カイリュー

登録日:2010/03/04 Thu 01:06:53
更新日:2024/12/18 Wed 07:03:44
所要時間:約 34 分で読めます


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149 16時間で地球一周 600族 BW強化組 かわいい しんそく じゃくてんほけん せいしんりょく そらをとぶ だっぴ つるぷに はかいこうせん ひこう ふしぎなうろこ りゅうのまい アイリス イブキ ウルトラガーディアンズ カイリュー カイリューせいぐん カキツバタ クロツグ サトシ スイレン スグリ チャンピオンの切り札 チャンピオンの手持ち ドラゴン ナギ ハクリュー ハッサク バリアー ポケットモンスター ポケモン ポケモンローカルActs ポケモン最終進化形 ポケモン解説項目 マルチスケイル ミニリュウ ムーミン ユウジ ヨッシー リュウキ ワタル ワタルの相棒 三宅健太 佐藤健輔 元不遇 初代 化石 古島清孝 小西克幸 心優しいポケモン 所要時間30分以上の項目 技のデパート 改造 最強のテラレイドバトル 氷4倍 流星の化身 海竜 白骨 福井県 秘伝要員 第一世代 色違いは進化したら苔が生える←なんでこうなった 要注意ポケ 触覚 赤緑 遅れた全盛期 郵便屋さん 釣れる600族 飯田誠規



荒れ狂う海もものともせずに飛んでいく。その姿を見かけた船長は海の化身と呼んだ。





出典:ポケットモンスター、65話『ドラゴンバトル!サトシVSアイリス!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon




カイリューとはポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.149
分類:ドラゴンポケモン
英語名:Dragonite
高さ:2.2m
重さ:210.0kg
タマゴグループ:水中1/ドラゴン
性別比率:♂50%/♀50%

タイプ:ドラゴン/ひこう
特性:せいしんりょく(怯まないいかくを受けない)
隠れ特性:マルチスケイル(体力が満タンの時受けるダメージが半分になる)

HP:91
攻撃:134
防御:95
特攻:100
特防:100
素早さ:80
合計:600

努力値:攻撃+3

ミニリュウがレベル30でハクリュー進化ハクリューがレベル55で進化する。


■概要


進化する事で細長い竜型から手足が生え、ずんぐりとした体型の二足歩行型になった。
頭に龍の髭のような形の触角と、背中には翼が生えてより西洋のドラゴンっぽくなった。よく見ると頭頂部に一本の角が生えている。
ちなみに赤・緑時代のドット絵では背中に沿って鰭のようなものが生えていたが、青以降はなくなっている。

カッコいいというより、可愛い?
ポケパルレ等で撫でると両手を上げて\(^▽^)/←こんな顔になる。非常に可愛いので一見の価値あり。

「海の化身」と言われており地球を約16時間で一周出来るスピードを持つ(その割に素早さ種族値は並だが)。
実際ポケモンSVでパルデア地方からキタカミの里へ向かう際のロード画面では旅客機と並走・追い越すというものであり、少なくとも旅客機を余裕で追い越してしまう程のスピードで飛行できることは確かな模様。

また、海で沈みかけの船や溺れている人がいると助け、陸まで送るというとても心優しいポケモンである。
ただし一度逆鱗に触れてしまうと、すべてを破壊しつくすまで止まらないというドラゴンらしい破壊的な一面もある。
この広い海のどこかにはカイリューだけが住む島があると言われている。
知能も人間並みにあるらしい。

進化前のミニリュウという名前からよくカイリュと間違われるが正しくはカイリュである。

あと、顔立ちのせいでどこぞのフィンランドのトロールのネタをされることが多い。まぁカイリューは妖精に弱いけど
初代唯一のドラゴンタイプ最終進化なのにあまり正統派のドラゴンに見えない気がするが、最大の原因はこの丸っこい鼻づらと触角のような軟質の角だろう。
ポケモン以前の作品でも、絵柄がファンシー系のRPG『魔導物語』シリーズにも似たようなデザインのドラゴン(名前はそのまま「ドラゴン」)がいたのだが、
こちらは鼻や角がとがっているせいかカイリューと違って可愛げがあるもののドラゴンらしい造形になっている。

