登録日:2010/03/04 Thu 01:06:53
更新日:2024/12/18 Wed 07:03:44
所要時間:約 34 分で読めます
荒れ狂う海もものともせずに飛んでいく。その姿を見かけた船長は海の化身と呼んだ。
出典:ポケットモンスター、65話『ドラゴンバトル!サトシVSアイリス!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
■データ
全国
図鑑No.149
分類:ドラゴンポケモン
英語名:Dragonite
高さ:2.2m
重さ:210.0kg
タマゴグループ:水中1/ドラゴン
性別比率:♂50%/♀50%
HP:91
攻撃:134
防御:95
特攻:100
特防:100
素早さ:80
合計:600
■概要
進化する事で細長い竜型から手足が生え、ずんぐりとした体型の二足歩行型になった。
頭に龍の髭のような形の触角と、背中には翼が生えてより西洋の
ドラゴンっぽくなった。よく見ると頭頂部に一本の角が生えている。
ちなみに赤・緑時代の
ドット絵では背中に沿って鰭のようなものが生えていたが、青以降はなくなっている。
カッコいいというより、可愛い?
ポケパルレ等で撫でると両手を上げて\(^▽^)/←こんな顔になる。非常に可愛いので一見の価値あり。
「海の化身」と言われており
地球を約16時間で一周出来るスピードを持つ(その割に素早さ種族値は並だが)。
実際ポケモンSVで
パルデア地方から
キタカミの里へ向かう際の
ロード画面では旅客機と並走・追い越すというものであり、少なくとも旅客機を余裕で追い越してしまう程のスピードで飛行できることは確かな模様。
また、海で沈みかけの船や溺れている人がいると助け、陸まで送るというとても心優しいポケモンである。
ただし一度逆鱗に触れてしまうと、すべてを破壊しつくすまで止まらないというドラゴンらしい破壊的な一面もある。
この広い海のどこかにはカイリューだけが住む島があると言われている。
知能も人間並みにあるらしい。
進化前のミニリュウという名前からよくカイリュウと間違われるが正しくはカイリューである。
あと、顔立ちのせいでどこぞのフィンランドのトロールのネタをされることが多い。まぁカイリューは妖精に弱いけど
初代唯一のドラゴンタイプ最終進化なのにあまり正統派のドラゴンに見えない気がするが、最大の原因はこの丸っこい鼻づらと触角のような軟質の角だろう。
ポケモン以前の作品でも、絵柄がファンシー系のRPG『
魔導物語』シリーズにも似たようなデザインのドラゴン(名前はそのまま「ドラゴン」)がいたのだが、
こちらは鼻や角がとがっているせいかカイリューと違って可愛げがあるもののドラゴンらしい造形になっている。
また上記の通り
ハクリューまでの流れとは大きく異なる進化をするためネタにされがちで、アニポケの新無印ではサトシが
ネタにするほど。
その話ではサトシがカイリューに手が生えた理由として「
誰かを助けるため」という仮説を立てている。
■ゲームでのカイリュー
初代唯一にして元祖ドラゴンタイプ。また最初の
600族でもある。
トレーナーでは
四天王及び
チャンピオンの
ワタルの切り札。
ワタルの使うカイリューは
レベル55未満だったり本来覚えない「バリアー」を覚えていたりとワタルのチートを語る上で外せない存在。
まあ、
そのせいで初代の敵AIは補助技だろうが相手の弱点となる技を優先的に選ぶため、エスパーに弱いどく・かくとうタイプを出すと高速移動やバリアーを延々と繰り返すので全く攻撃してこなくなる
。
なので、
御三家だと
くさ4分の1なのにフシギバナが一番戦いやすい
。バリアーを積まれながら倒すのはかなり面倒だが……。
一応フォローすると、特定のタイプでハマるなど普通は分からないし、ワタル戦以外の敵のドラゴンタイプを見る機会がないことから、メジャーな耐性と「
はかいこうせん」でゴリ押してくるだけでも当時の初見殺しには十分であった。前座のハクリューもみずタイプに見えて実際はくさもでんきも半減するのだから殊更引っかかりやすい。
ただあまりにもあんまりな挙動だった為か、ピカ版では
三種の神器(強)を取り揃えてきている。
ポケモンリーグではチャンピオンであるワタルの手持ちとして登場。
レベル47の個体が2匹とレベル50のエースがおり、相変わらず本来ならあり得ないレベルになっている。
もっとも旅パがレベル50に届かないようなところなので、レベル55カイリューを出されると流石に苦しいというメタな事情もある。
今回はレベル47の2体がたつまき、レベル50のエースがげきりんを覚えている。
たつまきの
威力は40だが、半減できるポケモンが少なく、レベル差によるダメージ増加も加味すると意外と痛いダメージをもらう上、そらをとんだときに喰らえば大ダメージとなりうる。
更に
サブウェポンとしてかみなり、
ふぶき、だいもんじをそれぞれ覚えているため非常に厄介。
パーティ編成次第ではレベル47のカイリューで半壊に追い込まれかねない。
HGSSではタッグバトルでレベル40のカイリューを使用している。
ポケモンリーグの手持ちや技構成も概ね金銀準拠だが、ドラゴン技が物理技になったため更に面倒なことになっている。
進化前のミニリュウの初代での生息地は
サファリゾーン。
「すごいつりざお」を使うと低確率で釣れる。
またHGSSでは強化版
イブキの切り札にもなっている。
DPtではタワータイクーンの
クロツグが銀シンボルをかけた戦闘で使用。
プラチナ、リメイク後と色々技は変更されているが、一貫して物理技オンリーの構成なのは変わらない。
なかなかの逃亡率と捕獲難度を誇るレアポケだがスロットではあっさり入手出来たりする。
金銀では「りゅうのあな」で登場するほか、「りゅうのあな」があるフスベシティから南下した45ばんどうろの池で「すごいつりざお」を使うと釣れる。
ただし、「りゅうのあな」に入れるのはフスベジムクリア後、「すごいつりざお」の入手は殿堂入り後になるため、ジム戦には使えない。
またクリスタルではフスベジムクリア後、特別な条件を満たす事で通常では覚えない
先制技「しんそく」を覚えたミニリュウを
入手する事が出来る。
この「しんそく」ミニリュウは第三世代(
GBA)以降しばらく入手出来なかったが、
金銀クリスタルのリメイクであるHGSSにてまた入手出来るようになり、同時にミニリュウの遺伝技に追加されたため他の個体に遺伝も出来るようになった。
……が、「しんそく」習得個体を通常の方法で入手する為にはHGSSが必須の状況が長年続き、VC版クリスタルの発売、剣盾の自力習得に至るまで難儀することになったのは当時のプレイヤーには語り草である。
2009年には「特殊型ドラゴン最強ポケモン」として本来存在しないレベル50のカイリューが公式配布されワイヤレスレベル50戦で使えるようになった。
しかし
性格が「おっとり(特攻↑防御↓)」固定な為扱いにくい。
というかHGSSでフラットルールが追加されて存在価値がほぼ無くなってしまった。
BWではなんと骨の
化石として登場。
シッポウシティの博物館に展示されており、
プラズマ団に頭を盗まれたりもした。
この化石の頭蓋骨をよく見ると、人間で言うこめかみにあたる部分の穴が一つしかない、いわゆる単弓類(哺乳類、及び哺乳類型爬虫類の祖となる動物)であることがわかる。
リュウラセンの搭ではレベル55未満の個体(最低50)が
釣れる。色々末期である。
2016年には初代ポケモン発売20周年記念イベントの一環(たぶん)として、ワタルのカイリューがインターネット大会「カントークラシック」の参加賞として配布された。
なんと通常では覚えない「バリアー」を覚えている。ある意味古参プレイヤー歓喜のプレゼントである。
