる。専門分野を越えて期待を集める気鋭の若手研究者。
この分野の研究者として実績があるのみならず、サイエンス・ライターをやっていたというだけあって、親しみやすい文章が魅力。ネットワーク理論を豊富なエピソードを交えながら、わかりやすくまとめている。
Albert-Laszlo Barabasi
1967年トランシルバニアに生まれ、ハンガリーで教育を受ける。米ボストン大学で物理学博士号取得。現在は米ノートルダム大学物理学教授。インターネットから細胞内化学反応まで、複雑なネットワークに共通して見られるつながりの構造発見で注目を浴びる。専門分野を越えて期待を集める気鋭の若手研究者。
この分野の研究者として実績があるのみならず、サイエンス・ライターをやっていたというだけあって、親しみやすい文章が魅力。ネットワーク理論を豊富なエピソードを交えながら、わかりやすくまとめている。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2002/12/26)
- 発売日 : 2002/12/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 368ページ
- ISBN-10 : 4140807431
- ISBN-13 : 978-4140807439
- Amazon 売れ筋ランキング: - 182,603位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 202位情報社会
- - 19,204位科学・テクノロジー (本)
- - 53,101位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2012年2月12日に日本でレビュー済みダンカン・ワッツの本と同様に,複雑ネットワークの研究者による一般むけの本だ. 内容もスモールワールド (「小さな世界」 と訳されている),インターネットとスケールフリー・ネットワーク,ウィルスやコンピュータ・ウィルスなど,かさなる部分が多い. 類書はワッツの本以外にも何冊かあるが,それらとくらべるとインターネットと WWW についてはややくわしく書かれているようだ. 他の本にない興味ぶかい部分もあるが,残念ながらワッツやブキャナンの本とくらべると,やや印象はうすかった.
- 2005年4月8日に日本でレビュー済みAmazonで購入多分、相当高度な抽象的な概念を、私みたいなド素人にも、
おもしろく、可能な限りわかりやすく啓蒙してくれた良書。
各章の初めが、様々なエピソードで始まっている書き出しは
挫折しないで読み勧めるのに一助になりました。
いきなり数学(位相幾何学)ではじまった時は、
この先どうしようかと思いましたが、
でも、たくさんの逸話もふんだんに盛り込み、知的好奇心を
かなり満足させてくれます。
森羅万象を「スケールフリー・ネットワーク」の原理法則で
説明する試みは、ちょっと強引かな、と思った箇所もないわけ
ではないですが、でも、「そういう見方もあるのね」という、かなり
新鮮で斬新な視点を提供してくれています。
私も、組織の中で、リンクが集まる、ハブになれればいいな、
と感じました。(ま、そんなレベルの内容ではないのでしょうが)
時代の先端を、一般市民でもかいま見ることのできる、いい
本でした。
- 2013年3月15日に日本でレビュー済みAmazonで購入現象をとらえているのか、考え方を説いているのか、あるいは、べき論を言っているのかが、よくわからなかった。
- 2022年9月18日に日本でレビュー済みスケール・フリー・ネットワーク理論の解説書です。
ネットワーク理論をわかりやすく歴史を紐解きながら、様々な分野との関連性も踏まえて解説しています。
また、ネットワークの法則としての基本的な要素についての解説も丁寧にされており、
ネットワーク理論の入門書として優れた本だと思います。
法則の解説である以上、執筆時点ではわかっていない要素や、無意識的に除外された要素もあるでしょうが、
それは自然科学につきもののことですので、今後の更なる発展に期待したいと思います。
また、ネットワーク理論にはダンカン・ワッツのスモール・ワールド・ネットワークがあります。
なぜ世界が狭いのかについての理論的な説明をしていますが、そのダイナミクスには触れていませんので、
スケール・フリー・ネットワークの方が理論として優位だと思います。
なお、邦訳タイトルがいまひとつなので、注目を集めにくいのではないかと危惧します。
(最近の新書のようにタイトルだけという本よりはよほどいいのでしょうが)
あと、訳者解説は不要ですね。
本書の理論の背景には複雑系と進化理論が大きく貢献しているはずですが、
訳者はそれを過小評価していると思わざるを得ない解説をしています。
2008/3/10読了
- 2016年8月4日に日本でレビュー済みAmazonで購入新品同様でした。書き込みもなく、説明の通りでした。満足です。
- 2007年7月29日に日本でレビュー済み最近のインターネットの急速な発展により【ネットワーク】という言葉が、広く一般に浸透したように感じる。
しかし、その根元的な意味が指し示すところは、インターネットの仕組みだけではなく、世の中のあらゆる関係性を考察する理論体系である。
本書は様々な分野の実例からネットワーク理論を解説している。
身の回りにあるほとんどのものが、そして我々自身でさえもネットワークという仕組に支配されていることに気付かされる。
- 2008年10月20日に日本でレビュー済みAmazonで購入人間が2人以上いたら、そこにはコミュニケーションがある。
さらに増えれば、それはネットワークになる。
「Linked」=つながること、それによって生まれる世界の複雑性。
これらの現象を研究する「複雑ネットワーク」研究者であるバラバシらによる、わりと平易なネットワーク理論が本書である。
私はインターネット研究の関係でこの本を手に取ったが、複雑ネットワーク理論の汎用性の高さに驚いた。
数学にも社会科学経済学にも、人間関係にだって関わるこの理論。
つながって、つながっていく。
これは、海に流したボトルメールが、いつか誰かに届くかもしれないと考える楽しさに似ている。
いつか誰かがそれを拾って読んでくれるということを考えた時のわくわくさ。
ネットワーク理論の歴史と彼の研究について、ざっくり概観しているので、入門書として最適。
この発想を持っていると、けっこう世界の見方が変わるかもしれない。