トランプ氏、スパイ法違反の疑い 家宅捜索で「最高機密」文書押収
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【8月13日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領が南部フロリダ州に持つ邸宅「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」が連邦捜査局(FBI)の家宅捜索を受けた問題で、同州の裁判所は12日、捜査令状を公開し、捜索の理由には機密防衛文書の違法保持による「スパイ法(Espionage Act)」違反の疑いが含まれていたことを明らかにした。
公開された令状と関連資料によると、捜索の結果、「最高機密」と書かれた多数の文書が押収された。押収品のリストには、「フランス大統領に関する情報」も含まれている。
司法省はこれに先立ち、トランプ氏が反対しなければ捜査令状を公開するよう裁判所に要請していた。同氏は公開に反対しないとする一方で、「急進左派の民主党」による「前例のない法執行機関の政治的武器化」を非難した。トランプ氏側は数日前から捜査令状と押収品のリストを所持しており、その内容を自主的に公開することは可能だった。
米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は11日、匿名の捜査関係者の話として、家宅捜索での押収品には核兵器に関する機密文書が含まれていたと報じた。だがトランプ氏は「核兵器問題は偽情報だ」とSNSに投稿。さらには、FBIが邸宅に「情報を仕込んだ」可能性も示唆している。(c)AFP