「しんそく」や「マルチスケイル」はないので対戦で使う際には注意。
ちなみに第6世代までに秘伝技になった技のうち、「
フラッシュ」と「ロッククライム」以外はすべて覚えられる。
勿体無い気もするがカイリューが複数いるなら
秘伝要員にしてもいいかもしれない。
■対戦でのカイリュー
基本的に攻撃種族値134と広い技範囲を活かしたアタッカー型がメインとなる。
物理型がメジャーだが、特攻も100と高水準であり、特殊技の範囲も広いため、特殊型にしても十分にその力を発揮できる。
特にほのお、みず、でんき、こおりは物理特殊どちらも威力の高い技を覚えられるため、多くのポケモンに等倍以上が取れる。
覚えるポケモンが少ない強力な先制技「しんそく」も個性と言える。
補助技も揃っており、「でんじは」「りゅうのまい」「はねやすめ」「こうそくいどう」などがある。
天候変化技も全て習得可能で、これらの天候を活かせる技も覚えられる。
ただし
タイプ一致技に有用なものがない、もしくはあっても使い勝手に著しく難があるという欠点を凡そどの世代でも持っており、豊富な
サブウェポンを活用しないと攻めに粗が生まれやすい。
また第一世代出身のポケモンにはありがちな極端に高い能力がないという、よく言えばバランス型、悪く言えば中途半端なステータス故に後発のより対戦向けに洗練された種族値を持つようなポケモンにはフィジカル面で見劣りしがち。
特に素早さは80と高すぎず低すぎずの中速帯なのだが、4倍弱点&ドラゴン技を弱点とするが故に同タイプのミラーマッチが苦手であり後述の通り長い事苦しめられてきた経緯があり、現代に至っても尾を引いている。
需要はピンポイント気味だが、面白いところでは初代からの名残で「
はかいこうせん」がミニリュウの時点でレベル技になっていたり、みずタイプの先制技「アクアジェット」もタマゴ技として覚えられる。
世代を問わず非常に多彩な型を考えられるのがカイリューの特徴であるといえよう。
初代600族の名は伊達ではなく素早さが平均的な以外は全体的に高水準でバランス型。
特に攻撃は初代のポケモン中トップ。
……だが、初代ではタイプ一致技がよりにもよって
固定ダメージの「りゅうのいかり」
のみ。
タイプ一致でのひこう技すら覚えないので、その高い攻撃力を活かすことが難しかった。
ちなみにドラゴン技が「りゅうのいかり」のみの都合上、ドラゴンタイプの技でドラゴンタイプのポケモンの弱点を突くという状況が発生せず、タイプ相性が死に設定同然となっている。
チートなどを使えばちゃんと機能していることは確認可能ではあるが。
他の技を見ても特殊技が「
ふぶき」「10まんボルト」「
なみのり」と豊富なのに対し、物理技は「はかいこうせん」や「のしかかり」程度。
さらに伝家の「はかいこうせん」の
威力も強力ではあるが、タイプ一致補正を受けられる
ケンタロスを中心にノーマルタイプの面々には及ばない。
なので当時の戦術は
「でんじは」「こうそくいどう」+「つのドリル」「まきつく」による持久戦や一撃狙い、もしくは特殊アタッカー
。攻撃種族値134なんて
あってないようなもの
であった。
しかもドラゴン/飛行という固有タイプのせいで当時の最強技「
ふぶき」を4倍で食らってしまうという致命的な弱点もあった。
そもそも第1回大会のルールからして
レベル合計255制限
であり、カイリューの進化レベルの都合上
他のポケモンのレベルが強制50になる
。
こんな戦術しか取れないので
ノーマル技が通らず、当時(特殊で一括りだった為)特防も高かったゲンガーであっという間に詰む
。
冗談のように思えるが、コイツ実は
第3世代になるまで「じしん」を覚えなかった
ので……。
その上で
氷4倍、
電気も素通し。完全に見掛け倒しのポケモンだった。
ちなみに「こうそくいどう」からの
一撃必殺技や拘束技にしても
ギャロップ、前者は
アズマオウでも可能だったりする。
一応97年カップのファイナリストには一人だけカイリューの使用者がいた。
まあそのファイナリストは攻略本のインタビューによるともう一体のエースである
サンダースをメインで使っていたようで、見せ球だった可能性が非常に高いのだが。
ちなみにピカチュウ版のカイリューの技構成はこのファイナリストのものと全く同じだったりする。
一応コイツの名誉のために言っておくと、VC版初代のオフ会環境では前述の「こうそくいどう」→「まきつく」の一芸が周知されたおかげで独自の立場を築き上げている。
パワーが飾りなのは変わりないけどね!
研究が進んだことで「ふぶき」に弱いことは逆に言うと被弾すれば瀕死になる=凍らない、つまり氷塊となって「かげぶんしん」の起点にされないということで何もデメリットばかりではないと後ろ向きに評価が見直されている側面もある。それはポケモン1体犠牲にしてまで必要なのかはともかく
金銀では「ふぶき」の命中が下がり、若干マシになったがやはりタイプ一致の技に悩ませられる。
まともなドラゴン技の「げきりん」を習得したものの、この時のドラゴン技は特殊依存で、高い攻撃を活かせなかった。
ようやく追加された飛行技も物理依存とはいえ、低威力の「つばさでうつ」や
溜め技の「そらをとぶ」と使いにくいことこの上なかった。
特攻も高水準であり、特殊依存の「げきりん」もそれなりに強力だったとはいえ、特攻より高い攻撃をまだまだ持て余し気味だった。
一方こおり技及びこおりタイプの採用率減退に加え今作で数が増えたほのお、じめん、かくとう技への耐性は強みであり、等倍範囲の広い「すてみタックル」+「なみのり」や「ばくれつパンチ」によってそこそこ戦えるようになった。
しかし、一致技を活用できない以上エースには向いていないにも関わらず、Lv55以外にできないカイリューはエース以外の選択肢がないと言うチグハグさは全く解決されておらず
この世代でも微妙な立ち位置ははっきり言って変わらなかった。
物理型のサブウェポンとして役立つ「じしん」をようやく習得可能に。ついでに「りゅうのまい」も追加された。
…が、カイリューが復活した頃には同じタイプで同じ600族なうえ特性と素早さが優秀な
ボーマンダが既におり、より肩身が狭くなることに。
素早さというカイリューが欲しくてやまない要素において最初から圧倒的な優位性を持つボーマンダは、この先長年にわたってカイリューを苦しめる目の上のたんこぶとなる。
一応ドラゴン技の威力が貧弱な時代故、ボーマンダとのタイマンでは「れいとうビーム」を有する此方が有利ではある。しかしそれはより足が速くボーマンダでは触る事すらできない
ラティオス、
ラティアスでもできることなので……
おまけにこの世代では大会参加レベルが
Lv50まで
に変わりフラットルールもなかった為、
バンギラス共々締め出しを喰らう羽目に……。
第三世代の600族であるボーマンダはレベル50で、
メタグロスはレベル45で進化できるため、ギリギリ参戦できたのに……。
技の仕様変更で遂に物理のドラゴン技という概念が登場し、ドラゴン技で高い攻撃力を活かせるように。
ドラゴンタイプでは伝説系を除き唯一の「りゅうのまい」+「げきりん」使いとしてボーマンダとの差別化がなされた。
しかしマイナーチェンジ版であるプラチナの教え技にてボーマンダが「げきりん」を取得してしまうことになり、
アイデンティティやあえてカイリューを採用する理由といったものがほぼ消失。
更に新たな600族及びドラゴンタイプである
ガブリアスの参戦。「りゅうのまい」はないが「つるぎのまい」を持ち、「げきりん」+「じしん」の攻撃技の一致範囲から、シングルバトルを中心に幅広く使用された。
「げきりん」の強化及び「
りゅうせいぐん」の登場により、本格的にドラゴンタイプ同士のミラーはすばやさの高い方が上から一致技を叩きつけて落とす熾烈なスピード勝負に発展していく。
