小説 / Novel
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Culture
“メディア化”する作家、イ・スラが語る「書く」ことの意味
いま韓国で最も“クール”な作家とされるイ・スラ。メールマガジンで配信したエッセイを書籍化したことで注目され、いまやさまざまなメディアやプラットフォームを横断的に駆使しながら活動を続けている彼女に、これからの創作とメディアに対する向き合い方について訊いた。
By Yasutomo Asaki

SUBSTANTIAL WORDS
来たるべき言葉の恩恵のために:九段理江──特集「THE WORLD IN 2025」
ニュースの要約、比較的退屈なアイデア、冴えないジョーク。統計と確率とファインチューニングが生成する言葉に囲まれるいま、 わたしたちは“言葉の恩恵”について考えるべきなのかもしれない。2024年に『東京都同情塔』で芥川賞を受賞した、九段理江の実践。
By Satoshi Taguchi

Culture
世の中に「問い」を投げかけてみる:韓国のSF作家キム・チョヨプが語る、創作の本質と“未来設計図”
韓国文学が世界でも注目されるなか、新進気鋭のSF作家として現れたキム・チョヨプ。「SF」という概念を独自のアプローチで“人の物語”へと昇華してみせた彼女に、その創作のプロセスを訊いた。
By Yasutomo Asaki