また上記の通りハクリューまでの流れとは大きく異なる進化をするためネタにされがちで、アニポケの新無印ではサトシがネタにするほど。
その話ではサトシがカイリューに手が生えた理由として「誰かを助けるため」という仮説を立てている。


■ゲームでのカイリュー


初代唯一にして元祖ドラゴンタイプ。また最初の600族でもある。

トレーナーでは四天王及びチャンピオンワタルの切り札。
ワタルの使うカイリューはレベル55未満だったり本来覚えない「バリアー」を覚えていたりとワタルのチートを語る上で外せない存在。
まあ、 そのせいで初代の敵AIは補助技だろうが相手の弱点となる技を優先的に選ぶため、エスパーに弱いどくかくとうタイプを出すと高速移動やバリアーを延々と繰り返すので全く攻撃してこなくなる
なので、御三家だと くさ4分の1なのにフシギバナが一番戦いやすい 。バリアーを積まれながら倒すのはかなり面倒だが……。
一応フォローすると、特定のタイプでハマるなど普通は分からないし、ワタル戦以外の敵のドラゴンタイプを見る機会がないことから、メジャーな耐性と「はかいこうせん」でゴリ押してくるだけでも当時の初見殺しには十分であった。前座のハクリューもみずタイプに見えて実際はくさもでんきも半減するのだから殊更引っかかりやすい。
ただあまりにもあんまりな挙動だった為か、ピカ版では三種の神器(強)を取り揃えてきている。

チョウジタウンのロケット団アジト潜入の際ワタルの命令で人に向かってはかいこうせんという名の体当たりを行った。

「カイリュー はかいこうせん」

ポケモンリーグではチャンピオンであるワタルの手持ちとして登場。
レベル47の個体が2匹とレベル50のエースがおり、相変わらず本来ならあり得ないレベルになっている。
もっとも旅パがレベル50に届かないようなところなので、レベル55カイリューを出されると流石に苦しいというメタな事情もある。
今回はレベル47の2体がたつまき、レベル50のエースがげきりんを覚えている。
たつまきの威力は40だが、半減できるポケモンが少なく、レベル差によるダメージ増加も加味すると意外と痛いダメージをもらう上、そらをとんだときに喰らえば大ダメージとなりうる。
更にサブウェポンとしてかみなり、ふぶき、だいもんじをそれぞれ覚えているため非常に厄介。
パーティ編成次第ではレベル47のカイリューで半壊に追い込まれかねない。

HGSSではタッグバトルでレベル40のカイリューを使用している。
ポケモンリーグの手持ちや技構成も概ね金銀準拠だが、ドラゴン技が物理技になったため更に面倒なことになっている。
進化前のミニリュウの初代での生息地はサファリゾーン
「すごいつりざお」を使うと低確率で釣れる。

またHGSSでは強化版イブキの切り札にもなっている。

DPtではタワータイクーンのクロツグが銀シンボルをかけた戦闘で使用。
プラチナ、リメイク後と色々技は変更されているが、一貫して物理技オンリーの構成なのは変わらない。

なかなかの逃亡率と捕獲難度を誇るレアポケだがスロットではあっさり入手出来たりする。
金銀では「りゅうのあな」で登場するほか、「りゅうのあな」があるフスベシティから南下した45ばんどうろの池で「すごいつりざお」を使うと釣れる。
ただし、「りゅうのあな」に入れるのはフスベジムクリア後、「すごいつりざお」の入手は殿堂入り後になるため、ジム戦には使えない。

またクリスタルではフスベジムクリア後、特別な条件を満たす事で通常では覚えない先制技「しんそく」を覚えたミニリュウを入手する事が出来る。
この「しんそく」ミニリュウは第三世代(GBA)以降しばらく入手出来なかったが、
金銀クリスタルのリメイクであるHGSSにてまた入手出来るようになり、同時にミニリュウの遺伝技に追加されたため他の個体に遺伝も出来るようになった。
……が、「しんそく」習得個体を通常の方法で入手する為にはHGSSが必須の状況が長年続き、VC版クリスタルの発売、剣盾の自力習得に至るまで難儀することになったのは当時のプレイヤーには語り草である。