ドラゴン最速たる
ラティオス、
ラティアスに立ち向かうべくガブリアスやボーマンダの「こだわりスカーフ」搭載や「すいすい」
キングドラが跳梁跋扈する対戦環境。
加えてガブリアス・ボーマンダに立ち向かう為の氷技は勿論「
めざめるパワー(こおり)」の搭載も本格化し、否応なくその巻き添えを受ける事になる。
こんな状態なもので、素早さが一回り劣るカイリューは文字通り
墜落。
ガブリアス、メタグロス、バンギラスが今世代のいわゆる「結論パ」に採用されるほどの実績を有し、ボーマンダが上述の通り上位互換として機能している以上、
600族としては唯一まともに使われない悲惨な立場であった。
一応、フラットルールの導入により今までレベル制限に引っかかっていたのが50に調整されることで通信対戦に参加できるようになった。
死体蹴りとか言わない
この世代では先述の通り「しんそく」を再習得した上で遺伝技として追加された。
元々は「クリスタル」の追加要素であり「金・銀」のリメイクではどうなるのかとプレイヤーも半信半疑であったが、蓋を開けてみれば復活&遺伝技として量産可能という嬉しいサプライズとなった。
「げきりん」の強化やプラチナ教え技による「ばかぢから」の追加等、後の世代で使う事になるような主力技はこの時期にほぼ獲得している。
ただボーマンダに多くの利点を食われているだけで(それが致命的なのだが)、そんじょそこらのポケモンぐらいは圧倒するスペックは持っている。
- ドラゴン/飛行という元のタイプ
- 釣れるポケモンという水ポケに近い立ち位置
- 二足歩行型というビジュアルと設定
- 初代出身故の技マシン対応力
により、この世代から習得技のレパートリーに関しては一回り多かった。
「かえんほうしゃ」「だいもんじ」「なみのり」「10まんボルト」「かみなり」「れいとうビーム」「ふぶき」「きあいだま」と、サブウェポンとしてよく使われる高威力技をひととおり習得可能。特攻は100とそれなり程度であるが役割破壊には十分。
補助技も「でんじは」「しんぴのまもり」「ひかりのかべ」「おいかぜ」「きりばらい」「にほんばれ」「あまごい」「すなあらし」「あられ」などそれなりに揃っており、サポート役もこなせる。
天候技を全部覚える珍しいポケモンであり、更にすなあらし以外の天候を活用できる技を覚える。
自主的に交代する技がないため、サポート役にする場合はシングルよりもダブル向きか。
なお、「リフレクター」は初代わざマシン限定技なので、レート戦/ランクマでは使えない。
さらに物理防御はボーマンダの特性「いかく」のせいで負けているが、特殊耐久はかなり上回っており努力値の振り方によってはタイプ不一致の「れいとうビーム」を「
ヤチェのみ」無しで耐える事が可能である。
また特性「せいしんりょく」のおかげでまひるみ型にも強い。ただしめざめるパワー(こおり)など、思わぬところから飛んでくる氷技に注意。
また『でんじは』や『ばかぢから』等の存在からシングルではむしろボーマンダより受け難い場合もある。
……とまああれこれ語られてはいるが、そんな小手先の小技でカイリューの採用率や評価が覆ることは無かった。
むしろそのへんのマイナー・不遇ポケモンよりはスペックが高いせいで当時のトレンドたるその手のポケモンの愛好家から目を向けられることも少なく、トップ層にも入ることもできない。つまるところ居場所のない状態であった。「何より意表が突ける」ことのむなしさを証明した時代であるといえる。
あまりにもあんまりな状況に制作側も思うところがあったのか、
隠れ特性にて
「マルチスケイル」を獲得。
HPがMAXの時に受ける攻撃の威力を半減するという強力な効果であり、同類ぶっちぎりの最不遇枠だったカイリューに与えられたこともあって話題性をも掻っ攫う。
前作で再習得した「しんそく」の優先度も+2にアップし、「ねこだまし」以外の先制攻撃技より早く撃てるように。
「いたずらごころ」持ちのポケモンに対しても上から殴れることも強みで、
ボルトロスや
レパルダスといったポケモンへの切り返しにも適性を有していた。
おりしも第五世代はドラゴンタイプ全盛期。ドラゴン技の一貫性の高さに加え「マルチスケイル」と「しんそく」のおかげで
タイマンでは最強クラスという評価を受けるようになり、トップメタにまで上り詰めてみせた。
かつて最大の敵であったボーマンダと立場が完全に逆転してしまった感もあり、事実「マルチスケイル」解禁以後ボーマンダの使用率はどんどん下がり、第五世代終盤では600族使用率ワースト1にまで落ちぶれさせてしまった程の影響力を見せる。
ついでに
フライゴンから全ドラゴンタイマン最強の座も奪っている。
そして念願のひこうタイプの技「ぼうふう」を会得。
威力は120と高いが、命中率は70と低い。とはいえ「きあいだま」と同程度の命中率なので特殊型や
両刀では大体採用されている。
加えてぼうふうは
「天気が雨だと必ず命中する」という特徴があり、「かみなり」もセットで覚え、さらには「
なみのり」を覚えるため
雨パに組み込むという選択肢が与えられた。
さらにタマゴ技で「アクアジェット」も習得した。優先度はもとより雨補正があっても威力で「しんそく」に劣るので採用率は高くないが、「しんそく」と違い無効タイプがないのがメリット。ゴースト相手やタスキ潰しを強く意識するならこちらを優先してもよい。
また半限定技に近い「しんそく」と違って普通の遺伝技であるため、「しんそく」の習得が出来ない環境にあるプレイヤーがお世話になる状況もしばらく続いた。
「『マルチスケイル』による行動保証を盾に動いてタイマンを制する」という、後の世代まで続くカイリューの主力戦法はほぼこの世代で確立。
「こだわりハチマキ」+「げきりん」なんかは防御特化クレセリアを高乱数2発で処理できるハイパワーであり、生半可な数値受けを許さない。
ラティオスやガブリアスが相変わらず前作から素早さチキンレースを続けていた傍らでカイリューは素早さを捨てることが可能であり、性格や道具を火力面に振り切る事に成功していた。
それでいて素早さ方面に努力値を回すと今度は
キノガッサにマウントを取れる絶妙な数値。
一方「マルチスケイル」にカイリューの自体の採用意義はほぼ集約されており、戦う前に「ねこだまし」や「
ステルスロック」、「ゴツゴツメット」や天候ダメージなどで剥がされると途端に状況が厳しくなる。
「
かたやぶり」、連続技(特に「つららばり」)も苦手であり、弱点を突きながら叩きつけてくる
オノノクスや
パルシェン、
マンムー等は天敵と言っていい。
BW2以降はガブリアスが隠れ特性「さめはだ」を獲得したことで、基本的に殴る際に相手に触ってしまうカイリューはタイマンではどうしても不利を取ることになってしまった。
一撃耐える事は可能なものの天候ダメージに加えドラゴンタイプが頂点の今作では全方位からドラゴン技、氷技を被弾しまくる為耐久面での無茶は効かず、今世代初期に考案されていた「はねやすめ」を使って「マルチスケイル」を維持する耐久型は
速攻で廃れた。
この世代で行われたWi-Fi大会「カントーカップ」では、上述の強化に加え「げきりん」を耐性受けできるはがねタイプが
レアコイルただ1匹であるなど環境が味方し、3世代に分かれた世代別ランキング全てで堂々の1位を記録。
その他のトップ10位内にも上述のパルシェンに加え高い物理耐久と回復性能、氷技を持つ
ヤドラン、「ロックブラスト」と「がんじょう」で「マルチスケイル」を貫通したりストッパーとして機能する
ゴローニャなどが食い込んでおり、カイリュー側も物理型に「10まんボルト」等を仕込んでいることも多く、まさしくカイリューを中心に環境が回っていたといえる。
XYにてこいつを始めとしたトップメタのドラゴンポケモン達に対する抑止力としてドラゴン技を無効に出来る
フェアリータイプが登場。
それまで有利だった
トゲキッスや
マリルリが一致技で弱点を狙ってくるようになり、一気に天敵が増えた。
加えて今作環境全対戦ルールの頂点に君臨する
メガガルーラは言わずもがな「おやこあい」による連続攻撃の使い手であり、一撃目で「マルチスケイル」を剥がされそのままぶち抜かれてしまう。
「マルチスケイル」そのものが強みである以上裏択の「せいしんりょく」もなかなか採用しにくく、「ねこだまし」持ちのオカンは非常に厄介な相手であった。
そして今作シングルバトルの採用率一位は前作から続く難敵ガブリアス。「がんせきふうじ」の強化で「りゅうのまい」による切り返しも狙いにくくなりむしろ余計に苦手としていた。
しかし追い風もあり、
弱点を付かれると攻撃・特攻が二段階上がるという新アイテム「
じゃくてんほけん」が登場。
「マルチスケイル」のおかげで弱点を突かれてもダメージを抑えられるため、有効に活かすことが可能で非常に相性が良い。
「りゅうのまい」と組み合わせる事で「しんそく」が何と
ハチマキ逆鱗並の火力を発揮出来るようになり、
その「げきりん」の破壊力は
下手な鋼タイプをもゴリ押しで倒せてしまう。
これでは折角のフェアリーポケモン達の殆どが形無しである。テンプレとなって読まれそうな感はある…と思っていたらやはり読まれやすいようで、弱点保険持ちのカイリューは少数に留まることに。
相変わらず一撃の火力が桁違いの鉢巻型と安全に龍の舞からの全抜きを遂行できるラムの実型が多い。
メガシンカこそ得られなかったものの逆に言えばメガシンカ枠を取らないということでもあり、高火力のメガシンカポケモンと共に採用するサブエースとしての地位を確保しなんとか環境に居場所を見出していた。
有名な並びは起点作成役の
カバルドン及び相性補完の良い
ルカリオとの組み合わせ、通称
「カバルカイリュー」だろう。
それに元々新たに"
いたずらごごろ"の
派生特性を持ったポケモンが現れたことで、「しんそく」を有する強みも健在。
一方そのメタとして「ステルスロック」が前作以上に蔓延したことが、今作ひいては次世代以降においてじわじわとカイリューを苦しめる事になる。
上述の「バリアー」カイリューを配布したWi-Fi大会「カントークラシック」でも見事採用率は1位。
今回は6vs6ではより効果の大きい「ステルスロック」に加え「しんそく」の効かない
ゲンガーや、「てんねん」と新たに得たフェアリータイプを有する
ピクシーなどが主要な対策枠となっていた。
目ぼしい技の追加はなかったものの、
Zワザのシステム自体が大きな追い風。
一発限りとはいえ非接触かつ必中の高火力技を叩き出せるため、苦手な相手を一撃で葬りやすくなった。
「げきりん」「りゅうせいぐん」「ぼうふう」「そらをとぶ」といった一致技の弱点を補えるのも嬉しく、マルチスケイルがあるため相手のZワザで落とす前に落とされる心配も少ない。
ただ環境においては様々な理由から嫌われ
露骨に採用率が低下。
前作以上に強力なフェアリータイプが増えた事、それに伴いはがねタイプの採用率も上がってきたことで強みだったはずのドラゴン技の一貫性が無くなってしまう。
特に環境最上位層たる
カプ・テテフには特性「サイコメイカー」、
ミミッキュはタイプによって「しんそく」が
無効化されてしまい、カイリューの優位性を引き上げていた筈のドラゴン技+「しんそく」の組み合わせが強みにすらならなくなってしまった。
他のドラゴンポケモンがメガボーマンダはひこう技、ガブリアスはじめん技ともう一つのサブタイプに活路を見出そうとしていく中、「ヒコウZ」無しにはまともな一致メインウェポンを扱えないカイリューはここにきて
ひこう技の習得を怠ってきた事の問題点が顕在化。
その他上位にはメガメタグロス、
ナットレイ、
ギルガルド、
テッカグヤ、
カプ・コケコ、
カプ・レヒレ等々、悉くカイリューの主力打点の通りが悪いポケモンが跳梁跋扈。
ポリゴン2に至っては攻撃こそ通るものの持ち前の高耐久で余裕で受け止められ、「イカサマ」や「れいとうビーム」で手痛い反撃を食らうばかりか「マルチスケイル」まで「トレース」される最悪の相手であった。
高火力の飛行技を振り回したいならそもそもメガボーマンダを使えばいい話であり、前作で得ていたはずの「メガシンカ枠を取らない積み技持ちのサブエース」という立ち位置すら「ばけのかわ」によるより強い行動保証とゴースト+フェアリーによる驚異的な、そしてカイリューが失った一致技の一貫性を有するミミッキュに奪い取られてしまう。
腐っても「マルチスケイル」が強いので使おうと思えば普通に使える部類ではあったが、逆に言えば「マルチスケイル」だけでは強みとなりえないことを証明した時代でもある。
この世代では強い弱いの前に影が薄かった……というのが最終的な評価だろう。
現にシングルバトルにおけるメガボーマンダは攻撃技の範囲がひこう技(に変化するノーマル技)ワンウェポン、もしくはサブウェポン搭載にしても「じしん」やほのお技で事足りており、「りゅうせいぐん」を筆頭とするドラゴン技の採用率はタイプ一致にも関わらず低下。
はっきり言ってしまえばボーマンダでカイリュー含むドラゴンを対策する必要なんて無いほど、数を減らしていたのが実情。そのレベルで環境にはナメられていたとさえいえる。
なおレート以外のところではVC版解禁により「つのドリル」が使用可能に。ただし虫取りバグを使わない限り「しんそく」と両立できない。
当初は登場できていなかったが、DLC第2弾「冠の雪原」で復帰。
第1弾「鎧の孤島」におけるキングドラの図鑑説明文で存在が示唆されており、多くのファンが待ちわびる中での上陸となった。
また「しんそく」がレベル1で習得できるようになり、育成の負担が減少した。
更に物理では「ダブルウイング」や「スケイルショット」、特殊も「ハイドロポンプ」を習得可能になった。
ダイマックスとマルスケを合わせた高い耐久、
ダイジェットによるS上昇でエース適性を上昇させた。
めざめるパワーが廃止されたため、不意の氷技で思わぬ所から狙われなくなった一方で、同じく解禁されたボーマンダやガブリアス、
ランドロスのついでに氷技を受けてしまう点やマルスケを潰される「トリプルアクセル」といった点には注意したい。
マルチスケイルと「はねやすめ」「りゅうのまい」を絡めた耐久積み戦法も今作で本格的に採用され始めた。
行動制限も無効タイプもない安定技である「ダブルウイング」の習得で回復と攻撃を使い分ける戦い方が無理なく実現可能になったこと、
ダイマックスにより耐久をさらに調整しやすくなったこと、逆に相手のダイマックスに対する時間稼ぎとして使えることなどから需要が増加。
従来のアタッカー型と併せて高い使用率を誇る。
またこの世代では負債として抱えてきた筈の「せいしんりょく」に「いかく」を無効化する強化が為され、ダブルバトルを中心にこちらでの採用も増える事になった。
初代から登場し続けていたカイリューであるが、タイプを自由に変更できる本世代の新要素『
テラスタル』の登場により、
ここにきて全盛期が訪れることになる。
他の600族にも言えるがこのお陰で
最大のネックだった4倍弱点が消えることにより耐久性が大きく向上。
マルチスケイルも相まってタフさに更に磨きがかかるようになった。単タイプに変化するゆえに、同特性持ちの伝説枠のルギアやルナアーラよりも対処に困る事態に。
ちなみにそのテラスタルを除けば今世代ではいかさまダイスというマルチスケイルを完全否定するレベルの道具が登場していたりする上、前世代で実装されたトリプルアクセルが配布されはじめていたり後述のパオジアンの存在があるので、実は自らの立場と同時に対抗手段も結構強化されていたりする
はずなのだが。
当初テラスタイプは「しんそく」の威力向上に加えて、弱点が
かくとうタイプのみとなってノーマルテラスが主流であった。
「マルチスケイル」込みで弱点を突かれるまで「はねやすめ」で粘れるようになるのも大きなメリットとなっていた。
しかし研究が進み、環境が変遷していく中で
- 高威力の飛行技で全てを吹き飛ばすひこうテラス
- 本来のタイプとの相性補完が良いはがねテラス
- 攻防面で優秀なフェアリーテラス
など多様化が進んでいる。
テラスタルによって
タイプ相性が必ずしも当てにならず、数値受けが重要になったSV環境では、カイリューの耐久数値+マルチスケイルは対戦相手にとっては絶望的な壁として立ちはだかる。
相手の氷タイプの「テラバースト」で役割破壊されやすくなったとも言えるが、こおりタイプのテラスは攻撃面でこそ優秀なものの、防御面では非常に脆いため数が少ない。
オマケに元の数値の高さと「マルチスケイル」によって、カイリューがHPと防御に特化した場合、SV環境にてトップメタである
パオジアンの「つららおとし」を
確定で耐える。
ただでさえ「マルチスケイル」のせいで4倍弱点を突かないと倒しきるのが難しいのに、テラスタルでタイプが変えることによって、カイリューは
攻防一体の非常に強力なポケモンとなったのだ。
「ダブルウイング」「ワイドブレイカー」「ばかぢから」といった強力な攻撃技を没収された代わりに「アンコール」「けたぐり」「アイススピナー」等を習得。特にアンコールの習得によって搦め手路線で大きく羽ばたく結果になる。
HPが満タンになればマルチスケイルが再発動する仕様もあって、テラスタルで弱点を外して確実にダメージを軽減させてから「はねやすめ」を筆頭とした回復手段でHPを全快してマルチスケイルを只管使い回す凶悪耐久戦法も脚光を浴びた。
現在確認されているメジャーな型としては
- 「ラムの実」や「あつぞこブーツ」などで相手の補助技をケアしつつ、「りゅうのまい」+「しんそく」で負担をかける王道なノーマルテラスタル・龍舞神速型
- 先制技にも関わらずノーマル技に耐性があるゴーストやはがねなどでないと後出しが効かないノーマルテラスタル・鉢巻き神速型
- テラス補正と高い攻撃力を活かし、「するどいくちばし」などで強化した飛行技を乱射する飛行テラスタル・テラバースト型
- 耐久調整を行い「はねやすめ」と「りゅうのまい」を両立、「食べ残し」で回復して居座りながら能力を上げる攻撃寄りの耐久型
- 上記のようなアタッカー寄りのカイリューを見て受けに来た相手を「ほのおのうず」と「アンコール」で縛りつつ、こちらは「はねやすめ」で回復してジワジワ相手を削り殺す炎の渦型
- ゴツゴツメットを装備して「アンコール」「でんじは」「エアスラッシュ」で相手を妨害しながら削り殺すまひるみ型
- DLCによって新規習得した「スケイルショット」を「いかさまダイス」で安定させてメインウェポンとして扱うダイス型
- 「マルチスケイル」を弱点を突いてきた相手に「じゃくてんほけん」で逆襲する、剣盾環境を彷彿とさせる弱点保険型
- 攻撃に次いで高い特攻を活かし、「りゅうせいぐん」や「れいとうビーム」で物理受けやミラーに強い環境メタに特化した両刀型
など攻撃型・搦手型問わずあまりにも多様過ぎる型の数々が爆誕しつづけている。
特に対戦におけるシーズン最終日付近の上位帯は新型カイリューお披露目会と言っても過言ではなく毎シーズンごとに新たなカイリューが開発され続けている。
なお上記の型は一例であり、上記の型を組み合わせたハイブリッドな型も存在し、更にチョッキやクリアチャーム、眼鏡などを持たせた主流から外れた型まで考えると実質的なカイリューの型はさらに多くなる。
俗説によると上位2桁入りしたカイリューだけでも170種類近い型があるとされている。
実際にデータベースでカイリューの技の採用率を見ると、一番多い「しんそく」でも8割強となっており、かなりバラけていることが確認できる。
ちなみに渦型カイリューは一見ネタに見えるかもしれないが、テラスタルを併用して4倍弱点を消せば突破が極めて困難な非常に強力な戦術。
というか、今でこそ数を減らしているがシングルバトルのシーズン1において1位を獲得したプレイヤーの使用していたカイリューの型である。
神速型を警戒して出してきた受けポケモンを一方的に狩れることに加えて、安全に他のエースポケモンに手番を渡せる点でも強力である。
しかも渦型や耐久型のような搦手ばかり警戒していたら王道かつ凶悪なノーマルテラスしんそくによるストレートな暴力で正面から蹂躙しにくる危険性もある。
カイリューの対策が難しいのは「ノーマルテラスしんそくの強さが発する圧を無視できない」という声もチラホラ。
そもそも型によっては対策手段が180°異なる上、初見だと何タイプにテラスタルするのか分からないテラスタルの仕様も相まって対策は非常に困難。
結果としてシングルバトル環境では
- 600族特有の種族値の暴力
- 第一世代からコツコツ蓄えてきた豊富なわざレパートリーからくる型の異様な幅広さ
- テラスタル+マルチスケイルの凶悪シナジー
によって
トップメタとして君臨。
ポケモンHOME解禁による準伝説環境でも、ガブリアスやサザンドラ、ドラパルトなどのカイリュー以外のトップメタの600族ドラゴンたちが軒並み順位を大きく落とす中、
カイリューだけは一、二位の使用率を維持し続けている。
禁止伝説解禁ルールのレギュレーションGでも下がるどころか、汎用性の高さを買われて多くの禁止伝説ポケモンを押しのけトップメタを維持。
それだけテラスタル環境でのカイリューの強さはすさまじいものがある。
と、同時にボーマンダが元気がない一因になってしまった
また今作においてはテラスタルの存在が功を奏し、ダブルバトル適性もかなり上昇している。
カイリュー自体も「せいしんりょく」によって「
いかく」耐性を持つことに加え、
コノヨザル、
ドドゲザンといった「いかく」に強いポケモンが増えている。
この影響で「いかく」持ち自体が環境から数を減らしており、持ち前の攻撃力をダブルでも振り回しやすくなったのが大きいだろう。
レギュレーションCで
パオジアンが解禁されて以降は、「わざわいのつるぎ」による防御デバフを活かして2匹の先制技で制圧する「パオカイ」がテンプレート化。不倶戴天の天敵であると同時に頼もしい味方となった。
一時期はこちらでも採用率一桁台を維持していたが、レギュレーションD以降はさらに高スペック且つこちらの打点が通りにくい「いかく」持ちである
ランドロスや
ヒスイウインディの参戦によって「マルチスケイル」が「いかく」と「ねこだまし」を被弾するリスクがさらに高くなってしまったことで採用率自体は減退。
元々集中打を苦手としており「こだわりハチマキ」を持てば「まもる」も使えないので「マルチスケイル」がシングルバトルと比較して信頼性のある特性ではない、という事情もある。
悠長に「アンコール」や「はねやすめ」で耐久する余裕もない為、大半は「しんそく」やひこう「テラバースト」等を主軸とする物理アタッカーであり役割自体は読みやすい。
逆に言えばほぼ
「しんそく」の一芸で生きているとさえいえる。ダブルバトルのカイリューは常にノーマルテラスタルが採用率1位、シーズンによっては採用率90%以上を越えているのがその証だろう。
シングルバトルのみのプレイヤーからは信じられない話であるが、以上のような理由から
「せいしんりょく」も十分メジャーである。
とはいえ「マルチスケイル」も裏択として強力なことに変わりはない。カイリューを相手にすると
ガオガエンを筆頭とした「いかく」「ねこだまし」持ちは選出しづらくなるためバレにくく、常に一定の採用率と存在感を示している。
シーズンが進むごとにレギュレーションGでは
伝説のポケモン達の火力を持ちこたえる、レギュレーションHではパオジアンの不在もあって敵味方ともに火力が低下したことで2発以上耐える事を視野に入れる等の事情もあって「マルチスケイル」の採用率も盛り返している。
特にレギュレーションHでは、シングルから「スケイルショット」+「いかさまダイス」や「くろいきり」などを逆輸入するなどして型の多様化が進んでおり、再び採用率も一桁台に食い込んできた。
流石の採用率及びスペックから警戒されているのか、「碧の仮面」で技マシンが追加されても「ダブルウイング」再習得には至らなかった。
代わりに技マシン消失により第九世代で一度失った「ほえる」、前作で遺伝技から削除されていた「くろいきり」を再度習得。
「ドラゴンテール」を無効にできるフェアリータイプや「みがわり」を積んだ相手も強制交代させたり、相手の積み技を台無しにして積みアタッカーを機能不全に追い込むことが可能になった。
両方ともかつての環境ではまともに使われていないにも関わらず有効活用しているのが本作でのカイリューの汎用性の高さを物語っている
…とまあ、ここまで書いたことから分かるかもしれないが、現在の環境等での圧倒的な強さの方が印象に残るプレイヤーは多いのだが、キチンと対戦史を紐解いていくと、
寧ろ割と不遇な扱いを受けてきた時代も10年以上というかなり長い期間であり、初代出身のポケモンにも関わらず結構な遅咲きのポケモンだったりする。
既に「マルチスケイル」実装すらも2023年時点で10年以上前の話であり、第五世代以降の価値観でカイリューを語ろうとすると古参ユーザーとの大きな意識の乖離が発生する。
というか更に言えば今の時代ではやたらと強い理由であるこの特性だが、そもそもこの特性がないとわりと厳しい側面もあるポケモンである。
ポケモンの歴史の長さを物語る1匹であるといえるだろう。
この第九世代で一躍脚光を浴び、その強さと合わせて注目度もアップしたことでコメントにもあるが「マルチスケイル獲得後はずっと優遇ポジション」「ウインディ専用技のしんそくを与えられたのは調整ミスでしかなかった」などといった歴史の捏造も進んでいたりする
第9世代のカイリューは対戦界だけでなく、やりこみ要素であるテラレイドバトルでも猛威を振るっている。
★5ではこちらのバフを解除しないことや積み技を通常行動に採用しないため、普通の難易度に収まっているが、★6と
最強のテラレイドバトルでは凶悪なボスに仕上がっている。
カイリュー★6
「りゅうのまい」で火力とスピードを上げてから「ドラゴンダイブ」・「しんそく」による破壊力で制圧を画策してくる。
両方の技に耐性のあるハバタクカミ・ミミッキュに対しては「アクアテール」で攻撃するなど技構成が考えられており、さらに運よく生き残っても「ドラゴンダイブ」の怯みに泣かされることもしばしば。さらに中盤には「ひかりのかべ」によって特殊防御面も鍛えてくる。
幸い、「ドラゴンダイブ」・「アクアテール」共に命中率が100%でないので外しによって助けられることも。また、バフ解除のスピードが遅いので、てんねん持ちのピクシーでじこあんじで火力をコピーしたり、カラマネロの「スキルスワップ」で能力変化を反転させる特性あまのじゃくを押し付け、「りゅうのまい」をデバフにするのも一興。
ちなみに特性は対戦では強いマルチスケイルでレイド攻略の時はワンパンが厳しい一面を持つものの、敵味方問わずたくさん被弾するレイドでははっきり言って無意味。
また、物理一辺倒の為いかくデバッファーには弱い。
最強のカイリュー(テラスタイプ:ノーマル)
オーラに包まれる神聖な生き物らしい。天気を変える力を持つと言われている。
カイリューの進化前。カイリューと違って手足がなくて細長く、東洋の龍を思わせる体型となっている。
詳細は項目参照。
■アニメでのカイリュー一族
「マサキのとうだい」にて、恐らくカイリューと思われる謎の超巨大ポケモンが登場した。
しかしその大きさは
ゴジラ並みで、後に
オレンジ諸島等で登場した普通のカイリューよりも圧倒的に大きかった。
ミニリュウは無印35話「ミニリュウの伝説」に登場。
サファリゾーンの
管理人がサトシ達に「昔ミニリュウの伝説からポケモンが狩り尽くされたため、サファリボールの数を制限した」と語る。
ロケット団もミニリュウを捕まえようとするも失敗し、麻痺爆弾で一網打尽にしようとする。
サトシ達は阻止しようとするも爆弾は湖の中に落下してしまい、サファリゾーンの
管理人はそれを回収しようと湖に飛び込む。
サトシは
ヒトデマンに乗って管理人を追いかけ、爆弾を回収するも息が続かず、管理人と共にハクリューに助けられた。
■ユウジのカイリュー
出典:ポケットモンスター、114話『ファイナルバトル!カイリューとうじょう!』、1997年4月1日~1999年1月21日まで放送。
OLM TEAM OTA、テレビ東京、SOFTX(テレビ東京メディアネット)、小学館プロダクション、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
技:はかいこうせん、みずでっぽう、れいとうビーム、たたきつける、りゅうのいかり、10まんボルト、のしかかり、ロケットずつき、こうそくいどう、かみなり
オレンジ諸島編ではオレンジリーグにおいてヘッドリーダー・
ユウジの最後の切り札として登場。
フルバトルで交代を何回かして
サトシのポケモンもダメージをそこそこ受けていたとはいえ、
4匹残っていた手持ちのうち
リザードン、
ケンタロス、ゼニガメの三匹を倒した。
ピカチュウ一匹にまでサトシを追い詰めるものの、一瞬の隙をついて頭に取りついた
ピカチュウの渾身のかみなりを受けて倒れる。
ちなみにこのカイリュー、一つのバトルで実に
10個もの技を使っていたりする。
■ワタルのカイリュー
出典:ポケットモンスター、116話『チャンピオンの誇り!ワタルVSカルネ!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
技:はかいこうせん、つばさでうつ、でんじは、たつまき
ワタルのパートナーにしてエース。
主に飛行要員として活躍するほか、『はかいこうせん』で建物をぶっ壊すのがお仕事。
金銀のワタルといえばカイリュー×3でお馴染みだが、アニポケのワタルが所持するカイリューは1匹しか確認できない。
金銀編では暴れている赤い
ギャラドスを一方的にボコボコにする実力を見せた。
マスターズエイト編ではカルネの
アマルルガとメガサーナイトを相手にバトルする。
どちらも相性が不利でボロボロになるまで耐えて反撃するも、会心のはかいこうせんがメガサーナイトに避けられて敗北した。
■アイリスのカイリュー
出典: ポケットモンスター ベストウイッシュ、91話『パワーバトル! アイリスVSヒカリ!』、2010年9月23日~2013年10月3日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
CV:佐藤健輔
技:かみなりパンチ、かえんほうしゃ、れいとうビーム、ドラゴンダイブ
アニメBW2でなんとツンデレのカイリューが
アイリスの
手持ちになった。ちなみに♂。
600族自体の入手はレギュラーメンバー史上初となる。
例によってなかなか指示を聞かず、従来のおっとりしたイメージをぶち壊すほどキレた時の顔芸がヤバい。サトシのリザードンポジションと言えるだろう。
さらに、強さもハンパなく、
リザフィックバレーでの修業を終えたサトシのリザードンと互角であり、
タイプで不利なはずの
ヒカリの
マンムーを圧倒したほど(本気をだせばだが)。
さらに続編のエピソードNでは前述通り自身の前身的なポケモンでもあるサトシのリザードンと激しいバトルを繰り広げた。
バトルは途中で中断したものの、お互い満足した模様。その後もEDにて仲良く肩を取り合ったり、劇場版でも共闘を繰り広げた。
彼や
ドリュウズが当初アイリスの言う事を聞かなかったのは、ある意味
リザードン再登場の伏線であったと言えなくも無い。
だが新無印に入ってからはエースの座を
オノノクスに完全に譲っており、自身は
サトシのルーキー
ウオノラゴンに「ドラゴンダイブ」を受け止められて「エラがみ」と「こおりのキバ」のエグいコンボで瞬殺されたり、
マスターズトーナメント第一戦で
シロナの
ミロカロスに「かみなりパンチ」を耐え切られて敗退と、噛ませ犬として扱われており、結局勝ち星なしのまま出番終了。BW2における獅子奮迅の活躍とは裏腹に影を潜めてしまったのは否めない。
■サトシのカイリュー
出典:ポケットモンスター、122話『セミファイナルⅠ 「圧勝」』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
CV:
三宅健太
技:りゅうのまい、ドラゴンクロー、ぼうふう、
はかいこうせん→りゅうせいぐん
『
新無印』では、なんと
サトシの
初ゲットを飾ることになった。こちらは♀。
元々は生態調査目的で
半ば遭難する形で訪れたカイリュー族だけの島にいた、空を飛べないハクリューだった。
ゴウの分析とサトシの特訓のおかげで空を飛ぶために必要な「りゅうのまい」の習得に成功、苦手を克服する。
その後、ロケット団の
ホエルオーとの闘いで空高く打ち上げられたサトシを助けるために進化、「誰かを助けるため」の両腕で見事に抱き止め、海面に叩きつけられる前に救出に成功した。
そのままサトシに懐いたために、投げられたモンスターボールに収まる。
ピカチュウ、カイリューときたら次はヤドランだろ、と古参ファンからは噂されているとか
腕がよほど気に入ったらしく、研究所ではサクラギ博士やゴウのポケモン達にも抱きついており、順調に友達を増やしている模様。
チャンピオンとなったアイリスとのバトルでは上記の強面カイリューと対戦。経験の差もあってボコボコにされウオノラゴンと交代。
その後アイリスの現エースであるオノノクスとバトル。
パワー負けするも暴風でカウンターシールドを作り出し、オノノクスのりゅうのはどうを逆に利用してりゅうせいぐんを作り出し、オノノクスを戦闘不能にさせた。
イッシュチャンピオンの最強の手持ちを倒すなど、歴代の手持ちでも屈指の実力を持つことが判明した。
しかし、アイリス戦以降は
メガシンカなどの切り札が使えるルカリオや
ゲンガーの台頭に押されたためか、
ハイパークラスに進出後は選出される機会が大きく減ってしまい、唯一選出されたキバナ戦では敗北している。
シンジとの特訓バトルでも
「カイリューせいぐん」なるりゅうせいぐんの応用技で奮戦するも
ガブリアスのドラゴンクローの餌食となった。
シロナ戦では
ミカルゲの不意打ちからの催眠術、そして夢食いコンボの前にあっさり撃沈。
ジュカインのようにサトシの声で覚醒することはなく、
ヘラクロスのように寝言で対抗することもできなかった。
りゅうせいぐんは技の使用後、攻撃力が落ちる技であったため、夢食いで体力を回復できるミカルゲとの相性は悪く、分の悪い勝負であった。
こうして、最終進化後は公式戦0勝の憂き目を見た
ドダイトス同様の末路を辿るかに思われたカイリューだったが、マスターズトーナメントファイナルでは
ドラパルトと交戦。
りゅうせいぐんでドラパルトを誘導してから抱きついて捕まえ、カイリューせいぐんで地面にたたきつけて下し、汚名返上と初期のエースとしての意地を見せた。
(ただし、ルカリオやウオノラゴンのおぜん立てもあったのも事実である。相手を誘導してから近距離から襲い掛かる戦術はカロスリーグでもショータのボーマンダが使用していた)。
しかし、大きく消耗したうえにりゅうせいぐんとドラムアタックの効果で能力が低下した事もあり相性有利ながらも
ゴリランダーとの勝負には負けてしまった。
そのため、当初は勝率が低かったが、ハイパークラス以降の試合で勝ち星を上げ続けたゲンガーとは対照的な結果となった。とはいえスーパークラス、ハイパークラスの昇格戦双方において決着に関わっており、今作のサトシにとって必要な存在であったのは間違いないだろう。
また新無印メンバーは日常回での出番がほとんどないのだが、
このカイリューは空を飛ぶ要員として便利のためか、新無印メンバーの中でも日常回での出番が多い方であり、そういう意味では手持ちでも優遇されている。
■その他
ポケモンカードGBでは伝説のカードの1枚として扱われている。
4人目のグランドマスター(赤・緑でいう四天王)がその伝説のカイリューを含む、ドラゴンデッキで挑んでくる。
Pokemon Sleepでは2024年3月時点での最終フィールドにあたる「ラピスラズリ湖畔」にて、ミニリュウ一族が登場する。
寝顔図鑑を240種類以上集めないとそもそも到達できない
上級者向けフィールドなので、大半のリサーチャーにとってはミニリュウの寝顔すら見ることが困難であり、
カイリューに至っては同フィールドで
120万エナジー集めないと出現すらしない。
お手伝いポケモンとしての性能に関してだが、中盤以降になると需要が高い「げきからハーブ」と「ワカクサコーン」を多く持ってくる食材得意のポケモンでありながら、エナジー獲得量トップのヤチェのみを持ってくる上にお手伝いスピードが速めなお陰できのみ要員としても強力。
「きのみの数S」のサブスキルがあれば食材得意なのにそこらの辺のきのみ得意ポケモンに仕事量で圧勝する程である。
メインスキルも自身の元気を大きく回復ができる「げんきチャージ」と手堅く強力なもので、はっきり言って
このゲームでは最強クラスの性能を誇る。
しかし、進化前は貧弱な上に食材構成やきのみSの有無といった型が非常に多く厳選に時間がかかり、
レベル上げと進化に物凄く時間がかかるため育成難易度もまさしく
上級者向け。
Pokemon GOでも強力ポケモンとして君臨。
進化前のミニリュウの入手難易度がべらぼうに高い………かと思いきやある特定のポイント(有名な所では上野・不忍池)だと大量発生することが判明し、不忍池周辺が凄いことになって一騒動起きた話は有名。
現在ではコミュニティ・デイ等のイベント期間を除き大量発生はなく、基本的にタマゴをひたすら孵化させて入手することになる。
苦労して手に入れたミニリュウをさらに苦労して進化させただけあって圧倒的な性能を誇っている。
サービス開始当初はCPランキング堂々の1位を誇り、技も「りゅうのいぶき・ドラゴンクロー」(通称胃袋)の組み合わせが敵の攻撃を回避しつつ立ち回りやすいため初期環境鉄板の組み合わせだった。
しかし当時はわざマシンがなかったため、進化時にこの組み合わせを引けなかったトレーナーたちの悲鳴が木霊することに……
後のアップデートで「ドラゴンテール・げきりん」(通称てるりん)ともう一つのドラゴンわざの組み合わせを獲得。こちらは動作が重い代わりに火力が非常に高い。
また、「げきりん」が2ゲージ技で連射が効くのもポイントが高い。
かつてのジムの仕様では同じ種類のポケモンを複数置ける仕様だったので、誰もがこのポケモンを置き「カイリュータワー」と揶揄されていた他、
原作と違い強力なはがねやフェアリータイプが当初はほとんど存在しなかったことで攻撃要因としても活躍。
現在はポケモンの種類が増えたりレイドバトルが実装されたことで多少出番は少なくなったが仕様変更後のジムでも優秀な耐性と耐久から防衛要因として重宝されるほか、
ドラゴン相手のレイドバトルではまだまだ起用機会も多く、トレーナーバトルでは「胃袋」の組み合わせがダメージレース上優秀なことからトップメタとして活躍しているなど、汎用性の高さは健在。
