【10月18日 AFP】(更新)米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は18日、イスラエルを訪問し、テルアビブでベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と会談した。

 パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の病院が前日、壊滅的な被害を受けたことについて、バイデン氏は、イスラム過激派によるものだとするイスラエル側の主張を支持。

「きのうのガザの病院での爆発に深い悲しみと憤りを覚える。私がこれまでに目にしたことに基づく限り、あなた方(イスラエル)ではなく、もう一方の側によるものと思われる」と述べ、「しかし確信していない人が大勢いるため、われわれは多くのことを克服しなければならない」と語った。

 ガザ保健当局は、200~300人が死亡した病院での爆発はイスラエル軍の空爆によるものだと発表。これに対しイスラエル軍は、パレスチナのイスラム過激派「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」のロケット弾による誤爆だとし、証拠を提供すると述べている。

  またバイデン氏は、今月7日イスラエルに大規模な奇襲を仕掛けた、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)について、「ハマスがすべてのパレスチナ人を代表しているわけではなく、パレスチナ人に苦しみしかもたらしていない」と述べ、ネタニヤフ氏に対し、「罪のない、渦中に巻き込まれたパレスチナ人を助けるため、命を救う立場」を保証するよう促した。

 イスラエルは今回のハマスによる奇襲への報復として、ガザ地区への地上侵攻を示唆している。

 アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は、バイデン氏のイスラエル訪問について先に発表した際、これまで17年間イスラエルによる封鎖下にあり、今回も12日間にわたって包囲・攻撃されているガザ地区に援助を送る計画について、イスラエル側が米国と協力することに同意したと述べた。(c)AFP