2009年には「特殊型ドラゴン最強ポケモン」として本来存在しないレベル50のカイリューが公式配布されワイヤレスレベル50戦で使えるようになった。
しかし性格が「おっとり(特攻↑防御↓)」固定な為扱いにくい。
というかHGSSでフラットルールが追加されて存在価値がほぼ無くなってしまった。

BWではなんと骨の化石として登場。
シッポウシティの博物館に展示されており、プラズマ団に頭を盗まれたりもした。
この化石の頭蓋骨をよく見ると、人間で言うこめかみにあたる部分の穴が一つしかない、いわゆる単弓類(哺乳類、及び哺乳類型爬虫類の祖となる動物)であることがわかる。
リュウラセンの搭ではレベル55未満の個体(最低50)が釣れる。色々末期である。

2016年には初代ポケモン発売20周年記念イベントの一環(たぶん)として、ワタルのカイリューがインターネット大会「カントークラシック」の参加賞として配布された。
なんと通常では覚えない「バリアー」を覚えている。ある意味古参プレイヤー歓喜のプレゼントである。
「しんそく」や「マルチスケイル」はないので対戦で使う際には注意。

ちなみに第6世代までに秘伝技になった技のうち、「フラッシュ」と「ロッククライム」以外はすべて覚えられる。
勿体無い気もするがカイリューが複数いるなら秘伝要員にしてもいいかもしれない。


■対戦でのカイリュー


基本的に攻撃種族値134と広い技範囲を活かしたアタッカー型がメインとなる。
物理型がメジャーだが、特攻も100と高水準であり、特殊技の範囲も広いため、特殊型にしても十分にその力を発揮できる*1
特にほのお、みず、でんき、こおりは物理特殊どちらも威力の高い技を覚えられるため、多くのポケモンに等倍以上が取れる。
覚えるポケモンが少ない強力な先制技「しんそく」も個性と言える。
補助技も揃っており、「でんじは」「りゅうのまい」「はねやすめ」「こうそくいどう」などがある。
天候変化技も全て習得可能で、これらの天候を活かせる技も覚えられる。

ただしタイプ一致技に有用なものがない、もしくはあっても使い勝手に著しく難があるという欠点を凡そどの世代でも持っており、豊富なサブウェポンを活用しないと攻めに粗が生まれやすい。
また第一世代出身のポケモンにはありがちな極端に高い能力がないという、よく言えばバランス型、悪く言えば中途半端なステータス故に後発のより対戦向けに洗練された種族値を持つようなポケモンにはフィジカル面で見劣りしがち。
特に素早さは80と高すぎず低すぎずの中速帯なのだが、4倍弱点&ドラゴン技を弱点とするが故に同タイプのミラーマッチが苦手であり後述の通り長い事苦しめられてきた経緯があり、現代に至っても尾を引いている。

需要はピンポイント気味だが、面白いところでは初代からの名残で「はかいこうせん」がミニリュウの時点でレベル技になっていたり、みずタイプの先制技「アクアジェット」もタマゴ技として覚えられる。
世代を問わず非常に多彩な型を考えられるのがカイリューの特徴であるといえよう。














テラレイドバトルでのカイリュー

第9世代のカイリューは対戦界だけでなく、やりこみ要素であるテラレイドバトルでも猛威を振るっている。
★5ではこちらのバフを解除しないことや積み技を通常行動に採用しないため、普通の難易度に収まっているが、★6と最強のテラレイドバトルでは凶悪なボスに仕上がっている。

カイリュー★6

りゅうのまいで火力とスピードを上げてから「ドラゴンダイブ」・「しんそく」による破壊力で制圧を画策してくる。
両方の技に耐性のあるハバタクカミ・ミミッキュに対しては「アクアテール」で攻撃するなど技構成が考えられており、さらに運よく生き残っても「ドラゴンダイブ」の怯みに泣かされることもしばしば。さらに中盤には「ひかりのかべ」によって特殊防御面も鍛えてくる。

