【12月22日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は21日、パレスチナ自治区ガザ地区で子どもが爆撃の犠牲になっていることについて、爆撃は「残虐行為」だと非難した。これに対し、イスラエルは「残念」だと反発した。

ガザの民間防衛隊によると、同地区北部で20日、イスラエルの空爆で子ども7人を含む一家10人が死亡した。

教皇はローマ教皇庁の聖職者を前に、「きのう、子どもたちが爆撃された。それは残虐行為にほかならず、戦争ではない」と語った。

イスラエル外務省の報道官はこれを受け、教皇の発言は「ジハード(聖戦)主義のテロとの戦いにおける真実かつ事実に基づく文脈から切り離されており、特に残念だ。この戦いは(昨年)10月7日からイスラエルに強いられた多方面戦争だ」とし、「二重基準と、ユダヤ国家とその国民をつるし上げるのはもうたくさんだ」と批判した。

教皇は最近、イスラエルの軍事攻撃に対する発言を強硬化させている。

先月には、パレスチナでは「侵略者の傲慢(ごうまん)さが対話に勝っている」と述べ、ローマ教皇庁の伝統的な中立性とは対照的な立場を示した。(c)AFP