ガザへの「無差別攻撃」避けよ トルコ大統領、イスラエルに要請
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【10月10日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は9日、イスラエルに対し、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)との衝突で、民間人を「無差別に攻撃」しないよう要請した。
一方でエルドアン氏は、ハマスに対しても控えめな批判を行い、双方に戦争の「倫理」を尊重するよう求めた。
トルコ大統領府によると、エルドアン氏はイスラエルのイツハク・ヘルツォグ(Isaac Herzog)大統領との電話会談で、「ガザ住民を集団で無差別に攻撃すれば、地域の苦しみと暴力の連鎖を一層増大させることになる」との考えを伝えたという。
エルドアン氏はパレスチナの大義を強く主張し、イスラエル・パレスチナ紛争では2国家共存の解決策を支持してきた。
9日には、衝突の緩和を目指し、パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長やレバノンのナジブ・ミカティ(Najib Mikati)首相とも電話で緊急会談に臨んだ。
エルドアン氏は記者会見で、「イスラエルにはパレスチナ自治区への爆撃をやめるよう、またパレスチナ側には、イスラエルの民間人入植地への嫌がらせをやめるよう求める」と述べた上で、衝突終結に向けて「要請があれば」仲介する用意があると強調した。(c)AFP