【1月17日 AFP】自転車競技からの永久追放処分を受けたランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏が設立したがん撲滅を目指す慈善団体「リブストロング基金(Livestrong Foundation)」は16日、米女性司会者のオプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)氏とのインタビューに応じたアームストロング氏が、真実を包み隠さないで述べることを期待しているとコメントした。

 ドーピング疑惑でツール・ド・フランス(Tour de France)7連覇のタイトルが剥奪されたアームストロング氏が初めてインタビューに応じることで大きな注目を集めているオプラとの対談はすでに収録が済んでいるが、ライブストロング基金は17日の放送日を前に声明を発表した。

 リブストロング基金は公式サイトで「職員一同、ランスが真実を包み隠さずインタビューに答えていることを期待しています」と声明を出している。

「私たちはこれからもがんに関わる人々を経済的、精神的、身体的に支援していくことに専念し、団体として新しい道を切り開いていきます」

「支援を受けている患者の皆さんを見ていると、団体の未来は明るいと自信を持って言えますし、問題が収束に向かうことを望んでいます」

 リブストロング基金はがん患者の健康促進において多大な功績が認められているが、米国反ドーピング機構(United States Anti-Doping AgencyUSADA)によって告発されたアームストロング氏に対するドーピング疑惑がスポーツ史上最大級のスキャンダルに発展したことで深刻な打撃を受けていた。

 複数のメディアによってインタビューの内容が流出したことを受け、ウィンフリー氏は米CBSのニュース番組「CBS This Morning」に対し、10年前から一貫して否定してきた禁止薬物使用についてアームストロング氏が自白したことを認めている。

 インタビュー映像の放送は、当初ウィンフリー氏が運営する放送局「オプラ・ウィンフリー・ネットワーク(Oprah Winfrey Network、OWN)」で17日に放送される予定だったが、2時間半に及んだインタビューの全容を17日と18日の2日間に分けて放送されることになった。また、映像はウィンフリー氏の公式サイト「Oprah.com」でも同時にストリーミング配信される。(c)AFP/Robert MacPherson