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「あくまでも声優は裏方」水瀬いのりが明かす、仕事への思い、ターニングポイントとなった作品

現在公開中の映画『日本列島生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!』でナレーションを務める水瀬いのりさん。今作に関わることで学んだことや、ちょっぴり苦手なカエルのエピソードから、声優として10年以上活躍されている彼女の仕事との向き合い方についてお伺いしました。

映画を通して変わった「価値観」とは?

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――映画を観させていただきましたが、知らなかった動物の生態や彼らのドラマが描かれていて、本当に勉強になることばかりでした。

私もナレーションをしながら、とても楽しませてもらいました。今作では、日本列島に生息する生きものを映し出しているんですが、私たちが暮らしている日本で、こんなドラマがあるということがすごく衝撃的でした。それに、東京に住んでいると、動物園や水族館に行かないと動物とふれあうことはなかなか難しいですよね。そんな中で、野生の生きものたちの生態や、ましてや子育ての様子なんて見ることはできないので、本当に神秘的なものを見させてもらったな、と感動しました。

――子育てのシーンでも発見することがたくさんありましたね。

ありましたね! 映像を観ているだけで、ものすごく大変なことが伝わってきました。出産後の彼らに家があるわけではなく、自然の中にすみかをみつけて、敵から身を守るために環境づくりをしていく姿は本当に衝撃の連続でした。みんな真剣に生きているからこそ、シュールだったり、おもしろかったり、“それって絶対に真似はできないよな”という、奇想天外なことを見せてくれるんです。
――なかでも印象的だったシーンはありましたか?

実は私、カエルがとても苦手なんです…。ただ、今回のナレーションでカエルの部分はQuizKnockさんとヒゲじいのパートになっていたので、ホッとしていました(笑)。これは決してお願いしていたわけでも、カエルが苦手だと事前に伝えていたわけでもない偶然だったので驚きました! もちろん、実際に読むとなれば、覚悟を決めますので忖度なしでお願いします!(笑)

――(笑)。この映画に関わることでカエルへの苦手な気持ちは薄れましたか?

カエルにもいろんな種類がいて、独自の生き方があると言うことを学ばさせていただいて、少しだけ苦手意識が薄れました。それに、ただ否定するのではなく「知ることが大事」ということも学びました。それはこの映画を通して変わった価値観なのかもしれません。
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