Business
AIは本を読めないが、すでに“書評”を書いている
新作小説の宣伝のためにPR会社がAIに“書評”を書かせていた。確かにAIは文章を書けるし要約もできるが、人による優れた書評は作品を鋭い洞察力で紹介する。AIに今後、それができるようになるのだろうか? 『WIRED』エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィによる考察。
By Steven Levy
Culture
SF作家・柞刈湯葉による“未来の流通・小売”をめぐるSFプロトタイピング小説:「地産地売買地消」
2023年初旬、WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所は、コンサルティング企業の「シグマクシス」と共同で「未来の流通・小売」にまつわるSFプロトタイピングを実施。同プロジェクトには3名のSF作家──池澤春菜・柞刈湯葉・倉田タカシ──が参加し、その過程で3篇の短編SF小説が生まれた。本記事では、柞刈湯葉の作品を紹介する。
By Yuba Isukari
Culture
SF作家・池澤春菜による“未来の流通・小売”をめぐるSFプロトタイピング小説:「Yours is the Earth and everything that's in it」
2023年初旬、WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所は、コンサルティング企業の「シグマクシス」と共同で「未来の流通・小売」にまつわるSFプロトタイピングを実施。同プロジェクトには3名のSF作家──池澤春菜・柞刈湯葉・倉田タカシ──が参加し、その過程で3篇の短編SF小説が生まれた。本記事では、池澤春菜の作品を紹介する。
By Haruna Ikezawa
Culture
SF作家・倉田タカシによる“未来の流通・小売”をめぐるSFプロトタイピング小説:「あずかりもの」
2023年初旬、WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所は、コンサルティング企業の「シグマクシス」と共同で「未来の流通・小売」にまつわるSFプロトタイピングを実施。同プロジェクトには3名のSF作家──池澤春菜・柞刈湯葉・倉田タカシ──が参加し、その過程で3篇の短編SF小説が生まれた。本記事では、倉田タカシの作品を紹介する。
By Takashi Kurata
Culture
ヒーローものコミックの読者は“幼児化”が進んでいる? 『ウォッチメン』を生んだ巨匠アラン・ムーアの指摘について考える
『ウォッチメン』をはじめとするダークヒーロー作品の原作者として知られるコミック界の巨匠アラン・ムーア。短編小説集の新作の宣伝を兼ねたインタビューで、彼はヒーロー作品の読者や視聴者が「幼児化している」と繰り返し指摘している。果たして本当なのだろうか。
By Graeme Mcmillan
Culture
量子暗号通貨をめぐる短編SFストーリー:宮内悠介「最後の共有地」
宇宙時代の近未来、採掘された実在の資源をトークン化し、ブロックチェーンの承認過程でゲーム理論にもとづいて所有権を配分する量子暗号通貨「ZTC」が登場した。開発の中心を担ったのは、「天性の嘘つき」有田荘一 ── 雑誌VOL.42「NEW COMMONS」特集に収載された作家・宮内悠介の書き下ろしSF短編!
By Yusuke Miyauchi
Culture
「ステーション・イレブン」で注目、小説家エミリー・セントジョン・マンデルが用いる“SFの技法”の独創性
ドラマ「ステーション・イレブン」の原作を手がけた小説家エミリー・セントジョン・マンデルによる新作『Sea of Tranquility』が米国で刊行された。「人間がいかにして人生に意味を見出すのか」という古くから存在する疑問について、伝統的なSFの手法を用いながらヒントを与えてくれる作品になっている。
By Kate Knibbs
Culture
人気映画の原作続編『Ready Player Two』は、AIが生成したような世界観に満ちている:ブックレヴュー
映画『レディ・プレイヤー1』の原作となったSF小説の続編『Ready Player 2』の英語版が刊行された。前作と同様にポップカルチャー満載の作品に仕上がっているが、結果として“似たような話”になった印象も否めない。まるで人工知能(AI)が生成したストーリーのように──。『WIRED』UK版によるレヴュー。
By Amit Katwala
Culture
劉慈欣『三体』からケン・リュウのアンソロジーまで:いま必読の中国SF作品 6選
いま世界が注目している中国SF。その入門編として必読の作品を『WIRED』UK版が選んだ。「WIRED CONFERENCE 2020」の3日目に基調講演する劉慈欣の作品からケン・リュウのアンソロジーまで、いま読むべき6冊を紹介する。
By Will Bedingfield
Culture
マスクだらけの街に生きる人々:短編小説「Indivisible City」
街がマスクだらけになったとき、そこでは何が起きるのか──。新型コロナウイルス感染症が広まるなか、作家のダニエル・トーデイが手がけた短編小説。
By Daniel Torday
Culture
世代間で引き裂かれた中国の苦しみ、いまSFが描くもの:『荒潮』陳楸帆が語る、フィクションが現代社会で果たす役割
『三体』著者の劉慈欣に「近未来SF小説の頂点」と言わしめた陳楸帆(チェン・チウファン)による長篇小説『荒潮』が日本に上陸した。本作では電子ゴミが世界中から集まる島が舞台となり、行き過ぎたグローバル資本主義とごみの問題、地球環境のこれからが描かれる。かねて翻訳版を心待ちにしていた『WIRED』編集部は、上海に暮らす陳にメールインタヴューを実施。現代社会におけるSFの役割から、移行期の中国を描くという彼のスタンスまで、その創作の全貌をひも解いていく。
By Takuya Wada
Culture
人工知能に小説を“書かせる”と、こんな作品が生まれる
人工知能に小説を“書かせる”コンテストが盛り上がりを見せている。Wikipediaの記事とツイートを集めて並び替えたものや、文字によるヴィジュアルアートを目指したものなど多種多様だが、こうしたなか強力なツールが登場した。数十億の単語を使って訓練された機械学習モデルだ。
By Gregory Barber
Culture
ついに発売! 現代中国SFの最高峰『三体』をもう手にしたか? :『WIRED』日本版 先行公開(後編)
現代中国において3部作合計2,100万部を売り上げた驚異のベストセラー、劉慈欣(りゅう・じきん)の『三体』がいよいよ日本でも2019年7月4日に発売された。人類のスケールを遥かに超えて宇宙や科学の存在をも問う本作は、SFにおける最高峰の賞とされるヒューゴー賞をアジア作品として初めて受賞し、バラク・オバマやマーク・ザッカーバーグも愛読しているという。邦訳の発売に合わせて『WIRED』日本版で2回にわけて公開する本作の冒頭、その後編をお届けしよう。
By Cixin Liu、Sakura Mitsuyoshi、Wan Zai
Culture
きみは現代中国SFの最高峰『三体』をもう手にしたか? :『WIRED』日本版 先行公開(前編)
現代中国において3部作合計2,100万部を売り上げた驚異のベストセラー、劉慈欣(りゅう・じきん)の『三体』がいよいよ日本でも2019年7月4日に発売される。人類のスケールを遥かに超えて宇宙や科学の存在をも問う本作は、SFにおける最高峰の賞とされるヒューゴー賞をアジア作品として初めて受賞した。いま世界が最も注目するこの作品の冒頭を、邦訳の発売に先駆けて『WIRED』日本版で前後編2回にわけて公開する。
By Cixin Liu、Sakura Mitsuyoshi、Wan Zai
Other
トランスヒューマニズムか穴居人の原理か:ミチオ・カク新著『人類、宇宙に住む』から(2)
地球という惑星がいつかは終わりを迎え、人類が絶滅の危機に遭遇するのは「物理法則と同じぐらい避けがたい」と、理論物理学者のミチオ・カクは言う。そのために人類は地球を離れ、生命というこのかけがえのない存在を宇宙に満たすべく、あらゆる科学とテクノロジーを駆使するはずだ。宇宙における人類のウェルビーイングが、その空間的、時間的必然から不死やトランスヒューマニズムとともにあるのだとしたら、その可能性をいまから考察しても、きっと早すぎることはない(雑誌『WIRED』日本版Vol.32に転載したカクの新著『人類、宇宙に住む─実現への3つのステップ』(NHK出版)の「第11章 トランスヒューマニズムとテクノロジー」から一部抜粋)。
By Michio Kaku
Culture
英文学の巨匠がアラン・チューリングを復活させたわけ:イアン・マキューアン、新作を語る
ブッカー賞作家として世界的に知られるイアン・マキューアンの新作は、人工知能と人間との恋がテーマだ。代表作『アムステルダム』や『贖罪』をはじめ、人間に運命づけられた悲喜劇をその感情や性愛のひだまで精緻な筆使いで描いてきた作家が、人工知能と人間との愛を通して、人間を人間たらしめるものはなにかを改めて問う。 『WIRED』UK版によるインタヴュー。
By Matt Reynolds
Neuro-economy 2029-2056
ニュー(ロ)エコノミーの世紀バビロン
雑誌『WIRED』日本版Vol.31に掲載した、
樋口恭介によるSF短編小説「ニュー(ロ)エコノミーの世紀」。
第1部「幸福な機械」に続く第2部「バビロン」を、
ウェブ限定で掲載する。
By Kyosuke Higuchi