サブウェポンに「ばかぢから」を獲得してはがねタイプへの打点を得たため扱いやすさには更に磨きがかかっている。
その優秀な性能が評価されたのか、第2回コミュニティデイの大量発生ポケモンに選ばれた。
さらに開催中に進化させた時限定で「りゅうせいぐん」を習得できたが、こちらは1ゲージ技で連射が効かないため、あくまでコレクション用という位置づけである。
ポケスペにも登場しているがなぜかかなりデカい(これはハクリューも同様)。
2023年10月、「ポケモンローカルActs」にて「
ふくい応援ポケモン」に任命された。
福井県で多く化石が発見されていること、世界三大恐竜博物館の一角、福井県立博物館が存在すること
なら化石ポケモンじゃねーの?、
ほか県北部に九頭竜川が流れているなど、竜と名のつく地名が多いことから選ばれた。
現在は県各所にカイリューをあしらったマンホールが置かれている他、ラッピング電車が走ったり謎解きイベントが開かれたりしている。
「カイリュー ついきしゅうせい」
- 天敵だというミミッキュもテラスタルで突破可能かつ、渦やアンコールで滅茶苦茶にできる -- 名無しさん (2023-01-12 13:30:56)
- 優秀なパラドックスポケモンでもカイリューを止めることは出来ない -- 名無しさん (2023-03-02 10:51:17)
- 多分今が過去一に輝いてるよね…いや物理的な話じゃなくて -- 名無しさん (2023-03-02 11:06:35)
- ユナイトだと全然見かけなくなったんだが弱体化されたんか -- 名無しさん (2023-05-05 13:08:57)
- テラスタルと相性良すぎるのはまだいいし羽休め悪用してるのは剣盾で見慣れたんだが、よりにもよってこの世代でアンコールあげたのは悪手にもほどがある -- 名無しさん (2023-05-07 23:27:09)
- マジでなんでアンコ渡した -- 名無しさん (2023-07-18 16:28:35)
- ユナイトのカイリューはそれなりに楽しい -- 名無しさん (2023-08-30 12:00:34)
- ただ「カイリューが強すぎる」というより「テラスタルとの相性が良すぎる」ってのが正しいから次回作で致命的な弱体化食らうことは無さそう(というよりもテラスタル無くなるだけで本作レベルの活躍は無理)なのは安心すべきかしないべきか -- 名無しさん (2023-09-20 00:51:13)
- カイリューが福井県の応援ポケモンに選ばれたらしいってよ -- 名無しさん (2023-10-24 01:07:41)
- ネタにされがちな色違いだがオーソドックスなドラゴンって感じで自分はいいなと思う(むしろ進化前みたいに紫のほうが微妙かも)。 -- 名無しさん (2023-11-03 18:21:32)
- 初代特有の器用さと新要素が恐ろしいほど噛み合って悪さするの令和のメガガル感ある -- 名無しさん (2023-11-16 10:55:57)
- 手が生えた理由が誰かを助けるためと解釈するサトシさんサイコーっす。図鑑との説明との兼ね合いを含めても納得できる -- 名無しさん (2023-11-16 13:52:43)
- 禁伝解禁されてなんで採用順位トップ10維持したまま上がってんだよ… -- 名無しさん (2024-06-01 22:26:39)
- ↑テラスタルと性能が冗談抜きに異常レベルで噛み合ってたからとしか…… -- 名無しさん (2024-06-01 22:42:27)
- 禁伝枠ない無制限ルールでもパオカミとセットで生き残ってそう。っていうか下手な禁伝より強いわこいつら -- 名無しさん (2024-06-04 14:29:47)
- コメントのログ化を提案しますが、大丈夫でしょうか? -- 名無しさん (2024-06-05 20:47:08)
- 強い時代が有名になってるもんで勘違いしがちだけど、むしろマルチスケイル習得後も実はそこまで突出して順風満帆とは決して言えないんだよなこいつ……総合すると冬や秋の時代のほうがよっぽど長い。 -- 名無しさん (2024-07-22 19:48:06)
- 9世代が暴れ散らかしててその次に強かったのは5世代か。8世代でも解禁されてから伝説来るまではトップクラスだったが期間が短いせいでそこまで印象に残ってない。6~7世代は弱くはなかったが特段強くもなく。フェアリー登場後は基本的にタイプ一致技が貧弱と言う問題がずっと付きまとってるポケモンだからそれをシステムで補強できないと苦しくなる感じだな。 -- 名無しさん (2024-07-23 09:03:19)
- 反対意見がなかっ -- (名無しさん) 2024-07-27 12:35:56
- ↑すいません。反対意見がなかったのでコメントをログ化しました。 -- (名無しさん) 2024-07-27 12:36:28
- ↑そうそう、そのシングルでめちゃんこ強かった第五世代ですら書かれてる通り「耐久型は無理」って結論が出たりその強かった世代でも何かしら欠けがあるし第六から第八は活躍したりもあったりでもシステムにいじめられて影が薄くなったりとどこででも良くも悪くも「マルチスケイルで補ってるだけの限界」がどこかで露呈してたからな。ネタ抜きに本作がたまたまおかしいだけっていう -- (名無しさん) 2024-07-27 12:52:04
- ユナイトのカイリュー、倒された時のモーション生々しいよねw -- (名無しさん) 2024-07-28 15:55:57
- 歴史の捏造に関しては「しんそくはウィンディ専用技だったのに強ポケのカイリューに与えたのがおかしかった」もあるぞ、クリスタルからある上に当時はろくな物理技もないから主力にせざるを得なかったのを今更言うかってやつ -- (名無しさん) 2024-08-07 19:40:17
- 禁伝がいなくなるとまた元気になってきたなこいつ… -- (名無しさん) 2024-08-22 00:10:38
- 調整が面倒なポケモン マルスケないと弱いけど、マルスケという特性はやりすぎだったし、6世代からメガでそれ以上にインフレさせて抑えるという愚行に走らせてた -- (名無しさん) 2024-09-05 18:34:12
- 本当なら落ちぶれるはずなぐらいにいじめられてておかしくなかったぐらいにはテラスタル以外の要素は逆風もいいとこなんだよね。マルチスケイル含めても -- (名無しさん) 2024-09-05 18:51:58
- マルスケはやりすぎも何もこれくらいしないと活躍できないってのが実情だぞ、テラスタルとの相性と古参ゆえの技の豊富さがトップメタに躍進した理由だからな -- (名無しさん) 2024-09-30 09:02:29
- ↑×3 後出しジャンケンならなんでも言える典型だな、マルスケありでも全然苦境だったの忘れすぎだろ。しんそく没収論といい次世代でテラスタル無くなったら普通に落ち込むのも予想できないか? -- (名無しさん) 2024-10-19 17:46:05
- SV環境開始から今に至るまで主流のはねやすめ採用型は従来であればむしろカイリューの型としてはマイナーもいいとこ。テラスタルで弱点を解消するなんて反則技があったればこそ、マルスケの再発動という戦術が成立する。 -- (名無しさん) 2024-10-20 10:02:20
- ↑羽休めでマルスケ再発動は剣盾の冠ルールでも結構メジャーだったよ。耐性がよくなるからやれた戦術っていうより、一致技がやっとこの世代以降小回りが利くようになった(剣盾のダブルウイング、SVのテラスタル一致技化)方が理由としては大きい。 -- (名無しさん) 2024-12-18 09:34:46
最終更新:2024年12月18日 07:03