きょう20日は二十四節気の一つ「大寒」。一年で寒さが最も厳しい頃とされる。19日の富山県内は放射冷却現象で、朝の気温は富山地方気象台の3観測地点で今季最低となった。日中は青空が広がり、富山で14・6度、富山市秋ケ島(富山空港)で15・1度まで上がるなど、各地で3月下旬から4月下旬並みの暖かさとなった。

 同気象台によると、朝の最低気温は富山が氷点下1・5度、高岡(伏木)が同1・3度、氷見は同3・2度で、いずれも今季最も低かった。

 南砺市東中江(平)の東中江和紙加工生産組合では、和紙の原料となるコウゾの樹皮を雪上で日光に当てて漂白する「雪さらし」が進められている。この日も、代表の宮本友信さん(68)らが雪で覆われた自宅前の畑で作業に励んだ。五箇山地方に伝わる伝統手法で、3月上旬まで作業が続く。

 20日の予想最高気温は富山12度、高岡11度。気圧の谷や湿った空気の影響を受け、夕方から雨となり、雷を伴う所がある見込み。