幸い、「ドラゴンダイブ」・「アクアテール」共に命中率が100%でないので外しによって助けられることも。また、バフ解除のスピードが遅いので、てんねん持ちのピクシーでじこあんじで火力をコピーしたり、カラマネロの「スキルスワップ」で能力変化を反転させる特性あまのじゃくを押し付け、「りゅうのまい」をデバフにするのも一興。

ちなみに特性は対戦では強いマルチスケイルでレイド攻略の時はワンパンが厳しい一面を持つものの、敵味方問わずたくさん被弾するレイドでははっきり言って無意味。
また、物理一辺倒の為いかくデバッファーには弱い。


最強のカイリュー(テラスタイプ:ノーマル)






■進化前・ハクリュー


オーラに包まれる神聖な生き物らしい。天気を変える力を持つと言われている。

カイリューの進化前。カイリューと違って手足がなくて細長く、東洋の龍を思わせる体型となっている。
詳細は項目参照。




■アニメでのカイリュー一族


「マサキのとうだい」にて、恐らくカイリューと思われる謎の超巨大ポケモンが登場した。
しかしその大きさはゴジラ並みで、後にオレンジ諸島等で登場した普通のカイリューよりも圧倒的に大きかった。

映画「ミュウツーの逆襲」ではミュウツーからの招待状を送る郵便屋として活躍。
ムサシコジロウニャースは「ぶつかっておいてバイバイはないでしょ」と言って飛ぶカイリューをフライパンで抑えていた。


ミニリュウは無印35話「ミニリュウの伝説」に登場。
サファリゾーンの管理人がサトシ達に「昔ミニリュウの伝説からポケモンが狩り尽くされたため、サファリボールの数を制限した」と語る。
ロケット団もミニリュウを捕まえようとするも失敗し、麻痺爆弾で一網打尽にしようとする。
サトシ達は阻止しようとするも爆弾は湖の中に落下してしまい、サファリゾーンの管理人はそれを回収しようと湖に飛び込む。
サトシはヒトデマンに乗って管理人を追いかけ、爆弾を回収するも息が続かず、管理人と共にハクリューに助けられた。

■ユウジのカイリュー


出典:ポケットモンスター、114話『ファイナルバトル!カイリューとうじょう!』、1997年4月1日~1999年1月21日まで放送。
OLM TEAM OTA、テレビ東京、SOFTX(テレビ東京メディアネット)、小学館プロダクション、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

技:はかいこうせん、みずでっぽう、れいとうビーム、たたきつける、りゅうのいかり、10まんボルト、のしかかり、ロケットずつき、こうそくいどう、かみなり
オレンジ諸島編ではオレンジリーグにおいてヘッドリーダー・ユウジの最後の切り札として登場。
フルバトルで交代を何回かしてサトシのポケモンもダメージをそこそこ受けていたとはいえ、
4匹残っていた手持ちのうちリザードンケンタロス、ゼニガメの三匹を倒した。
ピカチュウ一匹にまでサトシを追い詰めるものの、一瞬の隙をついて頭に取りついたピカチュウの渾身のかみなりを受けて倒れる。
ちなみにこのカイリュー、一つのバトルで実に10個もの技を使っていたりする。

■ワタルのカイリュー


出典:ポケットモンスター、116話『チャンピオンの誇り!ワタルVSカルネ!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
技:はかいこうせん、つばさでうつ、でんじは、たつまき
ワタルのパートナーにしてエース。
主に飛行要員として活躍するほか、『はかいこうせん』で建物をぶっ壊すのがお仕事。
金銀のワタルといえばカイリュー×3でお馴染みだが、アニポケのワタルが所持するカイリューは1匹しか確認できない。

金銀編では暴れている赤いギャラドスを一方的にボコボコにする実力を見せた。

マスターズエイト編ではカルネのアマルルガとメガサーナイトを相手にバトルする。
どちらも相性が不利でボロボロになるまで耐えて反撃するも、会心のはかいこうせんがメガサーナイトに避けられて敗北した。

■アイリスのカイリュー


出典: ポケットモンスター ベストウイッシュ、91話『パワーバトル! アイリスVSヒカリ!』、2010年9月23日~2013年10月3日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

CV:佐藤健輔
技:かみなりパンチ、かえんほうしゃ、れいとうビーム、ドラゴンダイブ
アニメBW2でなんとツンデレのカイリューがアイリス手持ちになった。ちなみに♂。
600族自体の入手はレギュラーメンバー史上初となる。
例によってなかなか指示を聞かず、従来のおっとりしたイメージをぶち壊すほどキレた時の顔芸がヤバい。サトシのリザードンポジションと言えるだろう。
さらに、強さもハンパなく、リザフィックバレーでの修業を終えたサトシのリザードンと互角であり
タイプで不利なはずのヒカリマンムーを圧倒したほど(本気をだせばだが)。

さらに続編のエピソードNでは前述通り自身の前身的なポケモンでもあるサトシのリザードンと激しいバトルを繰り広げた。
バトルは途中で中断したものの、お互い満足した模様。その後もEDにて仲良く肩を取り合ったり、劇場版でも共闘を繰り広げた。
彼やドリュウズが当初アイリスの言う事を聞かなかったのは、ある意味リザードン再登場の伏線であったと言えなくも無い。

だが新無印に入ってからはエースの座をオノノクスに完全に譲っており、自身はサトシのルーキーウオノラゴンに「ドラゴンダイブ」を受け止められて「エラがみ」と「こおりのキバ」のエグいコンボで瞬殺されたり、
マスターズトーナメント第一戦でシロナミロカロスに「かみなりパンチ」を耐え切られて敗退と、噛ませ犬として扱われており、結局勝ち星なしのまま出番終了。BW2における獅子奮迅の活躍とは裏腹に影を潜めてしまったのは否めない。*11

■サトシのカイリュー



出典:ポケットモンスター、122話『セミファイナルⅠ 「圧勝」』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

CV:三宅健太
技:りゅうのまい、ドラゴンクロー、ぼうふう、はかいこうせん→りゅうせいぐん
新無印』では、なんとサトシ初ゲットを飾ることになった。こちらは♀。
元々は生態調査目的で半ば遭難する形で訪れたカイリュー族だけの島にいた、空を飛べないハクリューだった。
ゴウの分析とサトシの特訓のおかげで空を飛ぶために必要な「りゅうのまい」の習得に成功、苦手を克服する。
その後、ロケット団のホエルオーとの闘いで空高く打ち上げられたサトシを助けるために進化、「誰かを助けるため」の両腕で見事に抱き止め、海面に叩きつけられる前に救出に成功した。
そのままサトシに懐いたために、投げられたモンスターボールに収まる。ピカチュウ、カイリューときたら次はヤドランだろ、と古参ファンからは噂されているとか
腕がよほど気に入ったらしく、研究所ではサクラギ博士やゴウのポケモン達にも抱きついており、順調に友達を増やしている模様。

公式戦初バトルでは、コルニコジョンドとメガルカリオを相手に勝利するなど実力は高い。

チャンピオンとなったアイリスとのバトルでは上記の強面カイリューと対戦。経験の差もあってボコボコにされウオノラゴンと交代。
その後アイリスの現エースであるオノノクスとバトル。
パワー負けするも暴風でカウンターシールドを作り出し、オノノクスのりゅうのはどうを逆に利用してりゅうせいぐんを作り出し、オノノクスを戦闘不能にさせた。

イッシュチャンピオンの最強の手持ちを倒すなど、歴代の手持ちでも屈指の実力を持つことが判明した。

しかし、アイリス戦以降はメガシンカなどの切り札が使えるルカリオやゲンガーの台頭に押されたためか、
ハイパークラスに進出後は選出される機会が大きく減ってしまい、唯一選出されたキバナ戦では敗北している。
シンジとの特訓バトルでも「カイリューせいぐん」なるりゅうせいぐんの応用技で奮戦するもガブリアスのドラゴンクローの餌食となった。
シロナ戦ではミカルゲの不意打ちからの催眠術、そして夢食いコンボの前にあっさり撃沈。
ジュカインのようにサトシの声で覚醒することはなく、ヘラクロスのように寝言で対抗することもできなかった。
りゅうせいぐんは技の使用後、攻撃力が落ちる技であったため、夢食いで体力を回復できるミカルゲとの相性は悪く、分の悪い勝負であった。

こうして、最終進化後は公式戦0勝の憂き目を見たドダイトス同様の末路を辿るかに思われたカイリューだったが、マスターズトーナメントファイナルではドラパルトと交戦。
りゅうせいぐんでドラパルトを誘導してから抱きついて捕まえ、カイリューせいぐんで地面にたたきつけて下し、汚名返上と初期のエースとしての意地を見せた。
(ただし、ルカリオやウオノラゴンのおぜん立てもあったのも事実である。相手を誘導してから近距離から襲い掛かる戦術はカロスリーグでもショータのボーマンダが使用していた)。
しかし、大きく消耗したうえにりゅうせいぐんとドラムアタックの効果で能力が低下した事もあり相性有利ながらもゴリランダーとの勝負には負けてしまった。
そのため、当初は勝率が低かったが、ハイパークラス以降の試合で勝ち星を上げ続けたゲンガーとは対照的な結果となった。とはいえスーパークラス、ハイパークラスの昇格戦双方において決着に関わっており、今作のサトシにとって必要な存在であったのは間違いないだろう。

また新無印メンバーは日常回での出番がほとんどないのだが、
このカイリューは空を飛ぶ要員として便利のためか、新無印メンバーの中でも日常回での出番が多い方であり、そういう意味では手持ちでも優遇されている。

■その他


ポケモンカードGBでは伝説のカードの1枚として扱われている。
4人目のグランドマスター(赤・緑でいう四天王)がその伝説のカイリューを含む、ドラゴンデッキで挑んでくる。

Pokemon Sleepでは2024年3月時点での最終フィールドにあたる「ラピスラズリ湖畔」にて、ミニリュウ一族が登場する。
寝顔図鑑を240種類以上集めないとそもそも到達できない上級者向けフィールドなので、大半のリサーチャーにとってはミニリュウの寝顔すら見ることが困難であり、
カイリューに至っては同フィールドで120万エナジー集めないと出現すらしない。
お手伝いポケモンとしての性能に関してだが、中盤以降になると需要が高い「げきからハーブ」と「ワカクサコーン」を多く持ってくる食材得意のポケモンでありながら、エナジー獲得量トップのヤチェのみを持ってくる上にお手伝いスピードが速めなお陰できのみ要員としても強力。
「きのみの数S」のサブスキルがあれば食材得意なのにそこらの辺のきのみ得意ポケモンに仕事量で圧勝する程である。
メインスキルも自身の元気を大きく回復ができる「げんきチャージ」と手堅く強力なもので、はっきり言ってこのゲームでは最強クラスの性能を誇る
しかし、進化前は貧弱な上に食材構成やきのみSの有無といった型が非常に多く厳選に時間がかかり、レベル上げと進化に物凄く時間がかかるため育成難易度もまさしく上級者向け

Pokemon GOでも強力ポケモンとして君臨。
進化前のミニリュウの入手難易度がべらぼうに高い………かと思いきやある特定のポイント(有名な所では上野・不忍池)だと大量発生することが判明し、不忍池周辺が凄いことになって一騒動起きた話は有名。
現在ではコミュニティ・デイ等のイベント期間を除き大量発生はなく、基本的にタマゴをひたすら孵化させて入手することになる。

苦労して手に入れたミニリュウをさらに苦労して進化させただけあって圧倒的な性能を誇っている。
サービス開始当初はCPランキング堂々の1位を誇り、技も「りゅうのいぶき・ドラゴンクロー」(通称胃袋)の組み合わせが敵の攻撃を回避しつつ立ち回りやすいため初期環境鉄板の組み合わせだった。
しかし当時はわざマシンがなかったため、進化時にこの組み合わせを引けなかったトレーナーたちの悲鳴が木霊することに……
後のアップデートで「ドラゴンテール・げきりん」(通称てるりん)ともう一つのドラゴンわざの組み合わせを獲得。こちらは動作が重い代わりに火力が非常に高い。
また、「げきりん」が2ゲージ技で連射が効くのもポイントが高い。

かつてのジムの仕様では同じ種類のポケモンを複数置ける仕様だったので、誰もがこのポケモンを置き「カイリュータワー」と揶揄されていた他、
原作と違い強力なはがねやフェアリータイプが当初はほとんど存在しなかったことで攻撃要因としても活躍。

現在はポケモンの種類が増えたりレイドバトルが実装されたことで多少出番は少なくなったが仕様変更後のジムでも優秀な耐性と耐久から防衛要因として重宝されるほか、
ドラゴン相手のレイドバトルではまだまだ起用機会も多く、トレーナーバトルでは「胃袋」の組み合わせがダメージレース上優秀なことからトップメタとして活躍しているなど、汎用性の高さは健在。
サブウェポンに「ばかぢから」を獲得してはがねタイプへの打点を得たため扱いやすさには更に磨きがかかっている。


その優秀な性能が評価されたのか、第2回コミュニティデイの大量発生ポケモンに選ばれた。
さらに開催中に進化させた時限定で「りゅうせいぐん」を習得できたが、こちらは1ゲージ技で連射が効かないため、あくまでコレクション用という位置づけである。

ポケスペにも登場しているがなぜかかなりデカい(これはハクリューも同様)。

2023年10月、「ポケモンローカルActs」にて「ふくい応援ポケモン」に任命された。
福井県で多く化石が発見されていること、世界三大恐竜博物館の一角、福井県立博物館が存在することなら化石ポケモンじゃねーの?
ほか県北部に九頭竜川が流れているなど、竜と名のつく地名が多いことから選ばれた。*12
現在は県各所にカイリューをあしらったマンホールが置かれている他、ラッピング電車が走ったり謎解きイベントが開かれたりしている。



「カイリュー ついきしゅうせい」

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最終更新:2024年12月18日 07:03

*1 実は火力指数だけ見ると、デメリットの強い「げきりん」を除けば第9世代現在でも最大火力は特殊飛行技の「ぼうふう」だったりする

*2 前述の通り根本的に素早さで勝るボーマンダの方に優位性があったのもあり、より正確にはボーマンダの「げきりん」獲得は元々劣っていたカイリューに最後のトドメを刺した、というのが正しい。

*3 後にボーマンダはORASでメガシンカを貰ってトップメタに返り咲いたが

*4 これまでりゅうせいぐん→先制技の流れが可能だったのはフライゴンのみだった

*5 初代らしく持ち物無し、見せ合いアリ6vs6の特殊ルール……初代らしく?

*6 「ダブルウイング」は今作で没収されているため「テラバースト」頼りとなるが

*7 ここまで殆どシングルバトルの話しかしていないがそれもそのはず。足の遅い物理型ドラゴンというあまりにもダブルバトルに向いていない性能をしており、「マルチスケイル」獲得後も環境の一角に食い込むような活躍はまったく出来ていなかった。

*8 王道の「こだわりハチマキ」+「しんそく」にノーマルタイプへのテラスタルと「わざわいのつるぎ」を合わせてやれば、耐久無振りガブリアスを85%以上削りワンパンすら見えてくる

*9 実際、タイプや能力、新顔のポケモンを含めて環境を見れば今世代のカイリューのタイプや能力はお世辞にも環境に合っているかといわれればそんなことは全くなく、マルチスケイルがあるからこそ本来逆風しかなかったような今世代で暴れられているわけなのだが、そもそもその今世代で暴れることが出来たテラスタルと噛み合った特性であるマルチスケイル自体が「第四世代以前でどうしようも無さすぎた性能」だからこそ与えられたような特性であるという前提もある

*10 前述のように決してマルチスケイル一本だけで食えていけるような性能ではなかったのは第七世代なんかを見ていれば明らかである。しんそくに至っては与えられたのはクリスタル(第二世代)とはるか昔で、さらに今では他の一般ポケモンにも多く配られている

*11 新無印編においてはサトシのカイリューに加えてマスターズエイト内ですらワタルのカイリューも参加していてKP1位。カイリューばかり活躍の場を持たせる訳にはいかなかったのだろう……

*12 ご当地ポケモンはポケモンシリーズに詳しくない層へのアピールも視野に入れているのか、大半が別格の知名度を持つ第一世代出身。いくら要件を満たしているからといっていきなりガチゴラス系統あたりを就任させたとしてもポケモンとして認知されているかも怪しいだろう……