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狂った裁判官 (幻冬舎新書 い 2-1) 新書 – 2007/3/1

3.8 5つ星のうち3.8 27個の評価

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 幻冬舎 (2007/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 179ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4344980247
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4344980242
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 27個の評価

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井上 薫
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2024年2月18日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    内部の人にしかわからないような話や相場観が語られていて、なんとなく裁判官の置かれている状況や世界をイメージできました。
  • 2017年7月15日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
     元裁判官によって日本の裁判所、裁判官の実態が赤裸々に描かれています。なお、本書に記載された裁判官の保身や仕事の手抜き(和解の強要)のようなことは、他の公務員・民間企業の仕事などでも形を変えてなされているものなので驚くべきことではありません。
     裁判官がどのようなことを考えていてどのような生活をしているのかが元裁判官によって語られているということが本書の面白さであると思います。

     なお、著者は過去に裁判官としての自身の仕事内容に口出しをした元上司について、「国賊」とまで非難しています(憲法に定められた「裁判官の独立」を否定したからとのことです)。過去の勤務先と元上司に不満や恨みを抱えていることが窺えますので、本書の内容はある程度割引いて読む必要があります。
     全体の内容としては、裁判所の中にいた人間でなければ書けないような実態も記載されていて、それらが新聞等では知ることができないということを考えると、貴重な読書ができたと思います。
    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年9月15日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    中に黄色いマーカーの後がビッシリ
  • 2014年9月3日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    裁判官の生態を描いた部分は,なかなか参考になった。

    一方が勝訴して当然の民事事件で,なぜ裁判官はあんなに他方に気を遣った訴訟指揮(無駄に期日を重ねること)をするのか?と疑問に思うこともあったが,本書で裁判官の考え方(裁判官は何を気にするのか)を知り,なるほどと納得した部分もある。

    全体的には,話半分だと思って読むのがよいと思う。
    著者の指摘は,一面では真実なのだろうが,かなり誇張されているように思える。

    著者の行動(性格)については,ちょっと社会人としての常識に欠けるのかな?と思うようなところもあり,
    裁判官を辞めざるをえなくなったという著者の経歴についても,さもありなんと思ってしまった。

    まあ,主張が正しいかどうかはともかく,著者はこの業界では貴重な存在だと思います。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年9月25日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    書いてあることの多くは事実。
    もっと酷い裁判官もいる。
    反訳調書も改竄し、証拠の隠蔽をしてまで
    黒を白にした裁判官もいる。
    話合いが事実上皆無の調停をやった裁判官も要る。
    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2007年6月17日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    任官20年で任期満了退官しなければならなかった著者も著者ですが、こういう裁判所の中から本音の意見が言える志士を退官に追いやる裁判所も裁判所です。

    著者も書いていますが、「常識は人の数だけある」んです。

    その常識が標準偏差でいうところの3σ内であれば、“そういう考え方もあるんだ”くらいの気持ちで接しないと、自分以外みんなが“おかしい人”に見えてくるはず。

    この本を読めば、司法試験という超難関試験を乗り越えた人たちも「頭は良いが、人間的にはどうか?」ということが理解できます。

    頭が良い=徳がある

    ではありません。

    それを誤解している私たちの見方を変えていく必要があります。

    この著者の別の著作も読んでみようと思いました。
    12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年12月31日に日本でレビュー済み
    裁判官の内情や心理がよく書かれている。

    ・民事訴訟の半分が、和解となっているのは、裁判官が判決文を
     書く労力を省く為に、原告被告の双方を脅すからだ。

    ・新受件数より既済件数が多い事が黒字として、成績上の評価となる。

    ・判決理由欄に理由以外を書く裁判官が大半で、これは、住所欄に氏名
     も書いているようなもので不適切だ。

    ・判例に基づいている裁判官は、裁判官の独立に反する。

    ・過酷な労働環境の為に、こうした安直な裁判官を産み出した。

    判例主義は、現状では当たり前のようになっているが、他の裁判官の
    判断に縛られていることであり、法令に対してのみ拘束されるべき
    裁判官にとって、不適切だという事だ。

    また、上訴する以外にも、裁判官忌避や裁判官訴追請求で裁判官に
    対抗する方策があるなどは、参考になった。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年7月5日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
     著者は元裁判官であり、知られざる裁判官の実態がわかり大変参考になった。歯に衣を着せぬ発言によって、筆者の出世には響いてしまったが、読者としては「よくぞ」と喝采を送りたい。上司(所長)に対する不満を述べた箇所以外は、大変参考になった。「裁判官が日本を滅ぼす(新潮文庫、門田隆将著)」と合わせて読むと、今の裁判制度の欠陥が浮き彫りになると思う。裁判を経験した実体験と照らし合わせると、不可解であった裁判官の発言や態度の背景がよく理解できた。裁判官内部での変革は、ほとんど期待できないこともわかり、悪い裁判官に当たったら、不運以外の何物でもないことが、とても恐ろしい。
    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート